のぽねこミステリ館

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2017.04.29
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~講談社ノベルス、1995年~


 タイトルは、「あ」です。こじれた病を意味するようですね。
 本作は、前作 『夏と冬の奏鳴曲』 の後日譚となっています。ふたたび、如月烏有さんが主人公で、木更津悠也さんとメルカトル鮎が探偵役として登場します。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

―――
 和音島での事件の後、入院中にバナナの皮で足を滑らせ、如月烏有は頭を強打した。そして、あの事件の記憶を完全になくしてしまう。家にやってくる“桐璃”は、自分と烏有は付き合っていたというが、その記憶すらも失われていた。
 仕事に復帰し、正社員になれた烏有は、先輩とともに風変わりな画家のもとへ取材へ訪れる。弟子のわぴ子を見て、思わず昔の恋人の名を叫ぶ烏有だが、わぴ子と元恋人は別人だった。
 定期的にわぴ子と会うようになる烏有だが、ある日、彼は事件を起こしてしまう。気づいたら、灯油のタンクをもち、神社に放火していたのだった…。
 その後、烏有は、放火現場から、他殺された遺体が発見されたことを知る。

―――

 シリーズを順番に読んできて良かったです。独立した物語としても読めますが、今までの作品が伏線になっている部分もあるので…。
 さて、烏有さんは自分が放火をしてしまったことは知っているけれど、殺人犯の方は分からない。そこで、木更津悠也さんも参加するミステリ愛好者たちの飲み会に顔を出し、事件のヒントや、自分の行動の意味を探ろうとしていきます。
 一方、メルカトル鮎さんがやたら絡んできて、別に起こった殺人事件の真相解明を烏有さんに任せようとします。
 不思議な印象もありますが、今までの二作よりはミステリとして分かりやすくなっています。
 インパクトのあるタイトルと辰巳四郎さんの印象的なカバーデザインで、ずっと気になっていた作品です。入手してから何年も経ちましたが、このたび読めて良かったです。

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Last updated  2017.04.29 13:33:58
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