そらをみあげて。

そらをみあげて。

闇に潜みし者達。



亡霊帝国領ポイント(5、17)。
『エイル』の東に位置するこのポイント。
ここが落ちると『エイル』に帝国の戦艦隊が押し寄せることになる。
それだけでなくその先にある亡霊の生命線、重工業コロニー『フレイ』、及び奥に位置する警備の手薄な『ヘイムダル』の両コロニーへの帝国の侵攻を許すことになる。
そのため現在は亡霊側が常時警戒中であり、隙さえあれば確保しようと帝国側も部隊を送り込み、日夜小競り合いが起きているのである。

そんな所の暗礁空域に潜む影。。。
ランドバル帝国斥候特務艦隊所属、『tundra wolves』である。


「よし、さっすが私。 かんぺきね☆」

そう満足げな顔をしながら微笑むのはdiec。
その自信に違わず、銀と純白の部隊機が全て巧みにカモフラージュされ、暗礁の一部と化している。
よほどのことがない限り、たとえ隣を通っても気づかないであろう。

「いやぁ、ぢーくが休暇中寝すぎでぼけてるんじゃないかと、お兄さんは心配してたんだぞー?」
「はぁ?ばっかじゃないの?? こんなの目つぶってもできるわよ。 ふざけてないで仕事するっ!」

敵陣の真っ只中にもかかわらず、オーエンとdiecは相変わらずな感じである。


そろそろ何故、敵が警戒中のこの空域にいるのかということを説明せねばなるまい。
元よりこの部隊は、諜報・謀略・偵察等を主任務とする部隊である。
しかし帝国に入ってからは今まで、diecの独断でほぼ休暇状態で貢献値を荒稼ぎしていたのである。
まぁ階級が低いうちはいいのだが、大尉にもなるとさすがにあれならしい。
少佐への昇進と同時に斥候特務艦隊へ配属され、こうして敵地へと潜入することになっているのである。
(必要とあらば、後にその光景も描写しよう)


と、私が説明している間にも部隊は着々とデータ収集は進み、1週間ほどが経過した。
時間がいきなり進むのは、この際気にしないでもらえると助かる。(苦笑

「せいぜいムダな警戒で燃料を浪費するがいいわ。。。ふふっ」
「あちらさんだって一生懸命警戒してんだしさ、せめてその頑張りだけでも評価してやらなきゃ燃料が可哀相だぜ?」

そう相手の警戒部隊を嘲笑う2人。
それもそのはず、かれこれ1週間はこうして敵部隊の情報を集めているのである。

「さて、いいかげん撤収かなぁ。あんまり長居しすぎるのもよくないしねー」

そうdiecが呟く。
この部隊が誰にも見つからずに偵察できているのは隠蔽の技術だけでなく、diecの第六感にもよるのである。

「そうだな。。じゃ今日の分終わったら撤収するか?」
「うん、じゃぁそうしましょか。。。おーえん、隊員に通達。『本日2210をもって作戦を終了。ルートBを通ってあんじぇに帰還』」
「りょーかぃ。ところでこの後は?次作戦用の特訓に合流か??」

隊員に連絡をいれつつオーエンは尋ねる。

「ほんとはこのまま休暇の続きをっていいたいとこなんだけど。。ダメ??」
「お前どれだけ寝たら気が済むんだよ。。佐官になったんだし、そろそろ仕事したらどうなんだ?」

上目遣いでスクリーンにうつるdiecに負けそうになりつつも、オーエンは答える。

「仕事ならしてるじゃなぃ。今。 それにお仕事してたから少佐になれたんでしょ?何もしないのに階級あがるわけないじゃなぃ。」
「いや、どうせお前のことだからデータベースの情報書き換えでもしたんだろ。。帝国に仕官してから今まで、うちの部隊は大規模作戦1回参加しただけだぞ?なのに元誤爆仕官で貢献値が一番高いわけがない。。。」
「うるさいわねぇ。。私が直々に動いてるんだから、あのくらいの評価であるべきなのよ。 だいたい何なのよあの中央への報告データは。。あんな私が仕事してないみたいな報告なんt」

と、オーエンの視線に気づき、口をペリカンの様にして喋るのを途中でやめるdiec。
オーエンはやっぱりなという風な顔になっている。

「と。。とにかく私は仕事をして、それが認められたから少佐なのっ。 さぁ早く撤収準備しなさぃ。それとも敵艦に単騎特攻してみたぃ??ずーっと語り継がれるだろうねー。よかったじゃなぃ、明日からあなたは英雄よ☆」
「謹んで遠慮しておくよ。俺は英雄なんてがらじゃなぃ。 それに隊長様を差し置いて部下の俺なんかが英雄になるなんて恐れ多いしな。ぢーく今からいってきたらどうだ?」
「だめよ。私がいったら戦争終わっちゃうじゃなぃ。それじゃ他の人たちに申し訳ないでしょ? さ、時間よ。私は早く帰ってシャワー浴びたいの。」

銀の機体が姿を現すのを合図に、一斉に現れる白い群れ。
その銀の機体を先頭に、群れは巣へと戻っていく。。。





今回は偵察の風景を描いてみました。
あいかわらず下手な文章ですねー;
頑張ります。。。


-次回予告-
遂に始まる大規模作戦。
帝国は、エイルへの新しいアプローチを試みる。
紅く染まる宇宙。
その果てには何が待っているのだろうか。。。
次回「エイル挟撃。」


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