サルデーニャの海と風と

サルデーニャの海と風と

七日目



ゆみーなは夜中に泣いて起き、そのまま一人では寝ようとしなかった。
悪い夢でも見たのか。
抱っこして寝かしつけても、ベビーベットに寝かせようとすると
またすぐにおきて泣くので、仕方なく一緒に寝ることにした。

そんなわけで今日は寝不足。

どきどきしながらゆみーなの体重を量りに行った。

体重計に乗せると、なんと200グラム増!
昨日せにーのとたくさん飲んで食べたからだ!
せにーの効果!

昨日空いた隣の部屋に、新しい子供が入ってきた。
7ヵ月半の女の子で、昨日の夜中に運ばれてきたとの事。
一晩を保育器の中で過ごし、あとでレントゲンを取るといっていた。
限り無しに泣いている…

お昼にはスープと鶏肉を食べた。

ゆみーなはいつものように意地っ張りで自分で食べたがるようになり、
こうなると私の手からは絶対に食べないので
テーブルも、ナフキンもひどいことになる。

スプーンで上手に拾うことはできても
口元にたどり着くまでにスプーンが裏返しになってしまうからだ。

しかし私が手伝おうとするとそっぽ向いてしまうので
やらせるしかない。
でも最終的には全部食べてくれたのでおめでたい。

昼食を食べ終わると、せにーのが叔父のコラードとやってきた。

ゆみーなは昨日と同じように雄叫びを上げ、
せにーのを追い掛け回す。

しばらく遊んで、みんなは義父のところに昼食をとりに行った。

静かになったところでゆみーなを寝かしつけようとだっこしていると
同僚のニコレッタがやってきた。

彼女は3人の子持ちで、一番上の男の子はせにーのと同じ年。
ゆみーなが入院したというのでわざわざお見舞いに来てくれたのだ。

3人の子持ちといっても彼女は親や親戚が近所にたくさんいて、
子供たちはその人たちが常に面倒を見てくれるし、
夫が出張に出ることも無いので
私のように深刻な問題にぶち当たることはまったく無い。

こんな時、私も母や兄弟の存在がすごく恋しくなるけど
ま、これが私の選んだ人生なのさ。

子供たちや、カーニバルの衣装の話に花を咲かせ、
“必要だったらいつでも電話してきて”
と月並みなあいさつをし、ニコレッタは帰っていった。


今日はまた、夕方にカーニバルのパレードがあった。
期間中は2,3回行われるのだが、日曜日のパレードは
ほかの町からも参賀してくるのでとても豪華で、有名だ。

地元テレビの生中継を見ていると、せにーのとコラードの姿がうつされた。

コラードに電話してみると、すごい人だかりで
パレードカーからは花吹雪やキャンディーを投げ飛ばすので
せにーのはそれを必死になって拾い、ポケットに入れたり
投げ返したりしてすっごく楽しんでいると言っていた。

夕方やっとまあがやってきた。

日曜日だというのに仕事していたらしい。
私から見ると彼の仕事に対する姿勢はちょっと極端すぎる。
私たちが入院している間の日曜日ぐらい、もうちょっと
早く来てくれてもいいのに。

ゆみーなとまあを残してパレードを見に行った。
私が出かけたころには終わりかけているところだったが、
すごい人だかりと音楽に楽しくなってしまった。

人の間を掻き分けて、待ち合わせしていた
ガヴィーノのところまでたどり着くのに10分ほどかかり、
パレードが終わってからは散歩をしながら
今年のパレードは去年のより小さいとかいろいろ話し、
巨大なホットドックを食べ、そんなことをしているうちに
すぐに帰らなければならない時間になってしまった。

帰りがけに、子供たちに何かお土産を、と思って
馬の形をした風船をゆみーなに、ドラゴンボールの風船をせにーのに
ひとつづつ買った。

20ユーロ札を渡すと、なんとおつりに10ユーロしかくれなかったので
ガヴィーノと私はびっくりして、“ひとつ5ユーロもするの?!”
と聞くと、セネガル人かモロッコ人のそのひとは無言でうなづいた。

私とガヴィーノはあっけにとられ、大笑いしながら
こんなものに10ユーロも払った私は大馬鹿ものだとか、
カーニバルはぼったくりが増えるとかいいながら帰っていった。

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