緊急入院記録

嵐の前の笑顔
入院する前の日に撮影。
このとき、まさかユキが入院するなんて思ってもいなかった。

■3月23日
朝、ユキにゃんの様子がおかしかった。お腹を痛がって、苦しそうになく。そういえば、ウンチが出てなかった。と言うことで早速綿棒で刺激。どろどろで粘液質のウンチが大量に出た。しかし、それでもお腹を痛がって泣く。こんな事は初めてだった。夫婦で不安になる。
早速、いつもの近くの小児科に走っていく。先生にみてもらった。
ユキにゃんは泣き疲れ、ぐったりしていた。顔色が明らかに悪い。先生もすぐに『おかしい』と感じたらしい。
「私じゃ無理だから、大きなところに行ってみてもらった方がいい」紹介状を書いてくれた。後ろから見ていたら、一文行目には「腸重積の疑い」腸重積ってなんだ?!
東京女子医大に大急ぎで駆け込む。満員の患者、しかし紹介状のおかげで割と早く順番が来た。
ユキにゃんはおっぱいも飲まず、力無く泣く。涙が出そうになった。
レントゲンを撮ったりエコーを撮ってもらい、どうも腸重積ではない様子。今大流行のロタウィルスによる腸炎が疑われた。しかし、生後三ヶ月と言うことで検査のため、入院することになった。隅々までみてもらえれば、どこか悪くてもすぐ対処してもらえる。
点滴され、ぐったりしたゆきにゃんをみるのは辛かった。
代われるものなら代わってあげたいと思った。

入院中、いろんな検査をしてもらった。
これは結果としてはよかったのかも。これだけしっかりみてもらえば、わからなかった異常もわかるかもしれない。
点滴のおかげか、ユキにゃんはどんどん元気になり、二日目には笑顔も出るようになった。一日一回、爆発的なねばねばウンチをしていた頃、考えてみればそのころから異常だったのかもしれない。母乳の子だからネバネバは当たり前かも、と思っていたのだけど…うんちも一日に3~5回、正常に近づいていった。こんな固いウンチ、初めてみた。
先生から、「大丈夫、明日には退院できそうですね」とうれしい言葉をいただいた。
さすが女子医大、女医さんばかりで、しかもみんな優しい。看護婦さんもみんなやさしい。ちょっとした言葉も本当にうれしい。ようやくゆきにゃんを連れて帰れるんだ。
…でも、これで終わりではなかった。

三日目。ゆきにゃんはほとんど回復した様子。キャーキャー言って喜んでいる。先生は「明日の午前には退院できるよ」と言ってくれた。
しかし、私の体がおかしい。
まさか、ユキにゃんのウィルス、もらっちゃった?まさか。
そう思い、なんとか持ちこたえていた。お昼から吐き気、下痢がひどく、顔も真っ青。食べ物も受け付けず、ユキにゃんのベッドの隣でお腹を抱えて痛みと戦った。
夕方、仕事帰りの旦那さんが来てくれた。そして、私の様子に驚く。先生に相談したら、緊急外来で点滴してもらった方がいいということになった。
どんどん悪化し、歩くこともできずに倒れてしまった。内科の先生は「子供のをもらっちゃったかな、急性腸炎だよ」と言って、点滴を二本打ってもらった。
ユキにゃんが心配で、点滴されながら病室に戻った。
ユキにゃんはいい子で眠っていた。そして、先生から「お母さんもここじゃ休まらないから今日退院しちゃいましょう」と言ってくれ、夜の11時に退院することになった。
私は体調最悪、ユキにゃんを抱きかかえながらふらふらして家に帰った。
家で何度か吐き、ひどい下痢で苦しむ。しまいには熱も38度を超え、布団の中でうなっていた。
ゆきもこんなにくるしかったのかな?かわいそうだったな、とのたうちながら思った。

今日のユキにゃんは元気。あやすと「ヒャーッ」って言う感じで喜ぶ。
大きいが何だ、デブがなんだ。元気が一番。そのことを痛感したユキにゃんの入院だった。


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