小さな幸せ集め時々猫

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2020年02月15日

「船旅をしましょうよ」と言ってた亡き友人を思い出して…

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(566440)

カテゴリ：何げない日常

豪華客船が話題になってるので亡き親友を思い出して…

他人に話すような事でもないんだけど、胸を締め付けられるほ

ど恋しい人の思い出です。供養のつもりでのひとりごとです。

英会話スクールで知り合った彼女が亡くなって、10年がたちます。

私より10歳ぐらい年上かな～とは思っていたんですが意気投合し

てからは旅行三昧でした。

海外旅行に行く計画を任されて 、パスポートを見て初めて年齢を知

ってビックリでした。私の母と同年で70歳を過ぎている事を知り

ました。私は50代だったわ。

　　　　　　英会話カフェ

まだバブルの頃でサロン風の洒落た教室で、昼間は殆ど定年後のシニ

アでした。あの頃は皆、お金持ってましたよ。月謝は月に4万円で入会

金が20万円でした。私が先に入会して悪戦苦闘してる時に彼女が「通

りかかったら素敵な建物だったので入会しちゃったわ～」とコロコロ笑

って入って来たのよ（綺麗じゃないとイヤな人でした）

マンツーマンの授業でウンザリしてた所だったので、楽しい授業になっ

たのにバブルがはじけると同時に教室もはじけてしまいました。

何しろネイティブの先生を山ほど抱えていたので経営は最初から苦しそ

うだったわね。先生一人に生徒は最高3人で、私達はいつも２人でした

もの。場所も原宿の宮廷ホームの側の一等地だったしね。

　　　宮廷ホームは子供の頃の密な遊び場所でした

　　　　　　　　　お召列車
　　　今は普通の新幹線を利用する事が多いみたいね

　　
コロコロと良く笑い、おしゃれで、品が良く、本当に楽しい人でした。

彼女が、モナコに行きたい！というので、少し足をのばし てイタリア・

フランス… と回ったりもしましたね。私達が行った頃はグレイス・ケリー

の時代だけど、今は↓

　　モナコ公国のアルベール2世とそのお子さんの双子ちゃん

　　　今でも男の子が生まれなかったらフランスに返すっ
　　　　　　　　て事は現実なのかしらね。

何度か海外旅行にご一緒したのですが、ホテルの部屋は別々にする事

航空機はビジネスクラスか出来ればファーストクラス・・と言う事が

彼女の希望だったわ。

彼女が居なかったらファーストクラスを利用する事もなかったはずで

本当に良い経験をさせてもらいました（ファーストクラスは機長が挨拶

に来て、世間話をしていくのが嫌でした。だって英語だもん～）あの頃

は、母が自分の離婚のためにため込んでいた結構な金額の預金を父がす

べて私の名義に変えてくれたのでイッパイお金は持ってました。もう使

ちゃいましたけど。

・

今度は船旅を…なんて話してた最中に彼女は肝臓ガンで亡くなったん

です。具合が悪くなってからは連絡が取れなくて、甥っ子から名刺を

もらっていたのを思い出して電話したところ「亡くなりました」と聞

かされ「ガ～ン！」でした。

亡くなった後で、彼女の淋しかった過去を甥っ子から聞きました。満州

で小学校の先生をしていた過去、東証一部上場している海苔とお茶の会社

の会長さんの後妻さんで、彼女には子供はいないけど、前妻さんの子供を

何人か立派に成人させて、会長さんが亡くなった後はかなりの遺産をも

らって子供達から追い出されたそうです。自慢らしい事も淋しい事情も話

してくれなかったけど「疑り深い叔母が貴女だけは信じていましたよ」と

甥っ子さんが言ってくれたのが嬉しかったわ。

でもね、彼女は楽しんでいましたよ… お金は余るほど持ってるのでね（汗）

一人でマンションに住んでいた時に私と知り合って娘のように可愛

がってくれて、なおかつ、私に甘えてくれて… まだまだ楽しい時間

を持てるはずだったのに…

良く食べて、二人でメチャメチャ飲んで、笑って、私の人生の質を

上げてくれた大切な年の離れた親友でした。私に取っても人生で一番

輝いていた楽し時間だったわ。

彼女が亡くなった年の夏、恐山のイタコさんに呼び出してもらったの

ですが出て来てくれませんでした（出て来たら怖いけど！）