小さな幸せ集め時々猫

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2020年02月21日

亡き夫の思い出は良い事ばっかり…

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(566440)

カテゴリ：何げない日常

夫との結婚生活は40年ほどでしたが、紆余曲折でしたね。
「俺についてこい！」と言う人で自分が間違っていても
文句も言わずについて来る女が好きでした。
（40年もったのはひとえに私の我慢よ…ﾅﾝﾁｬｯﾃ

ちょっとした言葉で気を悪くしてｻ、顔色が変わり口を 聞かなくなる
メンドクサイタイプで、扱いにくいちゃありゃしない。何に怒ったの
かわからずに「ゴメンナサイ！」と謝ると「あ～」と声を出した時は
それで終わり。

謝っても「うるさい！」と言った時は２～３日口をきいてくれませ
んでした。それ以外では本当に優しい人で、一緒に買い物に行けば、
荷物は全部持ってくれて私には何も持たせなかったし、いつも私の
事を気にしてたわ。

電車に乗れば、私が座れる席をさがして自分は必ず立ってましたよ。
子供達に家の手伝いをさせるのに、自分が先頭にたってお皿洗いをし
たり 配膳を手伝ってくれました。口だけでなく、身体で躾をしてました。

掃除も「あそこが汚い！」とは言わず「気が付いた者がやればいいんだよ」
と言って自分で掃除もしてくれました。
自分でやる時間がない時は「あそこを掃除しといて欲しい」とお願いされま
した。

猫嫌いだったのに、私がこっそり外猫の世話をしてるのを知って「避妊手術を
してやったら？」と言ってくれたり、私の留守の時はエサをあげたりして 面倒
も見てくれました。「やくざ」なんて命名して可愛がってもくれました。

そんな優しい人なのに一度へそを曲げると1週間でも2週間でも口を きかない
ので私の心が折れる事もありました。
60歳近くになって、やっと寛容になってきて、これからは穏やかに暮らせる
と思てたらちょっとした事で半年家庭内別居をした事もありました。

ほんのちょっとした事だったのに「家を出てく！」と2度目の別居宣言をして
引っ越し用のダンボールを集めたりしたの。「いつ引っ越すの？」と聞いたら
「やめた！」って言ったけど家庭内別居はしばらく続きました。
（たぶん、引っ込みがつかなかったのね）

家事一切と料理も出来るので私がいなくても不自由じゃないので始末が悪い
んですよ。あの時はテーブルの上に「やり直したい」と書いたメモが 置いて
あり突然別居生活は終わりました。
その日から、何もなかった顔をして夕食を一緒に食べていました。

食道がんで余命を聞いてからはさすがに怒る事もなくなり、 非常食や
懐中電灯の電池を取り換えたりと、自分が居なくなっても私が困らな
いように細々した事を済ませてくれました。

電動自転車も夫がタイヤの空気は入れてくれてたんですが、私に
「ちょっとおいで！」と外に呼び出して空気の入れ方を教えてくれた
時には思わず泣いてしまったわ。

あの頃の夫はどんな気持ちで自分の終焉を考えていたのか…と思うと
とても可哀そうだったと…愚痴も言わず、明るく過ごしていたけど
残り時間は3か月ほどでした。

それだけでも尊敬しちゃうし、私も偉かったと…(*´σｰ｀)ｴﾍﾍ

夫が愛してやまなかったもも…
本当に良い子だったの。
もう柴犬は飼えないわ。
この子以上の子は居ないもの。

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