あなぐら工房 -Estudio N-

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アルカリ

アルカリについて


油脂を石けんに変えるには アルカリ による鹸化反応が必要です。
固形石鹸の場合、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)
液体石鹸の場合、苛性カリ(水酸化カリウム)
が必要です。




Ra-COO-CH2
        |
Rb-COO-CH  +NaOH
        |
Rc-COO-CH2
  油脂(分子量大)  水酸化ナトリウム

                    HO-CH2
                       |
     → Ra-cCOONa + HO-CH
                       |
                    HO-CH2
      脂肪酸ナトリウム×3分子  グリセリン

という反応式で表せます。
これは固形石鹸の場合ですが、 脂肪酸ナトリウム が純石鹸分。
液体石鹸だったら、 脂肪酸カリウム になります。



さて、アルカリの量がどれくらい必要か、それが鹸化価となります。
石けんを手作りするのにかかせない数値。
鹸化価とは 油脂1gを鹸化するのに必要な水酸化カリウム(分子量56)のミリグラム数 です。
水酸化ナトリウムの場合、分子量40ですから、上の鹸化価に40/56をかけた量、になります。
鹸化価176の場合、油脂1gに対して水酸化カリウム176mg、つまり0.176gになり、
水酸化ナトリウムならさらに40/56をかけて0.126g必要ということです。
鹸化価は油脂によって異なります。



苛性ソーダも苛性カリも薬局で購入可能です。
しかし これらは劇物! 毒物及び劇物取り扱い法にひっかかります。
購入には印鑑が必要です。

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