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2012.02.27
真梨幸子さん『女ともだち』
(4)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
同日に同じマンションで起きた二つの殺人事件。被害者は共に独身のキャリアウーマン。
その内一人の意外な「裏の顔」が暴き出され、容疑者が浮かぶ。もう一人はその容疑者の顔を偶然見てしまった為に巻き添えになったかに思えたが・・・。
二人の女性に共通点はあったのか?
駆け出しのルポライターの野江は事件の真相を探る内、あまりにずさんな検察のやり方に疑問を覚え、正義の為―――ではなくライターとして名を馳せる為に事件について独自に調べ、そのリポートを雑誌に載せる。それは反響を呼ぶが・・・。
桐野夏生さんの『グロテスク』と同じく、これも実際のエリートOL殺人事件をモチーフにした話だそうです。あの事件は作家さんの創作魂を刺激するのでしょうか。
タイトルに惹かれて読み始めましたが、最初は「女友達」がメインテーマには見えなくて戸惑いを覚えました。
マンション購入にまつわるトラブルや不満、検察の勇み足による冤罪問題、女の怖さといったものが主流に見えましたし、そんなはっきりとした形で「女友達」が出てきたっけ?と疑問に思ったわけです。
それについてはラスト近くでわかることになるわけですが・・・。
「女ともだち」という言葉は妙にそそります。小池真理子さんの『妻の女友達』も、題名から勝手に浮かんだ安易な連想を見事に打ち砕いてくれて面白かったですし。
殺人事件など起きなければ闇から闇に葬られていたであろうおぞましい事実が白日のもとに晒されるくだり、ラストのどんでん返しは先にフジコを読んでいなければかなりショックを受けたでしょう。(フジコが凄まじ過ぎたので感覚が少々麻痺しています)
ネタバレになるのではっきりとは書けませんが、作中に出てくるある薬の正体がまた衝撃です。こんな薬が存在したんだ、と。
確かに一部の女性には必要かもしれませんし頭っから否定する気はありませんが、諸刃の剣・・・というか相当危険なものだと思うし、安易に使ってはいけないでしょう。
読み終えて真っ先に思ったことは、「不審死はしたくないなぁ」ということでした。いや、誰でもしたくはないでしょうが。
変死体で発見されると、死因を解明する為に警察や何やかやに徹底的に部屋を調べられてしまいます。日記が見つかれば隅から隅までチェックされるでしょうしパソコンの履歴なんかもつぶさに見られるでしょう。
それは困る。まったくもって困る。いや、誰だって困るでしょうが私は‘腐’のつくおんな。
腐女子なら誰でも近しい人に「積荷を燃やして(ナウシカ)」と頼んでいると思います。
勿論私も家人に頼んでいます。「私が死んだら部屋にある小説や漫画もどきやイラストやメモは全て読まずに捨てて、パソコンのワードやメッセージも全て読まずに消してね」と。
中2のポエム並に恥ずかしい原稿やメモやメッセを他人に読まれたりしたら死んでも死に切れない。成仏出来ない。
戯言はともかく、『女ともだち』、やはり後味は良くないです。
女同士のこういう「友情」もあるんだと友達の少ない身にとってはある意味新鮮でしたが。
今は同じく真梨幸子さんの『ふたり狂い』の世界に浸ってしまっているので、非常に散漫な内容になってしまいました。
今週もジャンプが読めたので、明日は軽い感想など書きたいと思っております。
パスな方はスルー願います。
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最終更新日 2012.02.28 00:42:11
コメント(4)
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Re:真梨幸子さん『女ともだち』(02/27)
hnkh326
さん
スウプさん、こんにちは。
作品の内容にもそそられますが、スウプさんの日常と素性が垣間見られて、笑わせていただきました。
不審死をしたら、徹底的に身辺を調べられるのですね。
それはそうですよね。
私は、かなり昔から、身辺整理は意識してきましたねえ。
子どもの頃に書いていた日記も、20代の頃には全部処分してしまいました。
もし親より先に旅立って、親に頭の中を読まれたら、泣かれること間違いなし。
こんな親不孝はないぞと思いましてね。
以来、ずっと、定期的に頭の中が見える形となって残りそうなものは定期的に処分する癖がついています。唯一あるのが、ブログでしょうか。
でもですねえ、自分のところには、見られて困るような心情を綴ったものは残していないのですが、人様の所へその片鱗が残されていっているのですよね。手紙もそうだし、メールもそうだし。
時が過ぎて、送った相手に振り返られると、非常に恥ずかしいです。
メールも手紙も、几帳面に保管してくれている友だちがほとんどで、本当に恥ずかしい。
さらに、送った相手だけでなく、保管相手がその家族に移ったら、なお恥ずかしい。
私より先に旅立った友人のご家族とお話しするとき、「ああ~~、ご家族は昔の私の頭の中をしっかりご存じなんだ~~~」と思うと、いつも赤面しそうになります。
私の恥ずかしさに比べれば、スウプさんの場合は全然大丈夫です。
何しろ、見つけた人に、笑いを与えものに変わるのですから。安心して成仏なさってください(笑)。←いえいえ、まだまだ世にいっぱい笑いを振りまいてもらわねばなりません。
スウプさんのように、残すものが、人に笑いを与えるものにしていきたいものです。
(2012.02.29 15:08:40)
返事を書く
スウプさんへ -2
hnkh326
さん
「女ともだち」・・・珍しくシンプルな題名ですよね。でも、タイトルの表している意味は、軽いものではないのでしょうね。アマゾンで表紙絵を確認してみましたが、文庫本も単行本も不気味さを漂わせていますね。エリートOL殺人事件がモチーフですか。
息を呑む作品は、たいていモチーフとなった人や事件があるなあと思います。
それはいいけれど、モチーフとなった人物のご家族は、たまらない思いだろうなあと思います。
そう思いつつ、新たに生み出された作品はついつい夢中に読んでしまうのですが。
『ふたり狂い』も、楽しみにしています。・・・これらスウプさんの紹介してくださった作品の中から、次に私が手に取るのはどれになるのでしょう?←忘れた頃になると思いますが、読んだらもちろん感想を書きこませていただきます。
(2012.02.29 15:13:46)
返事を書く
あ、そちらの可能性を忘れていました(笑)
曽根スウプ
さん
hnkhさん、こんにちは♪
さすがhnkhさん、身辺はきちんと整理されているんですね。
綺麗に片付けられたお部屋が目裏に浮かびます♪
整理された動機がご両親の為というのがまたご立派です。そんな方が親不孝な事なわけがありません。
ブログだって人に見られたって何ら問題ない、清廉潔白な文ですからねぇ・・・どっかのシュミに走ったおんなと違って。
でも、「自分のところには無くても他人のところにあるかもしれない」は目からウロコでした。そう云われればそうです。
親しい友人同士の間には「一定期間を過ぎた手紙は捨ててメールは消す」と決めておいた方がいいかもしれません。
はっ。中学時代の友人は手紙を捨ててくれているだろうか・・・。と思ったものの、手紙って捨てにくいしよく考えたら自分自身も小学校から友人の手紙は置いてありますし、どこかで保管されている可能性も・・・ぎゃーっ!と叫びたい気分です。
hnkhさんは稀に見る真っ直ぐな御方ですから恥ずかしくないですよ~~。
でもそう仰って頂けると嬉しいので笑って成仏することにします(笑)
残ったものを読んだ方々にに楽しく笑って貰えるならいいのですが、「アホやこいつ」と思われたら・・・それはそれで悔い無き人生かもしれませんね(笑)
(2012.02.29 16:41:48)
返事を書く
確かにその通りです。
曽根スウプ
さん
hnkhさん、再びこんにちは♪
実際の事件をモチーフにした作品・・・本人はまぁ仕方ないとしても、確かに御家族はたまらないですよね。仰る通りです。
スキャンダラスな事件の犯人は刑務所の中である意味護られていますが家族は晒し者扱いですものね。「加害者家族を護る仕事」をテーマにした映画がありましたが惨い話でした。
『女ともだち』・・・聖人君子などいないのだからみんなそれぞれ少しずつ闇を抱えている、でもそれが合わさるとこうなってしまうのかというやりきれなさを感じてしまいました。重いです。
知らなくてもいい事を知らされてもう嫌だと思うのにやめられないのが真梨さん作品なんですね。
『ふたり狂い』・・・頭がおかしくなりそうでした(笑)
麻薬のような真梨さん作品の合間に清涼剤のような北村薫さん作品を挟むとバランスがとれるようです(笑)
hnkhさんのご感想も楽しみにしています♪←プレッシャーに非ず。
(2012.02.29 16:52:22)
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