自然との共生



この問題を問題にしなければならないほど地球の環境は悪化し
一日100種の生き物が絶滅してゆくという事実
そして 人間の活動による地球温暖化、砂漠化などなど
地球環境は加速度的に悪くなっていっているようだ
先般 南アフリカで環境開発サミットが行われたがたいした成果もなく
終わってしまった 大国アメリカの合意のないまま
一番 石油を消費している国アメリカさんもう少し考えよーって言いたくなる
しかし
こうしたおおきな地球の問題、人類の問題であるがサミットで考えて
国と国が行動する事も必要だがそれはおおきな枠組でしかない

私たちをとりまく自然 ひいては昆虫、鳥、植物などなど身近な生き物は
そんなこと関係なくけなげに彼らの生活史にのとって生きてゆく
あるものはサナギになり あるものは北へ旅立ちいつものように動いていくのである
この複雑かつ多様な生き物に囲まれてこそ人間の豊かな生活があり
また人間もその一部なんだという認識を持たなくてはならない

おおきな戦争、そして戦後の高度成長この狭く多くの人が住む日本は
数多くの生き物や自然環境を犠牲にして豊かになったといっても過言でない
山を削り団地を造成し、川を掘りコンクリートで固め 雨の排水路にしてきた
川を蓋して道路にしたり人間様の都合のいいように改変してきた

その結果たしかに住みよい安全な人間の住みかにはなったが生き物たちは
いなくなった そして人は 子どもたちは川から遠ざかった

河川改修という名のもとに川は人の生活とかけ離れたものになってしまった
急な護岸 危険防止のフェンスそしてあぶないから川で遊ぶのはやめましょう
という教育 そのすべてが川を私たちの生活とはかけ離れたものにしてしまった

しかし 都市に住む私たちに残されたより自然と触れあう場は作られた公園ではなく
街の中を流れる身近な川のはずだ こうした川をより身近なものとし
川に 水に さらにそこに住む生き物たちに触れあえること
そこに咲く花を覚えること こんなささいなことでもあるが自然を知る事
生き物の事を知ることが私たちにできる最大の環境に対する心遣いではないだろうか
自然の事をより理解し自然工法を用いて川を自然のものとし
より自然とふれあえる場とすることがひいては自然との共生をできる社会や
おおきな地球環境を考えるきっかけになればと思います
身近なところから少しずつ創出していくのが私たちの使命でもあるようです
できることから一歩ずつ歩み出して行く事が今一番大切だと思ってます。

            2002.10.23  (小論文原稿)








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