だんしんぐの伝説

だんしんぐの伝説

■伝説になり損ねた客

私がまだ若い娘さんだった頃、職場の女の子数人で東京まで遊びに行きました。
東京駅の八重洲口の辺りを歩いていた時、僅かな段差で足をひねって捻挫し
てしまった私。
しばらくガマンして歩いていたのですが、そのうち足の甲がパンパンに腫れ
あがって「わははははっ」と思わず笑ってしまうような愉快な状態になって
しまいました。
笑っていたのは本人だけで、一緒に歩いていた友人達はオロオロしたり焦っ
たり。「とにかく病院に行かねば!」ということになりましたが、いかんせん
どこに病院があるかもサッパリわからない私たち。タクシーに乗って運転手
さんに連れて行ってもらおう、ということになりました。
事情を話すと運転手さん、無線で会社に最寄の病院の位置を聞いてくれました。
その結果、一番近い病院の位置は…東京駅の駅舎の八重洲口側。
「いやー、八重洲で乗せて八重洲で降ろしたのは初めてだよー」と笑う運転手
さん。
一番近い入り口の辺りで降ろしてもらったのですが、その際に会社に無線で
連絡していた運転手さんが振り返り一言、「今聞いたら、以前にも一人そんな
お客さんがいたって!よかったね、初めてじゃないよ!」
…わざわざ確認しなくても、おじさん…。
何となくトドメを刺された気分になった私なのでした。


■肝試し

中学生の頃、夏休み前に宿泊訓練というものがありました。
少年自然の家に宿泊し、自然とふれあう…といった主旨のものだったと思い
ますが、プログラムの中に「肝試し」がありました。
決められたルートを3人一組で歩いていくもので、生徒には知らされてませ
んでしたが、途中おどかし役の先生が数人出てくるといった、まぁ他愛の
ないイベントでした。
私のグループにいた一人の女の子は、もの凄い怖がり。あまりに怖がるの
で、私ともう一人はその子を真ん中にしてしっかりと手をつないで歩き出し
ました。 それが悲劇を招くとも知らずに…。

決められたルートをたどり、先生たちが物陰から出す破れちょうちんやコン
ニャクなどに苦笑と悲鳴で応えたりしながら歩いて行く私たち。
私も割と気は小さい方ですが、横でハデに怖がられると人間肝が座ってしま
うようで…「あともうちょっとで終わりだなー」などと冷静に考えながら歩
いていました。
その時、下り坂になった道の脇、一段低くなった場所から、「うおおおぉぉ
ー!」と叫びつつ一人の先生が飛び出して来ました。
あはは。先生がんばってるー。
そう思いつつ歩こうとした私。が、真ん中にいた怖がりな彼女は絹を裂くよ
うな悲鳴をあげ、凄い勢いで逃げようとしました。
…進行方向とは逆方向に。そして怖さのあまり私の手をしっかり握り締めた
まま。
すっかり油断して前進しようとしていた私はなすすべもなく仰向けにひっく
り返り、そのままザリザリと引きずられ…。
先生ともう一人がすぐ止めてくれたのですが、その時には既に私は土まみれ
擦り傷だらけになっていました。
恐怖を感じた人間は、思わぬバカ力を発揮するものなのですねぇ。

…後年、職場の人たちとオバケ屋敷に入った折にも同様に手を握ったまま後
ろへダッシュされました。
幸いコケる前に手をふりほどくことができたのですが、先に進もうとすると
「手をつないでぇ~…」とか細い声が。
仕方ないなぁ、と後方の暗がりに伸ばした手を、二人分の手がしっかり握り
返して来ました。
…先輩もずっと怖いの我慢してたんですか…(苦笑)


■年齢不詳性別不明

中学生・高校生の頃、私は髪をかなり短くしていました。
その上背が低く、痩せっぽちで胸もなかったので、よく小学生の男の子と
間違われました。
待ち合わせをしていた友達に手を振りながら近づいたら怪訝な顔をされ
(「変な男が寄ってくると思った」そうで…)、友達のお母さんの車に乗せ
てもらう時は「こちらは誰の弟さん?」と聞かれ、学校の先生にも「おー、
S、お前の弟かー?」と友達の弟にされ…。
高校が女子高だったため、バレンタインにはチョコレートを頂いたりも
したのですが、「義理チョコ」と念を押してくれるのはいかがなものか。
いえ、「本命チョコ」だったら怖いんですけどね。
…貰いましたけどね、手作りのやつを…(涙)

そんな私が一度、痴漢に遭ったことがあります。
ジーンズ姿で自転車をこいでいたら、後ろから凄い勢いで走ってきた自転車
の男が私の尻を触り、走り去って行ったのです。
あまりの勢いと素早さに、何が起きたのかと思ってるうちに男は視界から消
えました。
…彼が私を女と思って触ったのか、男と思って触ったのかは未だに謎です。


■究極のボディ

私はかなりのヤセッポチです。
学生の頃タクシーに乗ったら、してないと答えたにも関わらず
「ダイエットなんかしちゃいけない」
と延々運転手さんに説教され、
就職したら職場で
「内臓ちゃんと全部あるの?」
「つまようじのように細い!」
と心配?され、
台風が来たら
「大丈夫?パスポート持った?」
と心配され、
子供を産んだ翌日体重計に乗ったら看護婦さんに
「この体重を維持しましょう!」
と宣言される有様です。
(ちなみに体重は一ヶ月もせず戻りました)

色々言われていますが、最も凄い迷言は夏痩せを嘆く私にパパが言った一言
「そのままどんどん痩せたら、口だけ残る気がする」
でしょうか。
思わず棒の先に口がついてる妙な生き物を想像してしまいました。
さらにそのあと
「そのまま風になってくれ」
…容赦ないな、オイ。


■教科書朗読

中学生の頃、国語の時間に先生に教科書の朗読であてられました。
特に苦にも思わず読み始めたのですが、読み進めるにつれて周囲の雰囲気
が変だと気づく私。
押し殺したようなクスクス笑いがそこここからするのです。
でも、読み間違いも何もしてないし、スムーズに読んでいるのに何故笑いが
起こっているのだろう?
訝しく思いながら読み終え、教科書から顔を上げると、なんと先生までが笑
っているではないですか。
「大変気持ちを込めて読んでくれました」
と言いつつ笑ってる先生。
訳がわからないまま授業が終わり、謎の笑いが気になって仕方のない私は近
くの席の友人をつかまえて聞いてみました。
「…あんた、登場人物の台詞を声を変えてしゃべってたじゃん」
ががーん。
友人によれば、3人ほどいた登場人物の声を一人一人器用に変えつつ会話文
を読んでいたのだそうです。
…無意識に。
しかし、一番大きな笑いが起きたのが唯一人の女性登場人物の台詞の時だ
ったというのは、未だに納得ができません。

■回転シーソー

今はあまり見かけなくなった気がしますが、私が子供の頃は公園や小学校に
よく置いてありました。
高い支柱に支えられた梯子のような形の物で、ぶら下がりつつシーソーのよ
うに上下に動きます。更に足で蹴れば回転もします。結構人気のある遊具で
した。
私が小学校3年くらいの頃だったと思うのですが、回転シーソーを見てある
衝動に駆られてしまったのです。
使われていない時の回転シーソーは、シーソー部分が地面に垂直になってい
て、まるっきりはしごのような姿。
そう、登ってしまったのです。はしごのようなそれに。
支点となっている部分を越えた瞬間、当然ですがシーソーは重くなった上の
半分が下へと下がります。
(問)そうすると、登っていたお馬鹿さんはどうなるでしょう?
(答)頭から真っ逆さまに落ちます。
現場に居合わせてしまった不幸な、けれども親切な子供達によって保健室に
搬送されながら、「支点と重心」について考えていたおぼろげな記憶が残っ
ています。

■血液型

献血ができる年になった頃、クラスメイトが言いました。
「だんしんぐさんの血液型って、B?O?」
…他の選択肢はないんかい!
「両親がAだから、Bは絶対ないよ。Oだって確率低いから多分Aじゃ
ないかなぁ」
「Aは絶対ない!」
…何故そこまで言い切るか…。
割り切れない思いを抱えて献血。貰った献血手帳に記載された血液型は
…O型でした。
完敗・゚・(ノД`)・゚・。
その後家に帰って母にそのことを報告したら
「バレるから献血しちゃダメって言ったでしょ!」
と返されました…。
母よ。間違いなく私はあなたの子だと確信いたしました。

■HNの由来

 私のHNはよく変わっていると言われます。
 が、なんと現実でもだんなにこう呼ばれているのです。
 かつて同じ職場にいた頃に、彼の同僚が私にそう命名したそうなのです。
 「廊下で踊ってるから」と…!
 そんなことした覚えは全くアリマセン。
 高校生の頃も、友人がその友人に私のことを話したところ
 「ああ、あのいつも廊下ではねてる人ね」との返事があったとか。
 一体他人から私はどんな風に見えているのでしょうか。気になって仕方
 ありません…。



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: