妹の伝説

妹の伝説

■妖怪あずきあらい

皆様は「あずきあらい」という妖怪のことを聞かれたことがあるでしょう
か。
川辺で小豆を洗うような音を立て、姿が見えないとされることが多い(小柄な
老人の姿という説も)という、まぁ無害な妖怪です。

ある夜、妹が自室から廊下へ出た時に、その音は聞えてきました。
「ザザー…ザザザー…」
水が流れるような、砂や小豆を入れたカゴを揺らしているような、そんな音
です。
時刻は深夜。こんな時間に水音がする訳もない。
妹は台所、洗面所、風呂場と覗いて回りました。どの部屋も真っ暗で、中に
は誰もいません。水も出ていません。
では、あの音は?
妹は首を傾げながら自室へ戻ろうとしました。
「ザザ。ザーーーーーー」
またしても、あの音。
妹はその音が階段の上から聞えてきたことに気付きました。
階段の上にあるのは6畳の和室が1つだけ。
(お姉ちゃんの部屋だ!)
音はまだ続いています。妹は恐る恐る階段を登り、入り口の襖を勢いよく開
きました。
そして妹の目に飛び込んできたもの、それは

きょとんとして妹を見る私の顔と、「ザザー」と音を立ててかきまぜられて
いるジグソーパズルのピースだったのでした。


■夢

私たちがまだ子供だったある朝。目覚めたら、親がくっくっと笑っていまし
た。どうも妹が寝言を言ったというのですが、その内容が
「お姉ちゃんが~~~~!一つしか~~~~~っ!」
泣きながら大声で叫んだらしいのです。
妹によると、10個あったまんじゅうのうち9個を私が食べてしまい、自分に
は一個しか残らなかったという夢だったそうで…。
な、納得いかーん!それじゃ私がジャイアンの如く妹の物まで奪ってるみた
いじゃないですかっ。
第一まんじゅう9個も食ったら胸やけしてしまうでしょっ(←そういう問題で
はない)
突然夜中に「ねーちゃんのバカっ!」
と叫ばれてびびったこともありました。
頼むからお姉ちゃんが優しいという夢も見てクダサイ…。


■サンタさんを待って

クリスマスイブ、並んで布団に入った私たち姉妹。幼い妹が、目を輝かせて
言いました。
「サンタさんが来るまで、起きて待ってる!」
すでにサンタクロースが親であることを知っていた私、「妹がいつまでも起
きてると、お父さんお母さんがプレゼント置けなくて困るだろうなぁ」と妹を
説得することを決意。(←オオゲサ)
「あんた、大晦日でも除夜の鐘まで起きてられたことないじゃん。無理だか
ら、早く寝な?」
しかし、妹には秘策がありました。
「大丈夫!片目ずつ寝るから!」
一瞬言葉を失い、その後こみ上げる笑い…。
その笑いが治まらないうちに、妹は(案の定)夢の国へ旅立って行ったのでし
た。




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