| ■■■ | ★★★ 真保裕一 ★★★ | ■■■ |
| 普段は、自動販売機から小銭をちょろまかす冴えない若者、「手塚道郎」。 事は、友人がサラ金から金を借りた事から始まった・・・・。 借金返済のために、偽札作りに没頭していく・・・。 それも、ATMをだますという奇想天外な方法で・・・。 ひとまず、ATMをだます事に成功した主人公達だったが、ヤクザがその手腕を見逃すはずは無く、全てを奪われてしまう・・・。 相棒は警察に捕まり、失意に暮れる道郎の前にひとりの爺さんが現れる。偽札作りに全てをかける彫り師だった・・・。 ヤクザとのドンパチあり、果ては悪徳銀行員まで登場し・・・・・。 あまり詳しく書くと、読んだ時に面白みがなくなるのでこの辺にしておこう。 とにかく、テンポが良く意外性があり、読んでいて飽きが来ない。来る気配が無い。 読み終ったとき、清清しい気分にさえなってくる。痛快な一冊である事は保障する。 興味が出た方は、ぜひ古本でも良いので、目を通して頂きたい。 ちなみに、この作品は97年度『このミステリーがすごい!』第2位になっている。 |
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| 奪取(上) 奪取(下) |
| 主人公の職業が、公正取引委員会の審査官という所に引かれて読み始めた。 『脱談合宣言』を行っても、後を絶たない官製談合事件にメスを入れる本かと思いきや・・・・。 とにかくこの本には裏切られっぱなしだった・・・。 いや、裏切られたといっても、決して悪い意味ではない。 ことごとく僕の予想を外してくれた・・・。 事件が次々と起こるのではあるが、こいつが犯人だよね・・・。と気を抜くと・・・。 少しだけ見所を紹介。 友情と、談合の摘発の狭間で揺れ動き、自分を責め続ける主人公の、心の動きが絶品! 人間ドラマを見ているようだった・・・。 全く真保裕一さんにはいつも驚かされる。 『よくこんな事考え付くよね・・・。』が口癖になってもいい人はぜひ読んで欲しい。 えっ、そんな口癖は嫌だって・・・・。 でも口を出てしまうんだから、しょうがない。 こころゆくまで、意表をつかれてください。 |
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| 取引 |
| 非情になる事が出来ずに、ヤクザに徹する事が出来なかった主人公『坂口 修二』。 流されるままに日常を過ごす彼を、陥れる罠。罠のために日本を追われ、 辿りついた国『ベトナム』。 そこには、夢を掴むことが出来る国『日本』に渡る日を夢見て、苦しい毎日を生き抜く 少年達がいた。共産党員の子供に生まれなければ、学校に行くこともままならず、 生き抜くためには、体を売るか、犯罪に手を染めるか・・・・。 そんな現状を変えるべく、集団で シクロ 乗りをして、夢を掴もうとする少年達と、『坂口』の運命が交わっていく。 ベトナムからのボートピープルが日本に向かってやって来ていた、というニュースを思い出した。 常識では考えられない位の小さな船に乗り、黄金の島『日本』に、彼らは何を夢見て来ていたのだろうか? 日本にたどり着けさえすれば、大金を得る事が出来ると信じて疑わない少年達に、 ヤクザである修二が叫んでいたシーンが印象的だった・・・。 今の日本は、本当に彼らが夢見るような『黄金の島』なのだろうか・・・。 確かに、経済大国と呼ばれ、物が溢れ、食べ物も溢れ、一見豊かな国に見える。 しかし、モラルは低下し、格差は拡大を続け、政治は汚職にまみれている。 そして、ただその日を楽しく過ごせればいいと、その事実から目を逸らして毎日を過ごしてはいないだろうか? 日曜の公園でパフォーマンスを練習する人達と、ゴミ箱から食べ残しを漁るホームレスに挟まれながら、 この本を読んでいた時にふとそう思った・・・。 読み終わった時には、きっと何かしら考えさせられる一冊。 ぜひご一読を!!! |
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| 黄金の島(上) 黄金の島(下) |
| 立て続けに起きた誘拐事件。 その誘拐された被害者が知り合いだった・・・。 そんな偶然が・・・。 そして、前代未聞の身代金の要求。 お金ではなく、犯人が要求したものは・・・。 犯人は誰?そして、目的は? 次々と判明していく、意外な事実。 警察は最後まで手玉に取られっぱなしだった・・・。 犯人の動機は一体? 全てが分かった時、当時捜査に当っていた2人の警官達は感嘆のため息を漏らす・・・。 この本を一言で表すと、「ワクワク感の塊」です。 さあページを捲って、あなたもわくわくして下さい。 |
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| 『誘拐の果実』(上) 『誘拐の果実』(下) |


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