あ~ちゃんとひのまる

あ~ちゃんとひのまる
おんなのこ

あ~ちゃんは幼稚園から帰っても、またお友達と幼稚園に遊びにいきます。
いつもはお友達が並んで待っている ブランコや滑り台なんかも好きなだけ使えるからです。
あ~ちゃんはブランコの二人乗りが大好きです。
キーコキーコと音を立てながら前にいったり後ろにいったり・・・
寂しい時にのってても、なんだかお腹のなかがくすぐったくなって、自然に笑えてくるんです。
大きな口を開けて「風さん た~べた!」とか言って・・・

今日もあ~ちゃんは友達のみぃちゃんとブランコの二人乗りをしていました。
みぃちゃんがあ~ちゃんの横に足を置き、こいでいます。
「はははぁ~みぃちゃん もっとこいでしょ!あの雲に届くくらいに!」
「うん!いいよ!ちゃんとつかまっていてよ!」
キーコキーコ・・・
「あっ 私ジャングルジムにのぼってくる!」
突然 みぃちゃんは ブランコから飛び降りました。
「まって~私も行く!!」
あ~ちゃんは 勢いよくゆれているブランコを足で止めようとしました。
ざぁ~・・・・
あ~ちゃんの おしりはブランコの板から滑り落ちてしまいました。
でも、手は離さなかったので、両足のひざをすりむいただけですみました。

「あ~ん!!痛いよぉ~!!」
あ~ちゃんの声に みぃちゃんが寄ってきました。
「大丈夫?あ~ちゃん。先生に薬ぬってもらおう・・・」
あ~ちゃんはみぃちゃんに連れられて先生の所に行きました。

「あらっ?あ~ちゃん どうしたの?まぁまぁ・・・先生が消毒してあげるからね」
たまたま、まだ教室に残ってらした先生のおかげで あ~ちゃんは手当てしてもらえることになりました。
「まぁまぁ 両方のひざをすりむいたのね。えぇ~っと消毒とアカチンぬっておこうね!ほら・・・あらっ?あ~ちゃん・・・
 あ~ちゃん こうすると・・・
 ほら、かわいい!!ひのまるよっ!!」
先生は アカチンをあ~ちゃんのひざに ひのまるのように まぁ~るくぬってくれました。

あ~ちゃんは 小さな声で
「先生 ありがとう・・・」
とだけ いいました。
みぃちゃんは
「あ~ちゃん すごい大きい赤丸やなぁ~」
と感心したような声で言いました。


その日の夜・・・
あ~ちゃんはケガをしたひざの周りを おふろでゴシゴシこすっていました。
いつもは、ちょっとした傷でも 大げさに「いたぁ~い」とか言って
なかなか お風呂に入ろうとしなかったのに・・・
「先生、なんでアカチンこんなにいっぱい つけるんや!消えへんやんか・・・」
あ~ちゃんは 小さな声で一人つぶやき、ひざをみがいていました。
                                                                                                                                                      *アカチン・・・今はもう販売されていないんじゃないでしょうか?
          昭和40年代?は我が家では、ケガをしたら
          「アカチンぬっとき!」でした。


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