NO20 迷惑な家族



前世は犬だったとしか思えない,大の犬好きの娘が,ずーっとずーっと言い続けてきた夢です。 
家を建てたらいずれは…とは思っていたけれど,
ちょっと見に行ったのが運のつきでその日のうちには家族になっていました。

突然やって来た初めての生き物にてんやわんやの大騒ぎ, 仕事にも何もなりゃしない…というのが正直な気持ちです。 

でも小さなからだ,そこに宿る気持ちの動きの可愛いこと,可愛いこと。 いろいろわずらわしくても,引っかきまわされて腹を立てても,
なおあまりある愛おしさかな…という感じは
自分の中にある暖かい気持ちやおとな心を確認する時でもあると思います。


それは子どもたちも同じで,

急いでいるのに遊ぼう遊ぼうとまとわりつかれたり,

自分の部屋のお気に入りのマットにうんちをされたり…。

「もー!ダメでしょ――!」とどなりつけてはいても,
今まで決して許すことができなかったことも許せてしまい,
「まあしょうがないか」とつぶやきながら後始末をしている自分におとな心を感じている。


自立ということばの元に,
人に迷惑をかけず,かけられずに,計画通りに事を運んでいくことが良しとされている今,
私たちの心をしなやかに懐深く耕してくれるのは,
弱いもの・幼いもの・人に迷惑をかける存在が,身近にあるということなのかもしれません。 

「まあいいか」とあきらめることや,
   よりかかり合って生きること,
      身近な雑事に追われてまとまったことを成し遂げられないこと。 
マイナスにとらえられがちなそんなことも,
しなやかさ・懐の深さには欠かせないことでもあるんですよね。 

私たちの回りにいる子供たちの中には,
もしかしたら私たちよりずーっとしなやかで懐の深い子がたくさんいるのかもしれません。


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