いつか相談できるという安心


2年生のワークショップの後、「何かCAPの人に話したい事がある子は来てね」という個別の時間、「トークタイム」にA君が来ました。同じ地区の上級生が自分たちを従えて、けんかをさせたり、いじめさせたり、殴ったりする。それがいやなんだ、というのがA君の訴えでした。どんなことができるか、一緒に考えました。 遊ばないようにしても呼びに来る。居留守を使っても、見つかっちゃう。 お母さんは相手の子や相手の親に言ってくれたけど、変わらない。おとうさんは、一緒に言いに行っても後ろに立ってるだけ。(なんて鋭い・・・。)先生に言ったら仕返しされそうで言えない。

一緒にあれこれ考えて、A君が心を動かされたのは、”やられているお友だちがみんなでこのことを一緒に考える。おとうさんやおかあさんもひとりずつじゃなくて、集まって言ったら変わるかもしれない。”ということ。”担任の先生じゃなくていいから、話せそうな先生をさがす”ということ。”仕返しがとっても怖いということと、されることがいやなんだということを、二つ一緒に先生に話す”ということ。”今日、先生に言うつもりがあって、手伝ってほしいならCAPの人がついて行ってもいい”ということ・・・でした。

それだけのことを話して、A君は、「ぼく、給食の時考えて、お昼休みにまた来ていい?」と言いました。

約束どおり、昼休みに来たA君は、「ぼく、先生に言ってみようと思う。」と言うのです。「そう、言えそうな先生が見つかった?」「ううん、まだ決めてない。」「一緒についていかなくてもいいのかな。」「うん。今日は言わないけど、いつか言いたい。」
今しないけど、する、と言える事。自分が言える人に、言える時に言うんだと、言い切れること。 本当に、子どもってすごいな。

ワークショップの間中、隣の子とつつきあったり、チャカしたりしていたB君とC君。 終わって「どうだった?」と聞いても、「あんまり覚えてない」「よくわかんなかった」とバリアをはっていた。 トークタイムの時間には喜んでサッサと帰るかと思ったら、二人そろって何となくまとわりついている。雑談しているうちに、B君が帰ったら、C君が急にそばにすわって「B君帰った?」と何度も聞きます。「うん、何か話したいことがあった?」「うーーん」「B君とうまくいかないことがあるのかな?」「うーーーん」と言って、しばらく私の顔を見ていたC君。 「話したらどうするの?」と聞く。 「C君にどんなことができるか一緒に考えられると思うよ。 C君が誰にも話してほしくない事は、C君に黙って話したりはしないよ。」と言ったら、うれしそうな顔になって、「ふーーん」と言って、窓ぎわで遊んでいた子の仲間に入った。 話に来るのかな、と思ったら、そのまま楽しそうに遊んで一緒に帰ってしまった。 どんな風に聞いてくれるのか、話せるところがあると思ったら、それで安心したのだろうか。子どもってすごい。



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