
「ボーダーライン」、「最後の追跡」、「ウィンドリバー」は、共通のテーマを持つ三部作です。いずれも入植が完了してから現代のアメリカの辺境がどのように変わったのかを描いています。130年前にフロンティが消滅するまでに行われ続けた開拓の結果が、今日、どれだけ語り継がれているのか?というのが三部作の背景です。背景だけでは映画にならないので、傷心の父親とその克服をテーマにサスペンス・スリラーに包み込んでいます。
現代の西部開拓地域は、人としてのアメリカ人が何者なのかを雄弁に語ってくれます。アメリカは新しい国です。ごく最近になって入植した地域であり、その入植と同化の結果が今日でもはっきりと存在していることがわかります。これまで映画では直視されてこなかったことです。だからこそ僕はそれを模索したいと思ったのです。(テイラー・シェリダン監督)https://www.vulture.com/2017/07/taylor-sheridans-tips-for-oscar-nominated-screenwriting.html
https://www.cinefondation.com/en/69-editions/retrospective/2017/actualites/articles/wind-river-interview-with-taylor-sheridan
監督をやりたかったわけではありません。しかし、この主題に限っては、誰か他の人が違った見方をするのではないか、描かれている個々の事柄をわずかに変えることにより、私が伝えようと思っていることも変わってしまうのではないか、この話を書くためにインディアン・コミュニティの何人かに約束し、自ら語ることに多くの信頼を寄せられている私は、誰か他の人が違った見方をするリスクを冒すことができませんでした。
誰でもフィルターを持っています。脚本はスタッフやキャストのフィルターを通りますが、それは脚本家とは異なるフィルターです。「ボーダーライン」、「 最後の追跡」と、私はとても幸運でしたが、それが三度続くとは信じられませんでした。自然に思うようになったんです。実際に自分自身で具体的に語りたい、自ら監督することがそれを確実にする唯一の方法だとね。(テイラー・シェリダン監督)
http://collider.com/wind-river-taylor-sheridan-interview/

CORY: Ah. Well, luck don't live out here. Luck lives in the city. Don't live out here. It lives where you get hit by a bus or not. Where your bank is robbed or not. At someone's damn cell phone when he come up to a crosswalk. That's luck, that's winning or losing. Out here you survive or you surrender. That's determined by your strength and bare spirit. Wolves don't kill the unlucky deer. They kill the weak ones.
コリー:ここには運はない。都会とは違う。運なんて、バスに轢かれるかどうか、銀行強盗に出くわすかどうか、横断歩道で誰かの携帯電話の犠牲になるかどうか。ここでは生き残るか、諦めるしかない。強さと意思が物を言う。獲物になる鹿は不運じゃなく、弱いんだ。








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