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2008年09月04日
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カテゴリ: 教育・子育て
癒着胎盤で帝王切開手術を受けた女性が死亡した
大野病院事件の判決が先日ありました。

これはお産をしようとする人にとって
とても重要な意味を持つものです。

というのも、2004年にこの事件が発生し、
その産科医が逮捕される2006年にかけて、
この事件の影響で多くの産科医が現場を離れ、
産科医不足が急速に進行してしまったからです。

大野明子先生著の「いのちを産む」という本と、


●大野病院事件の概要●

福島県大熊町の県立大野病院で、
2004年に帝王切開手術を受けた女性(当時29歳)が、
大量出血のため死亡した事件です。

この事件により、2006年2月、加藤医師は逮捕され、
21日間勾留され、3月10日起訴、その数日後保釈となりました。

2007年1月から公判が始まり、先日無罪の判決が下りたのです。


●この事件の背景●

この事件の頃は、ちょうど医療ミスによる事件が頻発し、
医療不信が社会問題化していました。

2人の患者を取り違えて手術したり、

ミスを隠そうとした事件などが世間を騒がせていました。

このような事件を医療ミスであると患者が立証しようとしても、
証拠のほとんどを医師が持っているため、
医師に公正な情報開示をさせないと
患者は泣き寝入りするしかないという問題がありました。



この事件により患者は死亡しました。
この判決がどうであれ、患者のご家族にとっては
大変悲しい事件であることに変わりはありません。

そして、原告が、なぜ事故が起きたのか、なぜ防げなかったのか
知りたい気持ちがあるのは当然ですし、
そして折しも医療不信が社会問題化している中、
患者が医療ミスで死んだのではないかと疑うのは、
自然な成り行きだと思います。

そのような事態に直面したとき、
専門的知識もなく、実態を把握できない患者としては、
訴訟という手段に頼るしかないのかもしれません。

●医師(被告)が事件後に直面した事実●

次に今度は医師の側から、この事件の背景とその後を調べました。

この医師は福島県立医大の産婦人科医局に所属し、
大野病院に派遣され勤務していました。

この病院の産婦人科医は彼一人でした。

医師は24時間オンコール体制で、
年間約200件の分娩をほぼ彼一人でこなしていました。

医師が逮捕されたとき、彼の妻はちょうど妊娠中で予定日も間近でした。
そして彼が獄中の時に出産となったそうです。
つまり彼は初産に立ち会うことができませんでした。

事件後福島県の医療事故調査委員会が調査し、
彼は減給処分を受けました。

逮捕される時、彼は手錠をかけられ、
捜査官に挟まれて警察の車に乗る場面を
福島ではマスコミが連日報道しました。

医師は、勾留中検察官の取り調べの中で、
「あなたは殺人者だ」と言われたそうです。

もしこの医師が無罪であったなら、
この医師に対するこのような対応は正当だったのでしょうか?


以上、患者と医師の両面からこの事件の背景を見てきましたが、
次回はさらにこの事件の
社会的、医学的、法的な検討をしてみたいと思います。





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Last updated  2008年09月05日 00時05分50秒
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