コタ&こたplusサチイブ お気楽DAYS

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玉取物語(去勢手術)2



■去勢のメリットとデメリット■

メリット
1.生殖器(前立腺・睾丸)の病気を予防できる。
会陰ヘルニアに関しては、防げる説と防げない説があるそうです。

2.ヒート中のメスのニオイへの執着、発情中の欲求不満を減少させることができる。

3.個体によって程度は様々ではあるが、落ち着きが出てくる、マーキング、マウンティング等の行為が減少する。

4.オスとの争いの減少。
デメリット
1.手術によるミスや事故などで死亡、または後遺症が残る可能性がある。

2.ホルモンバランスが崩れることによる体の変化(毛質や体質)や、稀に尿失禁がでることもある。

3.太りやすくなる。

4.手術・術後の療養時のストレス


メリット
メリットとしては、まず1番の病気の予防が第一にあげられるかと思います。
オス特有の生殖器である前立腺、睾丸も、人間と同様病気になることもあります。
前立腺炎、前立腺肥大症、睾丸腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周辺腫瘍など、
これらは高齢になるほど発生率が上がっていきます。
これらの発生率を極端に低くできるのが去勢手術です。

メスの場合は、乳腺・子宮・卵巣などの病気の予防に効果があるようです。
迎えたヒートの回数が少なければ少ないほど、発症率が低いとのことです

2番のヒート中のメスへの反応に関しては、
まったく興味なくなるということはないでしょう。
でも、性欲…と表現していいのかわかりませんが、それを減らすことは確かです。
ヒート中のメスのニオイは周囲数キロまで及ぶといいます。
そのニオイをかぎつつも欲求を満たせないストレスがどれほどのものか
わかりませんが、人間のそれよりも相当ストレスになるようです。

3番目の性格の変化は、変化のある子、ない子といろいろのようです。
大人しくなる子、臆病になる子、変わらない子、その程度もそれぞれです。
よく言われるのが、マーキングやマウンティング等は覚える前に手術すればやらなくなるということなので、
「やるなら生後半年くらいから早めに手術を」
と勧める獣医師も多いようです。

4番目に関しては、3番目とも関わりがありますが、自分の犬が他のオス犬への攻撃性を持っている場合、それが緩和されたり、逆に、ほかの犬からケンカを売られることも減るようです。(逆にオスからモテたり(笑))  


こたっぺ☆がコタローの去勢を決行した理由は、メリットの1番と2番にあたる

* 生殖器の病気の予防。
* ヒート中のメスのニオイに対する欲求不満に寄るストレスの解消。

です。
マーキングや性格の改善など、自分のしつけや努力で直せる可能性のあるものは求めていません。
性格は今のままの天真爛漫なやんちゃ坊主でいて欲しいから。
逆に大人しくなってしまうのとそのほうが寂しく感じるので、逆の意味で性格の改善への心配はありました。
それに、外科的措置の必要なほどの問題行動があるわけでもないし(もしあれば、1歳までに手術をしていたでしょう)、果たして手術によって性格が変わるかどうかも個体それぞれなので、その辺は考えずにいました。
というより、手術で性格を直そうという考えが個人的に好きではなかったりします。
ほかの犬と仲良くできないとしても、それはそれでいいんじゃないかと思います。
現にコタローも社会性があるとは言えません。
唸ったり、自分からケンカを売ることはほとんどない(食べ物が絡むと牽制することもある)ですが、売られたケンカは買うし、
支配欲が強く、自分より大きい犬に好んでしつこく寄って行きます。
しつこいが為に、相手の犬に怒られることもしばしば。
これは、コタローがペットショップに来る前に、親兄弟とのふれあいが少なかったからかもしれません。
最初はみんなと仲良く遊んで欲しいと思って、犬が集まる場所に行ったり、なんtのかして仲良しさんを探そうとしていましたが、少し考えは変わりました。
犬にとっては、飼い主や家族が大事です。
その関係さえうまく行っているのなら、ほかの犬と必ずしも仲良くしなくてもいいんじゃないかしら、と思うようになったんです。



デメリット
それから、デメリットに関しては、
なによりも危惧される1番の「万が一」のことですよね。
よくあげられるのが、麻酔への不安。
「麻酔から目覚めることなく亡くなった」
「医療事故」
「獣医師が麻酔による事故としか教えてくれない」
など、いろいろな話やうわさ、情報がどこからか耳に入り、
迷っている人はだいたいここが引っかかるんですよね。
実際に、麻酔が合わない子もいるようですし、麻酔事故、ミスで亡くなってしまった子もいます。
でも、 これは飼い主も獣医師まかせではなく、ちゃんと調べたりしておくことによって、防ぐことができる ものもあります。

では、どうしたらいいのかをこたっぺ☆なりに考えてみました。
(これは、オスだけでなく、メスへの不妊手術に関しても同じです。)

まず、知っておくべきことは、使う麻酔の種類について。

不妊手術においては、どの病院でも全身麻酔だと思います。
一般に大きく分けて、注射麻酔とガス麻酔があります。
注射麻酔は、そのまんまの意味で、麻酔薬を注射するものです。
犬の体重と注入する量の調節が難しいようで、少なければ手術中に覚醒してしまうし、多ければそのまま目覚めないという事故もあったようです。
一方、ガス麻酔は、気道を確保し、犬の気管の入口まで管を入れ、麻酔ガスを送り込むものです。
今は、安全性の高いガス麻酔のほうが多いと思うので、もし、ガス麻酔でない病院なら、ちょっと気をつけなくてはいけないでしょう。
ガス麻酔に使うガスにも種類がいくつかあるので、
一つが合わなくても、後日別のガス麻酔で再手術する場合もあるようです。
事前に獣医師に使用する麻酔の種類を訊いておきましょう。
※手術中のモニタリング等も関係してくるので、ガス麻酔を使っているからといって、安全とは限りません。
実際に、モニタリングの不備、気道確保の不備、麻酔量・麻酔への知識不足から、事故が起こっています。


「麻酔による不慮の事態」としては、犬の当日の体調が不良だった場合、心臓疾患や呼吸器疾患を持っている場合、麻酔に対して敏感な場合、血液の異常体質(止血が遅い等)を持つ場合などがあります。
これは人間の手術でも起こりうることです。

体調不良は、飼い主・獣医師とも当日の様子をみて判断するものなので、おかしいなと思ったら、診察を受け、手術を延期しましょう。
これには、 手術数日前からの飼い主の観察が大切です。

心臓疾患や呼吸器疾患を持っているかについては、事前にわかっているのなら、ちゃんと獣医師側にも告げることです。
また、事前検査で解決できるかと思います。
とくに、鼻の短い犬種(パグやブルドッグ、シーズーなど)、先天性・遺伝性の心臓疾患の多い犬種(キャバリアやキースホンドなど)の場合は、事前検査を必ず受けておくことが大切でしょう。

止血異常(血が止まりにくいなど)の場合も、 遺伝的なもの が多いようです。
これは、普段から血が出たときに止まりにくいなどの症状がなければわかりにくい上に、普通の動物病院での血液検査ではわからないようです。
vWD病(フォンウイルブラッド病) という遺伝性のものがあるので、 専門の検査に出せば、調査することができるそうです。

施術の際のメスの入れ方にもいくつかあるようです。
陰嚢の付け根数ミリをカットし、中の睾丸を切除する方法、
陰嚢をもっと切って、睾丸を切除する方法、
それから、陰嚢も一緒に切除する方法・・・
どれになるかは、病院、または執刀医によって違うようですが、
一般的には、一番最初の方法が出血も少なくすむようです。

麻酔に対して過敏な反応を示すのは、こればかりは麻酔を使ってみないとわからないもののようです。
心臓麻痺になる子、不整脈になる子がいるようです。

また、「手術の事故」としては、麻酔量の間違い、モニタリングの不手際、施術の不手際などがあります。
これは、安全第一で犬の生命を一番に考慮する方法で手術を行わなかった病院側の落ち度なので、たとえ承諾証にサインをしていたとしても、 然るべき対処をとるよう求めることができます。
しかし、中には胃からの嘔吐物で気管が詰まったり、吸入麻酔の管に詰まったりして窒息死となることがあります。
手術の12時間前からは、絶飲食を求める病院がほとんどだと思いますが、
これを怠った場合、麻酔によって、意識がなくなった犬の胃に入っているものが逆流してくることがあるのです。
これは、飼い主の管理不手際です。
このようなことが起こらないようにしましょう。


2番に関しては、犬の男性ホルモンを分泌する睾丸を摘出するので、起こりうる可能性は否定できませんが、確率は低いようです。
尿が漏れるようになるのも、かなり稀なようです。

3番の太りやすくなることは、さも当然であり、飼い主の管理で回避できる問題です。
活動エネルギーである男性ホルモンが分泌されなくなるので、それにともなう必要カロリーが減ります。
当然、食事で接取すべきカロリーも減ります。
なのに、手術前と同じカロリーの食事を与えているために、太るわけです。
さらに、手術後は、食欲が増大する傾向にあるようです。
手術後は、接取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やす(運動)ことが必要です。

4番のストレスは、手術に限らず、痛みを伴うもの、飼い主と離れ離れになることはどうしてもなんらかの負担はあるものです。
飼い主さんのケアが一番の良薬ではないでしょうか。

このほか、術後の問題として、「傷口の化膿」、
「腫れが引かない」、「縫合糸が合わずに化膿」などもあるようです。
傷口の化膿は、そこの菌が入り込むことによるものなので、消毒か抗生剤での処置が一般的です。
ただし、消毒液に対してアレルギーのある子もいるようなので、
気をつけましょう。

腫れが引かない場合も、消炎剤の投与で落ち着くようです。

ちなみに、コタローが手術を受けた病院では、飲み薬は出されず、
翌日の消毒+家庭での消毒のみでした。


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