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Episode31~35
◆◇◆Episode31:ナギ平原◆◇◆
心配するみんなの所へ
ティーダ
と
ユウナ
は戻り、
ユウナ
は旅を続けることを告げ、
そして、みんなに心配かけたことを謝る。
一夜明け、
マカラーニャの森
を出発した一行は、
ナギ平原
に出た。
見渡す限りの平原、そして、所々に残る機械の残骸と大きな裂け目。
ここに来たことがある
ルールー
が話す。
歴代の大召喚士が
シン
と戦ったところ。
もうこの先には街も村もない、と。
だからこそ、道に迷う召喚士もいるのだと
アーロン
が付け加えた。
「わたしは・・・迷わないよ。」
ユウナ
は言った。
ティーダ
もまた、
ユウナ
を絶対死なせないと宣言する。
ナギ平原
は、かつて
ベベル
と
ザナルカンド
が戦争をしていたときに
戦闘の余波を受けて平原となった。町や人々に被害を与えずに戦える場所ということで、
ここで召喚士は
シン
を待ちうけ、究極召喚を使って倒したのだ。
そうしてシンのいないナギ節を迎えられることから、
ナギ平原
と名づけられた。
大きな裂け目は大召喚士
ガンドフ
の闘いのときのもの。
そのすさまじさを語るに充分たる深い裂け目だった。
ナギ平原
の旅行公司で休憩する
ティーダ
たちのもとに、
一人の僧官がやってくる。
ルールー
と
ワッカ
だけはその人物を知っていた。
ズーク
というその僧官は、かつて
ルールー
たちを
ガードとして旅をした召喚士だった。
彼はここ
ナギ平原
で旅を断念し、
ベベル
の僧官となったのだ。
「召喚士
ユウナ
とそのガードが
キノック
老師を殺害し逃亡。
(←オイオイ)
見つけたものは直ちに捕らえよ。」
ズーク
の持ってきた情報は、寺院の出した命令だった。
ズーク
自身もそれが真実ではないことを知っている。
彼は
ベベル
や寺院には近づかない方がいいだろうと
忠告をしに来てくれたのだ。
さらに彼の情報では、エボンは今、
キノック
老師の死と
ケルク=ロンゾ
老師の辞任で揺れているという。
ケルク=ロンゾ
老師は、どうしても
シーモア
老師の
実父殺しが受け入れられなかったのだろう。
(←普通はありえない)
アーロン
は、寺院がモメている今こそチャンスだという。
ズーク
に礼を述べ、
ユウナ
はすぐに出発することにした。
「今度は最後まで行けるといいね。」
ズーク
は
ルールー
にそう言って
ベベル
へと引き返していった。
ルールー
にとっては、ガードとしての旅は初めてではなかった。
過去2回旅をしたとき、
ズーク
はここで旅を止め、
もう一人の召喚士もまた、この先の谷底で力尽きたのだ。
ガードとして旅の経験があるといっても、
彼女自身、ここから先へ行くのは初めてだった。
・
・
・
・
・
・
・
◆◇◆Episode32:鋼よりも硬い意思◆◇◆
ナギ平原
を抜け、一行は
ガガゼト
の山々に続く山道へ入った。
そこでは待ちうけていたグアド族との戦闘もあったが、
難なく突き進むことが出来た。
さらに進むと高度が高いのだろうか、
あたりにちらほら積もる雪が次第に多くなっていく。
(←みんな寒そうな服装なんですけど・・・)
霊峰
ガガゼト
のふもとでは、ロンゾ族が待ち構えていた。
ガガゼト
はロンゾ族が代々守ってきた聖なる御山。
ロンゾ族は長い年月、何人もの召喚士がここを通っていくのを見守ってきた。
心身ともに
シン
に打ち勝つ力を持つものでなければ、
この山を越えることはできない。
この山を無事に越えれることができれば、
その先は旅の終わり、
ザナルカンド
なのだ。
ユウナ
たちはロンゾ族に囲まれ、その道を閉ざされ、
追い返されてしまう。
寺院の反逆者とされている以上、致し方ないのだが、
なんとしても
ザナルカンド
へ行かなくてはならない。
老師をやめたロンゾの族長
ケルク=ロンゾ
大老は、
「
ガガゼト
はエボンの聖なる御山。
反逆者にその土は踏ませまい。」
と言った。
ユウナ
は反論する。
「そのエボンの教えをゆがめ、
スピラ
の人々を影で裏切っている寺院には、
もう従いません。」
ケルク
大老は続けて問う。
「召喚士
ユウナ
よ、寺院に逆らい、
反逆者の名を負いながらも突き進む汝の目的は何か?」
ユウナ
の答えは自然と口から出た。
「
スピラ
が好きです。」
自分が
スピラ
の人々へできるたった一つの贈り物、
それは自分が
シン
を倒すこと。
ただ、それだけだ・・・
ユウナ
はそう答えた。
間を置いて
ケルク
大老は
ユウナ
たちに道を開ける様、
一族に命令する。
ユウナ
の旅を続けるその強い意思、
スピラ
を思う心、
そして、
シン
を倒す覚悟は硬く、
誰にもとめることはできないものだと悟ったのだ。
キマリ
も個人的に因縁のある
ビラン
と
エンケ
を打ち負かし、
(←弱すぎ)
その力を認められた。
寺院からの追ってはロンゾが食いとめるという。
そして、いつか
ユウナ
の像を立派なツノ付きで作ってやると言った。
(←ツノはいらん)
ロンゾ族に認められたのだ。
ユウナ
たちはロンゾ族の祈りの歌で送り出される。
(←かなりテノール)
雪深い
ガガゼト
の山道は困難を要した。
長い道のりの途中には、そこで力尽きたのだろうか、
召喚士やガードたちの墓標がたたずんでいた。
そんななか、
ユウナ
は
ブラスカ
が残したスフィアを見つける。
成長したであろう
ユウナ
への激励のメッセージだった。
・
・
・
・
・
・
・
◆◇◆Episode33:死の力に見入らされた者◆◇◆
中腹の峠へたどり着いたとき、心配げに
リュック
が
ティーダ
に話しかける。
「山、越えたら
ザナルカンド
だよ・・・。
ユウナ
を死なせない方法、思いつかないよ。
どうしよう~~~」
ティーダ
も何もよい案が思いつかない。
でも・・・
「
ザナルカンド
へ行けばなんとかなるって。
今のオレたちは何も知らない。
でも、行けばきっと何かわかるはず。」
(←前向きなんだか、いいかげんなんだか)
そういって
ティーダ
は
リュック
を元気付けた。
そんな
ティーダ
の言葉に、
リュック
は頼もしさを感じる。
だが、直後
リュック
が驚いたように声をあげる。
「あーーーーーーーっ!?」
リュック
の視線の先には・・・
ベベル
から追ってきたのだろう、一人たたずむ
シーモア
。
(←しつこっ!)
リュック
には、先に行った
アーロン
たちに知らせてくるように言い、
一人で
シーモア
と対峙する
ティーダ
。
リュック
の知らせを受けて、
アーロン
たちも駆けつけた。
異界送りをしようとする
ユウナ
の前で、
シーモア
は淡々と語り始める。
ここまで来る途中、自分の行く手を命懸けで阻んだ
ロンゾ族。
その全てをその手にかけてきたのだ、と。
(←うわぁ・・・)
キマリ
だけでなく、みんなのショックは大きい。
しかし・・・
シーモア
はその
キマリ
の悲しみから、
キマリ
を死なせてやることによって解放させてやれという。
「全てを滅ぼし、
スピラ
中を死で癒すために、
私は
シン
になる。」
死こそ最大の救い、
シーモア
はそう言っているのだ。
さらに
ティーダ
に向かって話す
シーモア
。
「
ユウナ
殿の力で私が新たな
シン
となれば、お前の父は救われるのだ。」
「お前に何がわかるってんだ!!」
切りかかる
ティーダ
にみんな続く。
・
・
・
・
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・
・
◆◇◆Episode34:ゆるぎない気持ち◆◇◆
もうその原型を留めていない魔物
シーモア
を
撃退することはできた。
シーモア
に一族を虐殺された
キマリ
。
だが、彼は自分の気持ちは表に出さず、
山道を登っていく。
それに続き、先を急ごうと歩き出す
ティーダ
たち。
ユウナ
だけは立ち止まって考えていた。
「私の力で
シン
になる?・・・
彼が
シン
になれば、
ジェクト
さんが救われる?」
その意味を知るのは、
ティーダ
と
アーロン
だけだった。
アーロン
は
「たわごとだ。忘れろ。」
(←といって忘れるバカはいない)
と言うが、
ユウナ
は引かない。
「何か知ってるなら教えてください!」
ティーダ
は
シン
について明かした。
「
シン
・・・オレのオヤジなんだ。
オヤジが
シン
になったんだ。
そして、
スピラ
を苦しめてる・・・ごめん」
ワッカ
たちは信じられない。
(←そりゃそーだ。ジェクトに弟チャップが殺されたことになっちゃうし)
だが、かつて
アーロン
から明かされたこと、
そして、
ティーダ
自身も
シン
の中に
ジェクト
を感じたこと、
それは紛れもなく事実だった。
「ゴメン、それでも私・・・
たとえ
ジェクト
さんでも、“
シン
”が“
シン
”である限り・・・」
シン
が
ジェクト
であることを知っても、
ユウナ
の気持ちは変わらない。
きっと以前の
ユウナ
なら、躊躇していたであろう。
だが、エボンの真実を知った今、彼女に迷いはなかった。
ティーダ
もそれをわかっていた。
彼の気持ちも変わらない。
シン
となった
ジェクト
を倒す。
ジェクト
自身もそれを望んでいるのだから・・・
・
・
・
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・
・
・
◆◇◆Episode35:山頂の祈り子◆◇◆
峠を抜けると、不思議な光景が広がっていた。
岩壁に埋まる多数の人間、
(←ちょっと気持ち悪い)
そして、それを取り巻く大量の幻光虫。
それは1ヶ所に集まり、
天に向かって吸い上げられているようだ。
ユウナ
がその正体を見抜き、話す。
「祈り子さまだよ・・・
でも・・・召喚されてる・・・?
誰かが召喚してる」
召喚?
こんな大規模な召喚を誰が?
「何か知ってるなら教えてよ~」
「他人の知識を当てにするな」
リュック
が
アーロン
に訊くが、
アーロン
は取合わない。
むすっとする
リュック
に、
ティーダ
も言う。
「
アーロン
の言うとおりだよ、
これはオレたち・・・オレの物語なんだから・・・」
そう言いながら
ティーダ
は祈り子たちにそっと触れた。
その瞬間、
ティーダ
の意識が飛ぶ。
「うわっ!」
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