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すぐに ユウナ たちは、 グアドサラム にある ルブラン のアジトへ
スフィアを奪い返しに行く計画を練った。
まず、侵入するのは ユウナ 、 リュック 、 パイン の３人。
そして、怪しまれずにアジトへ侵入するため、
一味の女性用戦闘服を３人分手に入れるべく、
スピラ 中に散らばる ルブラン一味 を探索することになった。
ビサイド島 へ行ってみると、 ジャッシュ や レッティ らビサイド・オーラカのメンバーが
暖かく迎えてくれた。
彼らは 青年同盟 に入っていて、
ユウナ たちがスフィアを ヌージ に渡したことから
カモメ団 が 青年同盟 派なのだと思いこんでいるのだ。
浮かれて騒ぐ彼らを、一人の男が黙らせた。
ベクレム と名乗ったその男は、 青年同盟 から派遣されたという。
ブリッツボールの名選手でもある彼は、たるみきったビサイド・オーラカを鍛え直すという名目で
厳しいトレーニングを彼らに課していた。
「もう召喚士の時代は終わった。
どいつもこいつも思い出か！？」
さすがの ユウナ も少し腹立たしく思ったが、
ベクレム はその態度を軟化する気はないようだ。
ルブラン一味 もいないようなので、
ユウナ たちは後味の悪いまま ビサイド島 を後にする。
カモメ団 は途中、 ルカ を通り、
元エボン巡回僧 シェリンダ の直撃ＴＶインタビューを受けてから、
マキナ派 というアルベド族が集まっているという ジョゼ寺院 を訪れた。
祈り子のいなくなった寺院では、
今、アルベド族が古代の機械部品を組みあわせて、
機械を復活させるという作業をしているという。
そのための部品発掘作業で一山儲けようと、
各地から発掘希望者が集まり、
順番に面接が行われているようだ。
たまたま立ち寄った ユウナ たちは、
その マキナ派 のリーダー・ ギップル に会うため、
面接を受けることに。
ブロンドの短髪を立てたツンツン頭の男が歩いてきた。
ギップル だ。
彼は片目にアイパッチを付けた若い青年だった。
もちろんアルベド族の リュック とは顔なじみだったが、
なぜか パイン の顔も彼は知っているようだ。
自分の面接を受けに来た ユウナ を見ると、彼は
「生ユウナ様かよ～」
とじっくり ユウナ の顔を覗きこむ。
「な・・・生！？」
対応に困る ユウナ に対し、 ギップル は即面接合格を言い渡した。
彼はどうやら ユウナ たちが金に困って発掘したがっていると思いこんだようだ。
「元召喚士も大変なんだな・・・」
なんかカンチガイされているようだが？
少し疑問を抱きつつも、 ユウナ たちはいつでも
ビーカネル砂漠 で部品の発掘作業を行えるよう、
発掘責任者への紹介状をもらった。
飛空挺へ戻ろうと寺院から ジョゼ街道 のほうへ出ると、
前方に見覚えのある姿が走っていく。
ルブラン一味 だ！
ルブラン の片腕・ノッポの サノー とポッチャリな ウノー 、
そして、２人の女戦闘員が何かを探しているようだ。
彼らとの戦闘で、 ユウナ たちは女戦闘員の戦闘服１着を手に入れた。
まずは一人分。
ギップル にもらった紹介状を持って、今度は ビーカネル砂漠 へと飛んだ。
果てしない砂漠の島・ ビーカネル 。
かつてはアルベド族の本拠地のあったところだが、
本拠地のない今、そこでは、 マキナ派 によって砂丘に眠るマキナ（機械）の部品の発掘が行われていた。
ときには、部品ではなく、ポーションなどの回復アイテムや、
コインやアルベド語辞書なども見つかることもあるという。
発掘作業の拠点キャンプで、
ユウナ たちは ナーダラ という責任者に紹介状を渡し、
いつでもヒマなときに発掘作業を手伝うこととなった。
その前に、オアシスに何かお宝反応があるということで、
まず ユウナ たちはそれを調べにオアシスへ派遣される。
オアシスでスフィアを発見した ユウナ たちは、
たまたま同じものを狙ってやってきた サノー ＆ ルブラン一味 と交戦。
２着目の戦闘服を手に入れた。
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Ｅｐｉｓｏｄｅ７
戦闘服を探しながら、 ユウナ たちは マカラーニャの森 へ立ち寄った。
そこには、グアド族の生き残りがほそぼそと最後のときを向かえようと集っていた。
シーモア の執事として働いていた トワメル が語る。
シーモア のしてきたこと、族長の非道の真実を知った彼らは、
いつロンゾ族に攻めこまれるかわからぬ グアドサラム を後にした。
そして、祈り子を失い、消えつつある マカラーニャの森 とともに滅びのときを向かえようというのだ。
彼らと共に消えようとしている亜人種もいた。
体の一部が楽器と化した種族たちだった。
決意の固い彼らを、 ユウナ たちは止めることはできなかった。
戦闘服の情報を求め、 スピラ 中を飛びまわって最後に向かったのは ガガゼト 。
山頂の祈り子がいなくなったため、その部分を覆っていた雲が晴れ、
新たに遺跡が発見された。
つい先日も、そこにあるスフィア獲得のため ルブラン たちと競合したばかり。
かつて召喚士が ザナルカンド を目指して命懸けで登ったという霊峰ガガゼト。
それを守る獣人ロンゾ族は、悪しき野望を抱く シーモア 老師によって
壊滅状態となったが、各地にいたロンゾ族たちにより絶滅を免れた。
今ではかつての ユウナ や リュック らと共に旅した仲間・ キマリ が族長の座にあり、
その若き族長を中心に若いロンゾが御山を守っている。
だが、彼らの中には一族を葬った シーモア とグアド族を憎むものも多く、
いつその怒りが爆発するかわからないという問題を抱えていた。
そんな中、子供のロンゾ族 リアン と エイド が、
キマリ の折られたツノを直す方法を探しにと、
山を降りていったという。
長老として ガガゼト を離れるわけにはいかない キマリ に代わり、
ユウナ たちは リアン と エイド を見かけたらなんとかすると約束して、
ガガゼト を後にしようとしたとき、
ロンゾ族の一人が山頂の祈り子像あたりでスフィアハンターの姿を見たと言ってきた。
ルブラン一味 かもしれない。
様子を見に行ってみようかと、 ユウナ たちは キマリ に掛け合う。
聖なる御山を荒らしにくるスフィアハンターを、
ロンゾ族はよくは思っていなかったが、
ユウナ たちとなれば話は別。
キマリ は快く御山への道を開けた。
険しい山道を登っていき、山頂付近の崖で ユウナ たちは
ルブラン の片腕・ ウノー と、ピンクの戦闘服を着た ルブラン一味 の女戦闘員二人を見かける。
さっそく彼らに闘いを挑み、３着目の戦闘服を手に入れることができた。
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Ｅｐｉｓｏｄｅ８
ユウナ 、 リュック 、 パイン 全員の戦闘服が手に入った。
さっそく ルブラン一味 のアジトとなっている
グアドサラム の旧シーモア邸に潜入だ。
ルブラン一味 の戦闘服に着替え、
変装完了の３人は グアドサラム へとやってきた。
難なくアジトに侵入すると、
そこには ルブラン と話す 青年同盟 の ヌージ の姿があった。
身を隠して聞き耳を立ててみると、
どうやらあのスフィアに映っていた兵器 ヴェグナガン のありかがわかったらしい。
彼は ルブラン に礼を言って出ていった。
だが、 ルブラン が ヌージ を手伝っていたとは・・・
ルブラン は ヌージ に惚れているらしい。
彼女がスフィアハンターをやっているのは、おそらく彼のためなのだろう。
ルブラン もその場からいなくなり、カモメ団はアジトの隠し部屋を発見した。
そこには、飛空挺から盗まれたスフィアと、
あの ガガゼト で見つけた壊れたスフィアのもう半分を見つける。
とそこへ侵入に気付いてやってきた ルブラン たちがやってきた。
彼らをこらしめると、すぐに壊れたスフィアを繋ぎ合わせ、
ユウナ たちはそのスフィアに残された映像を観た。
それには、 ヴェグナガン とそれを警護するかのように
武器を携えたエボンの僧兵が映っている。
「大いなる存在、 ヴェグナガン だよ。」
ルブラン が言う。
映っている場所は、どうやら ベベル の地下奥深くらしい。
そこにきっとヴェグナガンがあるのだろう。
ヌージ は ヴェグナガン を壊そうとしているのだと ルブラン は付け加えた。
ルブラン たちは、 ヌージ の後を追い、彼を手伝うという。
「 シン を倒した召喚士なら、スピラの為に立ちあがらなきゃ。
ってことで、アタシたちは仲間ってわけだね。」
そう言って ユウナ たちに手を組もうと言ってくると、
ルブラン と部下の ウノー 、 サノー
は、
飛空挺セルシウスへと勝手に乗りこんでいった。
すんごいスフィアを青年同盟に返却することで、
もう関わることがないと思っていた ヴェグナガン 。
突然目の前に現れた大きな問題に、 ユウナ は不安を覚えてならない。
――――― シン が消えて、ナギ節が来て、平和な日々がずっと続くと思ってた・・・
永遠のナギ節・・・・
信じて疑わなかったけど、その危うさに初めて気付いた―――――――
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Ｅｐｉｓｏｄｅ９
ルブラン一味 とともに、 カモメ団 は ヌージ が向かったであろう ベベル へ飛んだ。
新エボン党 の若き議長 バラライ は、
ヴェグナガン をどうしようとしているのだろうか。
ベベル では、 バラライ が行方知れずとなっていることで騒ぎになっていた。
どの僧官も彼がどこへ行ったのかわからないようだ。
取り合えず、祈り子の部屋へ向かう ユウナ たち。
しかし、そこへ向かう通路には、なぜか魔物が巣食っていた。
「今も昔も秘密だらけか」
エボンの隠し事に パイン は納得がいかないようだ。
かつてバハムートの祈り子のいた部屋へたどり着くと、
祈り子像があったはずの場所に大きな穴が開いている。
かなり深いのか、中には暗がりが広がるだけでまったくどうなっているのか見えない。
ユウナ たちは目を合わせ、頷いてその穴に飛びこんだ。
たどり着いた先は、機械で囲まれたドームのような空間。
侵入者を拒むかのように、いろいろな仕掛けがしてあるようだ。
後から ルブラン たちもやってきた。
「あーーーっ！」
一つ一つ進んでいくうちに、 リュック が声をあげた。
「ねぇねぇ・・・アイツが映ってたスフィアって、
ここで撮ったんじゃない？」
リュック の示す先には、
遊園地のアトラクションのように複数のワームがまとめられ、
個々のワームの先には、小さな檻のようなものが下がっている。
言われてみれば、あのスフィアの【彼】が閉じ込められていた牢とそっくりだ。
ユウナ は体中を駆け抜ける震えを止められなかった。
「つながっている・・・
何もかもがつながっている・・・
そんな気がするんだ」
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Ｅｐｉｓｏｄｅ１０
さらに一行が進んでいくと、通路の奥から一人の男が姿を見せた。
姿をくらましていた バラライ だ。
彼は寺院が秘密裏にずっと地下に ヴェグナガン を封印していたことを語る。
ヴェグナガン は自分への敵意を察すると自衛のために逃げ出してしまうという。
それを避けるために、彼は ヴェグナガン を破壊しに来るものたちを排除するというのだ。
ここに来たかもしれない ヌージ のことを訊ねると、 バラライ は
「 ヌージ は信用できない」
と言って、 ユウナ たちをこれ以上行かせまいと立ちはだかった。
バラライ の気迫と ヴェグナガン の危うさに一瞬気押される ユウナ と リュック 。
しかし、 パイン は一歩も引かなかった。
「ごめん。あたし、行くから。」
彼女には闘う理由があるのだろう。
どっちにしろ、ここで バラライ の妨害をクリアしなければ、
この先へは行けなさそうだ。
意外と戦闘能力の高い バラライ だったが、
相手は バラライ 一人に対し、こちらは３人。
勝てない相手ではない。
ユウナ たちは バラライ を破り、その奥へと入っていった。
部屋全体に広がる深く大きな穴。
そして、そこに一本だけ中心へ向かう通路を進んでいく。
ユウナ たちが中心へたどり着いた瞬間、目の前に巨大な何かが現れた。
それは―――――
翼を持つ巨大な獣
もういなくなったはずの召喚獣バハムートだった。
なぜ！？
どうして！？
祈り子は２年前に異界へ旅立ったはず。
なのになぜ今ここにバハムートが！？
しかし、バハムートはかつて絆を結んだ元召喚士 ユウナ の声でさえも受け止めることなく襲ってくる。
―――闘うしかない―――
パイン の言葉に、 ユウナ は再び２年前を思い起こす。
闘うしかないんだ・・・
唇を噛み締める ユウナ 。
なんとかバハムートを倒したものの、
ユウナ の気持ちは晴れないままだった。
―――――どうしてかな・・・とても・・・キミに会いたいよ
バハムートの消えた後には、ただ深く暗い空間が口を開けている。
―――――この奥で、地下で一体何が起きているの？
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