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コタ&こたplusサチイブ お気楽DAYS
2003年下半期パート2
2003年度7月~12月に試写会&映画館で観た作品の
こたっぺ☆的勝手なレビュー(笑)です。
(※当時の日記からのコピーなので、統一感のない書き方で申し訳ないです。)
『ロイヤル・セブンティーン』
『バッドボーイズ2バッド』
『ラストサムライ』
『ブルース・オールマイティ』
◆ロイヤル・セブンティーン(2003/10/29の日記より)◆
試写会の前に、主催が東京FMだったので、
坂上みきさんのトーク(?)がありました。
こたっぺ☆、いつも会社では東京FM聞いているんだけど、
やっぱりこの人って、ちょっと艶っぽくていい声してるよなぁ。
金曜ロードショーとかのナレーションもしてるよね。
しばらくするともう一人ゲストがいるとか。
クリネックスだから、CMやってる川原亜矢子さんかしら・・・と思ったら、
全然知らない人。
ヤマモト…なんとかって若い女の子。
グラビアアイドルなのかしら?
後のほうの席だったから、顔とか全然わからなかったわ~。
びーちねえさんと二人で「誰?」って言ってたよ(笑)
試写の前の予告編では、来週火曜日11月5日、全世界同時公開(日本では23:00なの。ロスでは朝6:00~だから)の『マトリックス・レボリューションズ』、あと、トム・クルーズの『ラスト・サムライ』をやっていたよ。
『マトリックス~』は、どうなるんだろ~?
観る前に、前作『リローデッド』を思い出さなくちゃだわ。
『ラスト・サムライ』は、映像はすごい。
でも、予告編だけだから全部がそうなのかわからないけれど、
渡辺謙さん演じる侍が英語ペラペラなのが違和感あったなぁ。
当時通訳以外にそんなペラペラなのがいたとは思えないもん。
それに、あの時代の日本語の美しさってのもあるじゃない?
臨場感を出すなら、日本語にして欲しかったよ。
やっぱりアメリカ人が作る映画なんだよね。
ではここから本編。(前置き長~~よ!)
写真でしか顔をみたことがない父親が、貴族だったら?
こんなシチュエーションでストーリーが展開する映画『ロイヤル・セブンティーン』。
主人公は母一人、娘一人でニューヨーク・チャイナタウンで生活している17歳の女の子ダフネ。
写真でしか顔を知らない父親は、イギリス社交界の御曹司らしい。
身分の違いで泣く泣く身を引いた母リビーは、二人が出会いから別れまでを小さい頃からダフネに聞かせてきた。
モロッコの砂漠で出会い、地元の風習に習って結婚の儀式をした父と母。
しかし、父の本国イギリスで正式に結婚しようとした二人を、社交界と貴族の掟が引き裂いたのだった。
リビーは父の元を追い出され、父は、彼女が残した「ほかに好きな人がいる」という手紙を読み、
二人は離れ離れに。
その手紙は、二人を引き裂くために取り巻きが捏造したものだった。
しかし、そのときリビーはダフネを身ごもっていたのだった。
父を愛していたリビーは、その後も再婚することなく、女手一つで娘ダフネを育て、フリーのミュージシャンとして生計を立てていた。
リビーがバックバンドとしてウェディングパーティーをプロデュースするたびに、パーティーにウェイトレスとして共に働くダフネは悲しい気持ちになる。
花嫁とその父がダンスを見るたびに・・・
思い立ったダフネは、夏休みにパスポートを持って飛び立った。
父の住むイギリスへと。
無事にイギリスへ着いたダフネは、泊まるホテルのロビーのテレビで
下院戦に立候補するという父ヘンリー・ダッシュフォード卿の姿を見つける。
彼はイギリスでは将来を期待された政治家だった。
しかし、一緒に映っていたのは、ヘンリーの婚約者とその娘クリスティーナだった。
すでに家族がいると知り、父に会わずにアメリカに帰ろうとするダフネ。
ホテルでバイトしていたミュージシャンを夢見る青年イアンに勇気付けられ、ダフネは父のお屋敷へ忍び込んだ。
父と再会できたものの、今彼はスキャンダル一つで支持率が下がってしまうという選挙前の微妙な状態。
急な実の娘・ダフネの出現に動揺する父ヘンリー、そして、彼に便乗して地位を得ようとする野心家の婚約者とその娘。
誰もダフネを歓迎しているものはいないようにも見えたが、助け船を出したのはヘンリーの母・つまりダフネの祖母だった。
彼女の提案でダフネはヘンリーの屋敷にしばらくとどまることとなった。
夢見た父と会えたことと、豪華な屋敷の生活にはしゃぐダフネ。
そんな彼女を快く思わないのは、婚約者たち。
だが、ヘンリーの娘であることは事実。
そこで彼らはダフネをヘンリーの遠く離れて暮らしていた娘として、イギリス社交界にお披露目することにした。
しかし、アメリカで自由奔放に育ったダフネは、社交界令嬢とはほど遠く、
彼女が社交界のパーティーに出る度に、彼女の素直な行動は騒ぎを起こす。
一体どうなる、イギリス社交界!?
まぁ、ファミリーコメディかな。
一般ピーブルの女の子が実は社交界のお姫様・・・というよくあるシチュエーション。
でも、彼女が夢見ていたものは、富でも地位でも安定した暮らしでもなく、
まだ見ぬ父と、父と娘として踊るダンスだったの。
ここがピュアよね~~~~♪
『伝統・格式のヨーロッパなんかより、自由で平等の国アメリカ万歳主義』
を暗に表現しようとしているのかと思ったけれど、
ラストがそうではなかったので、安心したわ。
ダフネにすごく共感が持てる映画かな~。
自分の考えをしっかり持っている反面、子供っぽいところもある17歳。
演じたのは、アマンダ・バインズ。
こたっぺ☆は全然知らない子だけど、なんていうか、
決して美人じゃないけど、かわいいって感じかなぁ。
そんな娘に立場を危うくさせられる父ヘンリーには、コリン・ファース。
『ブリジット・ジョーンズの日記』とかに出てたかな。
礼儀正しく、毅然と振舞う様子から、だんだん地が出てきてはっちゃけちゃうのは面白かった(笑)
母のリビーにはジョン・トラボルタ夫人のケリー・プレストン。
驚いたのは、映画の中でマジで歌ってたこと。
最初吹き替えかと思ったわ(笑)
結構、歌うまいのね~。
ほかにリビーを追い出した取り巻きには、悪役の多いジョナサン・プライス。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』では、エリザベスのおちゃめなパパさんをやっていました。
ヘンリーの婚約者の娘クリスティーナ役の子は名前は知らなかったけれど、
初めて観る顔じゃない感じ。
シャーリーズ・セロンにちょっと似てるかなぁ。
イギリスの社交界ってことで、エリザベス女王にチャールズ皇太子やウィリアム・ヘンリー両王子のそっくりさんなんかも出てたわよ。
これを知っておくと面白いって言葉は、「ルー」。
これはイギリスでは「トイレ」の意味。
ダフネがホテルでイアンにホテルの設備の案内を受けるとき、共同トイレから出てきた女の子が
「ルーは無料よ」
っていうの。
ダフネは真顔で、
「ルーって誰?」
さらに、社交界のパーティーで、バックバンドとして来たイアンを探していたダフネ。
屋敷の外の庭でイアンを見つけたダフネは、
まだ意味がわからずも、あいさつのときの文句みたいなもんだと思って、イアンに
「ルーを探しているの、うふっ」
っていうの。
そんなダフネに切り返すイアン。
「外にはないと思うよ。」(笑)
・・・あれ?
みなさん、ここ、笑うトコよ(笑)
泣き上戸のこたっぺ☆は最後はちょっぴり涙。
こういうほのぼのストーリーもいいなぁ・・・
ま、こたっぺ☆の17歳のころとは全然違うのは確かね(笑)
◆バッドボーイズ2バッド(2003/11/20の日記より)◆
観てきたよ~、『BADBOYS2BAD』!
日本武道館での特別試写会で、あの武道館に特設スクリーンと
アリーナ席を設けてありました。
武道館へ入ると、さっそくこたっぺ☆は行きたかったトイレへ(笑)。
でも、やっぱりそこは女子トイレのお約束、かなり並んだわ~~。
並んでいる間に、映画コメンテーターのリリコさん(王様のブランチとかに出てるハスキーボイスの人)が通ったよ。
席に戻って、びーちねえさんが買っておいてくれたアンパン食べて、準備オッケ~。
いよいよ試写会開始。
ライトが落とされてから、いきなり外国人DJとダンサーの女性たちが官能的なダンス。
それから、司会進行のDJ赤坂泰彦さん、
そのあとは、KKKのようなマスクとマントに身を包んだ二人が出てきて、
びーちねえさんは
「ボブ・サップかな~」
と言っていたけれど、
こたっぺ☆はもしや主役の二人(ウィル・スミスとマーティン・ローレンス)だったらいいのにって思ってたら、
びーちねえさんの予想通り、ボブ・サップと野球の新庄剛だったわ。
そうよね、とっくにプロモとジャパンプレミアで来日済みだものね・・・
でも、もう一度来てくれるかもとわずかな期待をしたんだけどな~。
それにしても
生ボブ・サップ、でけ~~~~~ッ
。
んでもって、いきなり、まるでBADBOYSのような銃撃戦パフォーマンスが始まって、
ボブと新庄が頑張って応戦(?)してました。
火花は散るわ、セットは倒れるわですごかったよ。
その後から飯島愛も加わって、しばしトークタイム。
フリー契約状態となってしまった新庄は、
今日記者会見する予定の移籍先について、
昨日、日ハムへ行くというフライング発表。
宇宙人新庄もさすがに落ち込んでたんだろうなぁ。
最後にフォトセッションして終わり。
こたっぺ☆的には生おすぎが観たかったかも~。
いよいよ本編開始。
アメリカ・マイアミ沖で不審な船が海中へ棺桶を落とす。
それを回収する別の不審船。
棺桶の中身は、麻薬エクスタシー。
そして、別の場所で金の受け渡しも行われた。
その場所の一つでは、KKK(クー・クラックス・クラン 白人至上主義者の秘密結社)の儀式を隠れ蓑に、
金の受け渡しも行われ、その情報を得たマイアミ市警が襲撃。
その中にはもちろんマイアミ市警の問題児マイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)のコンビも健在。
その場で全員を逮捕(一部は死亡?)できたものの、
巨大麻薬組織の下っ端でしかない彼らに
黒幕のことを吐かせることはできなかった。
再び情報屋からの情報で大きな取引が行われることを知る
マイクとマーカス。
エクスタシーを密売するクラブのオーナーと取引した
マネーロンダリングのディーラーが大金を積んだ車を追いかける二人は、
同じくそのディーラーの車を狙う一味と街中でド派手な
カーチェイス&銃撃戦を引き起こし、
一味には逃げられ、上司の警部(ジョー・パントリアーノ)にもこっぴどく叱られる。
しかも、追っていたディーラーは、
マーカスに内緒で潜入捜査をしていた彼の妹のシドだった。
シドを早く危険な捜査から解放し、麻薬組織の黒幕を叩くため、
BADBOYSが再び暴れまくる。
(*´∇`*;△ はぁー
スッキリした♪(笑)
オイオイ、そこまで壊すか!?ってくらい高級車も豪邸もぶっ壊しまくり。
ノリのいいラップミュージックに、
スカッとする銃撃戦にカーチェイス。
それにテンポのいいストーリー展開。
ウゲーーーッと思うような残虐なシーンもあったけれど(--;)
笑い所もたくさんあったので、なんとか大丈夫。
というか、ウケまくり。
ゲラゲラ笑うシーンもあれば、そこかしこにプッと吹き出してしまうような細かいジョークまで満載で、
笑いっぱなしだったかも。
やっぱり字幕で観るほうが、
英語のセリフならではのジョークとかニュアンスがわかるからイイね。
これ、吹き替えだとなんていうんだろうとか思うような下ネタ系もでてくるからね(笑)
こんな会話は日常スラングだからな~(笑)
ウィル・スミスはお得意の歌がまたサントラになってるし、
奥さま(ジャダ・ピンケット・スミス『マトリックスシリーズ』でナイオビ役)に負けてられないゾという感じでブチキレ刑事役を頑張ってるよ。
また、ウィル・スミスもカッコイイんだけど、
マーティン・ローレンスがいい!!
百面相でいい顔するのよね~。
こんな問題児二人に頭を悩ます上司の警部役には、『マトリックス』でサイファーを演じていたジョー・パントリアーノ。
こちらもセラピーに通うブチキレ警部で、キレると「ウ~ハァ~」と言って、怒りを静めるツボをマッサージ(笑)
でも、いざとなると二人のために立ち上がってくれる粋な上司なのダ♪
なんかニガー(黒人をさすスラング・差別用語)と
反キューバ思想・反社会主義思想を強調しているようで、
やっぱりハリウッドの作るアメリカ至上主義映画だわね・・・
と、まぁ、多少ひっかかる部分もあったけれど
(麻薬シンジケートに関わる悪役がキューバ人とロシア人で、
それをメタメタにやっつけるのがアメリカ人だもの)、
ストレス発散になって、良かったわ。
◆ラストサムライ(2003/11/27の日記より)◆
今日のお題は『ラストサムライ』。
同じ日にこたっぺ☆はジム・キャリーの『ブルース・オールマイティ』の試写会が
当たっていたんだけど、これと重なってしまい、
迷わずびーちねえさんが当てた『ラストサムライ』を選び、
『ブルース~』の試写状はこたっぺ☆母にあげました。
びーちねえさん、見事当ててくれてありがとうっ♪
(こたっぺ☆はラストサムライ全部出して、全滅・・・( p_q) シクシク)
予告編は、ブラピと愛しのオーリー(オーランド・ブルーム)が出る歴史映画『トロイ』でした。
時は19世紀後半。
新しい国アメリカでは南北戦争も集結し、
西部開拓が進む中、かつての騎兵隊大尉だった
ネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)は酒浸りの日々を過ごしていた。
そんな彼をかつての戦友ガント(ビリー・コノリー)が見つけ出し、
おいしい仕事を紹介する。
二人を待っていたのは、これまたかつての残虐で利己主義な上官と、
日本の明治天皇の遣いという日本人・大村(原田眞人)。
オールグレンに紹介された仕事とは、
「近代国家を目指す日本国で、進んだ西洋武術を日本人兵士たちに教授」
すること。
破格の報酬でその仕事を引き受けたオールグレンは
一路日本へ旅立つ。
しかし、彼は心を病んでいた。
本意ではないにせよ、侵略の為に原住民であるインディアンの村を襲い、
命令とは言え虐殺してしまったという罪悪感にさいなまれていたのだ。
遠く離れたアジアの国・日本。
横浜港に降り立ったオールグレンたちに、
イギリスからやってきたというグレアム(ティモシー・スポール)という男が通訳として加わり、
一行は明治天皇(中村七之助)に謁見する。
天皇の脇には、アメリカで会った大村もそこにいた。
挨拶も終わり、さっそく官軍兵士に訓練を施すオールグレンだったが、
実践経験のない徴収兵と、銃を扱いなれていない様子から、
これはまた大仕事だと気づくとともに、
自分は、再び"反逆者"とされる人々を殺す兵隊を育て上げているのだという矛盾に悩むのだった。
そんな中、近代国家に反旗を翻す侍の存在を知るオールグレン。
彼が訓練している官軍の敵はまさに侍だったのだ。
その侍たちを、明治政府の人間は「蛮人」と呼ぶ。
それは、かつて上官がインディアンを呼ぶのと同じ言葉だった。
そして、オールグレン率いる新米官軍は、
森の中で見たこともない恐ろしい姿(鎧姿)の侍の騎馬隊の奇襲を受けてしまう。
昔ながらの刀を扱う侍たちに、まだ戦い慣れていない新米官軍の兵士たちは、
恐怖から指揮官の命令も聞こえず、
ただがむしゃらになるだけで、次々に倒れていった。
オールグレンたちは撤退を余儀なくされるが、
オールグレンは落馬し、侍たちに囲まれてしまった。
今まで自分が戦ってきた相手とは明らかに違う侍という敵に、
傷を受けても最後まで諦めずに向かっていくその姿に
何かを感じとった侍達の長・勝元(渡辺謙)は、
オールグレンを捕虜として連れて行くのだった。
勝元は、息子が治める村に戻り、オールグレンを自分の妹たか(小雪)に世話をさせる。
深い傷と虐殺したインディアンたちへの罪悪感の悪夢に襲われ、
夜な夜な苦痛の声を上げるオールグレン。
数日後、起きあがれるようになった彼の目の前に広がったのは、
喉かで美しい日本の小さな村の風景だった。
彼は雪解けまでそこで「蛮人」と暮らすことになる。
静かな尺八のような和笛の独奏から始まり、まずは英語で「神の国日本」の紹介。
なかなかいい雰囲気で始まったよ。
「動」がほとんどのハリウッド映画にしては、ちゃんと日本の「静」の部分もあって、
今までのハリウッドの日本を描いた映画の中では、ダントツだと思う。
「ハリウッドにしてはやっとここまで来たか」って感じかな。
日本映画としてはまだまだだろうね。
やっぱり「アメリカ人が作る日本の映画」的な部分が残ってしまうから。
これを日本人が監督して、日本が製作となると、また違うものになるでしょう。
だけど、日本人が失ってしまった侍スピリッツの歴史スペクタクルかぁ。
これだけの制作費をかけられない日本映画界では、到底作れるものではありませんわ。
予告編で渡辺謙さんの台詞が英語だったのを見て、
「もしや、日本人のセリフもみんな英語!?」
と危惧していたけれど、
大丈夫、英語を話せるのはごく一部で、あとは日本語でした。
というか、日本語のセリフ自体、あまり出てこなかったわ。
そのかわり、風景がちょっと・・・かな。
舞台は日本。
だけど、日本にはそんな自然が残っていないので、
屋外はほとんどはるか南のニュージーランドで撮影だったのだけれど、
森の中の闘いのとき、なんかヤシの木みたいなのが見えたりしたんだよね~。
オイオイ
よって、森の中の暗闇から侍の騎馬隊が現れるシーンは、
『ロード・オブ・ザ・リング』のブラックライダー(黒の騎士)たちと
ビジョンがリンクしてしまった。
雰囲気あってカッコイイから、ゾクゾクする場面だけどね。
侍の里の風景も『ロード~』のホビット村・シャイアで建物が日本家屋になっている感じ。
日本の緑と違う感じだったな。
ま、逆にいえば、こんなに自然いっぱいだった日本を、
日本で撮ることはできないってことなのよね。
監督はエドワード・ズウィック監督。
『グローリー』とか『戦火の勇気』の監督さん。
なるほどなぁ、彼らしい…という感じかな。
彼の侍陶酔は結構すごいかも。
もちろん黒澤映画にも影響を受けているので、
合戦場面とかは『乱』とかを思い起こす感じ。
監督自身、日本の歴史を勉強してきたらしいよ。
彼の日本の歴史考証への熱意もなかなかだけれど、
日本人キャストの方も、「参加するなら徹底して」と
時代劇やフィクションなりの時代考証にも
いろいろアドバイスや注文をつけたようで、
よくある外国人が作ったデタラメな日本描写ではなく、
日本人に納得してもらえるような時代劇を目指して作られています。
だから、合戦も日本の時代劇っぽく、殺陣もちゃんと血が吹き出るし(笑)、
斬った跡もちゃんと描写されています。
チャンバラもカキーンカキーンと軽い音のお遊びじゃござんせん。
アメリカ人に話しかけられてニコニコしたり、
スーツにチョンマゲのようなアホな日本じゃござんせん(笑)
ちゃんと当時の横浜の町並みも上手く再現してあるようだったし、
日本の地方の暮らしもよく表されていました。
でも、やっぱり馬はサラブレッドなのね(――;)
しかたないか、今じゃ昔ながらの日本馬は少ないから。
トムは、今回はマジで「よくやった!」って感じでした。
日本語のセリフもちゃんと感情がこもっていたと思うし、
板の間での正座や着物を着たときの姿勢とかも良かった。
ダークブラウンヘアだからなのか、体つきがいいから(体重を数十kg増量したとか)なのか、
姿勢がいいからなのか、これまた着物がやたら似合ってたの。
なにより感心したのは、殺陣(たて)。
日本人キャストも指導にあたったというけれど、
トムの刀の構えや太刀さばき、殺陣はとても様になっていたよ。
その辺の日本人に、「刀持って振ってみ」と言っても、
ここまでできないもの。
いや~、感心したわ。
渡辺謙さんは、いいねぇ~。
侍役の彼の時代劇は大好きだから、楽しみにしてたの。
禿頭で、威厳と誇りと壮大さをかね持った偉大なる侍の長にぴったりでした。
やっぱりこの人は時代劇よねぇ。
勝元は廃藩置県以前は、領主だったみたい。
真田広之演じる部下が「殿」って呼んでいたから。
勝元といえば、細川勝元を思い出すけれど、勝元って苗字だったのね。
モデルは西南戦争の西郷隆盛らしいわ。
侍の中では、この人だけが流暢(?)な英語でオールグレンと会話できる役。
発音はもうちょいガンバレって感じだったけれど、
まぁ、外国へ行った事のない侍が
そんなネイティブ並みに話す方が不自然だから、いいのダ。
初めて真っ向からトムと話す場面で、
トムに背を向けて去っていくところがあるんだけど、
画面で見ていると遠近感がうまく掴めず、
謙さんが大きな柱に突っ込んでいくように見えちゃったの。
ちゃんと直前で柱を避けて奥へ入っていったけど、
「あぁっ、ぶつかるっ」って密かにハラハラしちゃった(笑)
彼には、アカデミー賞助演男優賞候補のうわさもちらほら。
真田広之さんは、渡辺さんの部下で剣術指南をしている氏尾役。
思ったより出番が少なかったけれど、もちろんその殺陣もすばらしく、
侍魂をぶつけまくってました。
途中で闘いの前に舞いを舞うところがあるんだけれど、
もうちょっとじっくり見ていたかったなぁ。
ちょっとウケたのは、真田さんが被ってた兜。
左右両方から雄牛の角のようにニョキっと飾りがあったんだけど、
ちらっと見ると、『小さなバイキング』のビッケ(笑)
あ、いや、失礼…(^^;)(笑)
明治天皇には、中村兄弟の弟・七之助さん。
10代で即位したという若き天皇の未熟な感じと
「現人神=天皇」としてのしっかりしたところを見せてくれました。
天皇を上手く操り、至福を肥やそうと企む大村役には原田眞人さんという人。
よく知らないけれど、英語はなかなか上手かったよ~。
時代劇お決まりの悪代官とか越後屋じゃないけど、憎ったらしい役でさぁ、
ぷよぷよのホッペをペンチで引っ張ってやりたいくらいだったわ(笑)
勝元の妹・たかには、紅一点の小雪さん。
素朴で強い大和撫子役にはうってつけだったよ。
とってもお美しいお背中を見せてくれました。
トムファンにはなんともうらやましいラブシーンも♪
勝元の息子役には、小山田シンという青年。
なんと彼は単身アメリカへ行って、
俳優目指して頑張っている人なんだって。
で、今回はオーディションでこの役をゲットしたそうな。
そしてそして、こたっぺ☆が楽しみだったのが、
ファンも多い名脇役・福本清三さん♪
高橋英樹さんに斬られ、暴れん坊将軍にも斬られ、
水戸黄門でも斬られ、極妻でも斬られと、
斬られまくりの「日本一の斬られ役」、
そして、東映の影の主役として有名な彼も出るということで楽しみにしていたのだけど、
うれしいことに、いつもは斬られてオシマイな彼の出番が多かった♪
しかも、役は「スカートはかされたボブ」。←意味不明でしょ(笑)
見ればわかるんだな~、これが。
(エンドクレジットの役名にはThe Silent Samurai(寡黙なサムライ)とありました。そのとおり、セリフはたった一言だけでした。)
知らない人も、多分顔をみたら、
「あーーー、見たことアルーーーっ」
って思うはず。
たまに私服で時代劇俳優さんたちとバラエティ番組に出たりもしてるよ。
あとねぇ、名前わかんないけど、見たことある悪役商会の人もいたなぁ。
それと、たかの息子役の男の子たちがかわいかった♪
孫次郎だっけな。
そんで、お兄ちゃんのほうは泣かせてくれるんだわ~~。
まぁ、疑問も残るんだけど、ネタバレになるので言わな~い。
面白かった、いい作品だったことに変わりはありません。
ラストまで見ごたえある映画だよ。
興味ある人はぜひ劇場の大きなスクリーンで見てね。
●2回目
さて、本編の『ラスト・サムライ』。
こたっぺ☆は2回目だったので、今度はストーリーよりも、セリフや設定、キャラクターの心など、
もっと細かい部分に注意して観るようにしました。
(もう公開済みなので、ネタバレも含んでいます。)
ちなみに、1回目に試写会で観たときのレビューは
こちら
。
やっぱり何度観ても、オールグレン率いる官軍と勝元率いる侍の騎馬隊が初めて闘う森、
吉野の国(今の奈良県あたり)じゃないじゃんよぉ~。
こたっぺ☆母も言っていたけれど、
どぉみても、周りにヤシみたいな南国植物だらけだよぉ~(笑)
そりゃ、日本にはこんな深い自然のロケーションは残ってないし、
ニュージーランドロケなのはわかってる。
でも、こんな初歩的なことくらいはなんとかして欲しかったわ。
沖縄じゃないんだから(笑)
ここで勝元がオールグレンを生かしておいたのは、
冒頭で勝元の瞑想で
同じように敵に囲まれながらも勇猛果敢にあきらめることない虎と、
オールグレンがシンクロしたからなのね。
この虎の瞑想は、勝元の心の眼で悟ったものなのかしら。
それとも、仏様のお告げ?
それから、小雪演じるたか。
いくら戦で死んだとはいえ、
旦那を殺した異人に1年で心を許すことはできるのかが疑問だったわ。
最初はたかも飛源も複雑だったみたいだけれど、
1年たったらそれもなかった。
それもやっぱり侍の妻・子供としてのスピリットなのかな。
それから、オールグレンが気がつくと、部屋の戸が開いてて、
オールグレンの視線に気づいて初めて閉めるでしょ。
それも何度も。
最初ッから閉めとくだろ、フツーって思ってしまう未来の鬼姑予備軍こたっぺ☆(笑)。
もいっちょ疑問。
勝元は、どこで英語を学んだのか?
オールグレンと話す時点で、発音はともかく日常会話くらいは楽にできるほどの出来栄え。
西洋かぶれの参議たちには辟易していても、
西洋に興味はあるみたいだったね。
それから、あの村には、たか以外に綺麗どころはいなかったんだろうか?
若くて美人がもう少しいても良さそうだけど・・・
やっぱりたかを目立たせるため?
最後の最後。
官軍の少尉はじめ、残った兵士たちが勝元の死、
侍のあっぱれな最期に敬意を表して土下座する場面。
新しい日本を目指す側も、やはり日本人である、
武士道の心は残っているっていうのを表現したかったのかな。
でも、大村以外全員がそうするのは不自然だったわ。
中には大村と全く同じ思想の持ち主もいたはずだもの。
ここであと気になったのは、騎馬シーン。
馬トレーナーがいるとはいえ、ガトリング砲に倒れる馬、
馬と共にひっくり返る人、どうやってそうできるんだろうって不思議だったわ。
落馬のシーンは、わりとよくあるけれど、
馬も一緒にひっくり返ってってのはより危険だと思うの。
下手すれば、馬も人も大怪我でしょう?
だけど、たくさんの騎乗の侍たちが馬と共にひっくり返る。
これは本当にすごいと思ったよ。
そして、一番のツッコミ所。
オールグレンだけ生き残ってるのかよ!(←三村風に)
主人公だけ助かるというご都合主義まっしぐら。
明治天皇に勝元の刀を献上して、
侍たちの思いを伝える誰かが生き残る必要があったっていうのはわかるけどねぇ・・・
それはグレアムじゃダメだったのね、きっと。
どうみても周りが全員死んでるのに、
よくもまぁ助かったもんだわねぇと思っちゃう。
しかも、1人だけ村に戻ってめでたしめでたし。
でも、やっぱり泣いちゃった。
鼻水ズルズル言わせるまで泣いちゃった。
飛源とオールグレンのシーン。
「父上が、戦で死ぬのは名誉だといったよ」
ってシーン。
「行かないで!」
に涙出ちゃう。
瀕死の傷を負い、自分が犠牲となることを告げる息子・信忠を見つめる勝元のシーン。
それにガトリング砲でみんなが倒れていくシーンも。
涙腺が弱いこたっぺ☆は、タオルハンカチが手放せなかったわ。
最期に、オールグレンに介錯を頼んだ勝元の絶命のシーン。
勝元が散りゆく桜を見たシーンももう滝のような涙。
逆に大村が気に食わなくて、小突き回したかったわ!(笑)
結局、明治天皇が躊躇してなければ、
彼らは死なずに済んだかもしれないのよね。
勝元は暗殺されるかもしれなかったけどさ。
最後に明治天皇は
「近代化は大切だが、日本人であることを忘れてはならない」
と言って、私利私欲のことだけを考えていた
大村を退けていたけれど、
もっと早くそうしろよ~~~。
でも、名誉と誇り、そして、忠誠のために生きた侍スピリッツに再び感動しました。
今度は、アメリカ放映版、つまり、当時の日本の言葉をどういう風に英語で訳してあるのかを
観てみたいわ。
◆ブルース・オールマイティ(2003/12/23の日記より)◆
試写会を観に行ったのが12日。10日以上経ってる・・・
ブルース(ジム・キャリー)は、テレビ局のリポーター。
ジョークを交えたコミカルなリポートを売りとしているが、彼の夢はアンカーマン(ニュースキャスター)になること。
近いうちに、局の名アンカーマンが引退することになり、その後釜を狙うブルース。
しかし、彼以外にもその座を狙うエヴァンがいた。
恋人グレース(ジェニファー・アニストン)との会話もそのことばかり。
ブルースは、次代アンカーマンになるべく、今の仕事をこなそうと、
あほらしい格好をさせられても意気揚揚とリポート先のナイアガラでスタンバイ。
そんな彼の耳に聞こえてきたのは、次のアンカーマンとしてエヴァンを紹介するスタジオの音声だった。
その場で頭が真っ白になりフリーズするブルース。
悔しさと怒りでいっぱいになった彼は、リポートで放送禁止用語を連発。
悪口雑言をかまし、メチャメチャなリポートをする。
そのため、局をクビになり、放り出された外ではイジメられているホームレスを助けるつもりが
逆にストリートギャングたちにぶちのめされ、グレースは彼に当り散らされ、泣きながら出ていった。
自暴自棄になったブルースは車を飛ばし、街灯に激突。
あまりにツイてない生活に、彼は天を仰ぎ、神に叫んだ。
「アンタは何をしている!?なんで俺がこんな目に合うんだ!?ちゃんと神としての仕事をしているのか!?」
翌日、ブルースはポケベルの呼出音で目が覚める。
画面に映し出された番号は、全く覚えのない番号。
無視するブルースだったが、その後も何度もポケベルが鳴る。
苛立つブルースは、ポケベルを外へ放るが、通りで車に押しつぶされてもそのポケベルは鳴り響くのだった。
その番号へ電話をかけるブルースは、電話先の主からとある廃墟ビルのワンフロアへ呼び出される。
白一色のフロア。
そこには、一人の老掃除係(モーガン・フリーマン)がいた。
そして、彼は自身を「神」と名乗る。
半信半疑のブルースだったが、彼の力を目の当たりにし、話を聞くことに。
神は昨晩ブルースが自分に文句を言ったことを指摘し、
自分の力を1週間だけ与えるから、彼の代わりにブルースに神として仕事をしろ。と言う。
ただし、ルールがあった。
自分が神であると明かさないこと。
そして、神といえど人の心を変えることはできないこと。
それを告げて、神はバカンスへ旅立った。
神の力を手に入れた全知全能(オールマイティ)のブルースは、町に出て神の力を試しはじめる。
ジム・キャリーの久々のコメディ映画。
彼らしい顔芸やコミカルな身のこなし、オーバーアクションな演技など、
『マスク』や『エース・ベンチュラ』などが好きな人にはたまらないかも。
個性的すぎるキチガイっぽい濃い~~~キャラには、ジムはピッタリ。
こたっぺ☆もあちこちで吹き出し(笑)、楽しめました。
こたっぺ☆は、ジムのコメディ俳優としての演技も好きだけど、
『マジェスティック』や『トゥルーマン・ショー』のようなドラマ的映画の演技の方が好きかな。
モーガン・フリーマンも楽しみだったな。
神さまの役だなんて、なかなかないよね。
しかも偉そうじゃないし、全知全能の神という威厳とか近づきにくさとかがなくて、
すごくフランクで、文句をたれたブルースに、自分がいかに恵まれているのかをわからせ、
改心させようとした人間味いっぱいの親切なおじさんみたいな、温かみのある神さまでした。
神さまが題材というだけあって、聖書をモチーフにしたギャグ(?)も満載。
ブルースのこと、いや、全世界のことを全て知る神。
ブルースの全てが膨大なファイルになって引き出しから飛び出すというアイディアは面白かったよ。
グレース役には、ドラマ『フレンズ』のレイチェル役で有名な、そして、旦那さまはブラッド・ピットというジェニファー・アニストン。
どんなときもブルースを理解し、応援するキュートで優しい恋人を演じていました。
サイコーなのが、ブルースのライバル・エヴァンを演じるスティーブ・キャレル。
メチャメチャウケまくり(笑)
これは観ればわかるよ。
世界中で大人気らしいこの映画。
でも、イスラム教の国などでは、「神への冒涜!」ということで、上映禁止というところもあるので、
全世界で大ヒットとはいえないかな(^^;)
どんなに万能でも人の心を操ることはできないこと、
そして、自分自身を忘れないことがテーマだったのかな。
ディズニー映画『アラジン』のジーニーを思い出したよ。
彼もまた、アラジンに願い事を3つ叶えることに対し、
願い事を増やすこと、死人を生き返らせること、
そして、人の心を操ることはルール違反としていたね。
自分を見つめなおす映画です。
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