コタ&こたplusサチイブ お気楽DAYS

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ドリトル先生に会いたい


私の愛読書兼バイブル兼子供のころの想い出、
それは『ドリトル先生』との出会い。
放課後、先生に「早くかえりなさ~い」としかられるまで、
図書室で読みあさり、
家に帰ってからも「早く寝なさ~い」といわれるまで読んでいました。
沢山の人に愛されたこのお話を、知らない人のためにも
ここで簡単にご紹介したいと思います。


参考文献:『ドリトル先生アフリカ行き』『ドリトル先生航海記』『ドリトル先生の郵便局』
     『ドリトル先生のサーカス』『ドリトル先生の動物園』『ドリトル先生のキャラバン』
     『ドリトル先生月からの使い』『ドリトル先生月へ行く』『ドリトル先生月から帰る』
     全て岩波少年文庫 ヒュー・ロフティング/著 井伏鱒二/訳 


第1話 ドリトル先生アフリカ行き
The Story Of Dr.Dolittle

イギリス・沼のほとりのパドルビーに住む医学博士ジョン・ドリトル先生は、診療所を営む傍ら、多くの動物達を飼っていました。
家中、診療室中動物なので、やがて人間の患者がこなくなり、それでもお金に無頓着で動物のことばかり考えている先生に愛想を尽かし、家事一切を引きうけていた先生の妹サラは出ていってしまいます。

自分たちのせいで先生が貧乏になり、サラまで出ていってしまったと思った動物達は、できるだけ先生の手助けをしようと分担して家事をしました。

さらに、いろんな言語をあやつるオウムのポリネシアは、先生に動物にもみんな言葉があり、世の中の獣医と言うものは本当には動物の事なんかわかっちゃいないということを話しました。
そこで、先生はポリネシアに動物語を習い、これからは動物達の為の獣医としてやっていこうと決心するのでした。

そんなある日、先生のところに、アフリカのサルたちの悲報が舞い込みました。
疫病が流行り、多くのサルたちが助けを必要としているというものでした。
先生は、アヒルのダブダブ、ふくろうのトートー、サルのチーチー、ブタのガブガブ、犬のジップ、オウムのポリネシア、そして、先日サーカスから逃げてきたワニを連れて、アフリカへ出航します。

先生たちは、サルの国をたすけることができるのでしょうか?


第2話 ドリトル先生航海記
The Voyages Of Dr.Dolittle

このお話は、『アフリカ行き』のはるか先の話で、先生の助手トミー・スタビンズによって、語られます。

沼のほとりのパドルビーの靴屋の息子トミー・スタビンズは、怪我したリスを助けたことから、偉大なる博物学者にして獣医のドリトル先生と知り合います。
大の動物好きのトミーは先生を一目で気に入り、研究と診察に忙しい先生の手伝いをしたいと助手を志願します。

はれて先生の助手となったトミーは、先生と同じくオウムのポリネシアに動物語を習います。

先生たちは久しぶりに航海に出ようと思い立ちましたが、そこへまた悲報が届きます。
紫ゴクラクチョウのミランダがもってきたその悲報というのは、先生が友好を深めていた博物学者ロング・アローが行方不明だと言う知らせでした。

気落ちした先生をなぐさめるように、トミーたちは航海へ出ることをうながし、行き先を「めくら旅行」という方法で決めます。すると、不思議なことに、先生たちの行き先を示した鉛筆の先は、ロング・アローの最終目撃地、大西洋に旅する浮遊島クモサル島でした。

万全の準備を整え、先生たち一行は、再び航海に出るのでした。
先生たちは、無事にクモサル島に着き、ロング・アローを見つけることはできるのでしょうか?


第3話 ドリトル先生の郵便局
Dr.Dolittle’s Post Office

アフリカからの帰路の途中、先生たちはつれあいを奴隷として連れていかれたという黒人女性ズザナと出会います。ツバメと先生、そして、イギリス女王の軍艦の活躍で、つれあいと他の奴隷たちを開放できました。ズザナに聞いた話では、彼女たちの国の郵便制度がどうもずさんなようで、親戚に助けを求めた手紙も届いていないということでした。
そこで先生は、その国ファンティポ王国の国王ココ王と謁見し、郵便制度の落ち度を指摘。
するとココ王は、先生に郵便制度を改良してくれるように頼みました。
まず、国内郵便を改良した先生は、難しい外国郵便をどうするか考えていました。
速さでは誰にも負けないというツバメの話を聞いた先生が思いついた外国郵便の方法とは・・・・・?


第4話 ドリトル先生のサーカス
Dr.Dolittle’s Circus

アフリカから無事に戻ってきた先生たち。しかし、行きに借りた船は沈んでしまい、先生はそれを弁償するのに十分なお金もありませんでした。
そこで、先生は、サル達にプレゼントされた珍しい両頭動物オシツオサレツでお金をかぜぐために、サーカスに入ることにしました。
猫肉屋のマシュー・マグ夫妻も一緒に、ブロッサムサーカスに入りました。
ただの商品として冷遇されているサーカスの動物達が気の毒で仕方ない先生は、我慢できず、行動に移します。


第5話 ドリトル先生の動物園
Dr.Dolittle’s Zoo

このお話は、ちょうど『航海記』につづきます。

約3年ぶりに故郷のパドルビーに帰ってきた先生たち。
先生は3年もほったらかしにしてあった庭と動物園の荒れ方をみて悲しくなり、きれいにリフォームしなおすことにしました。
動物園のリフォームにあたって、先生は動物たちが前から進言していた「クラブ」というものを設立することにし、動物園のことは、トミーにすべて任せることにしました。
動物園にできたクラブは、「ネズミクラブ」「雑種犬ホーム」「ウサギアパート」「リスホテル」「アナグマ宿屋」そして「キツネ集会所」でした。
各クラブにはリーダーがいて、それぞれのクラブだけでなく、動物園全体の管理にも力を入れていました。
いったいどんな動物園ができていくのでしょうか?



第6話 ドリトル先生のキャラバン
Dr.Dolittle’s Caravan

団長ブロッサムが売上金を持ち逃げしたあとのサーカスを引き継いだ先生。
先生は、サーカスのメンバー全員に配慮したサーカス経営をし、今までにないような動物たちが自発的に芸をするという、前代未聞のサーカスにしました。

先生は、新しい出し物として、なにがいいか悩んでしました。
町へ買い物に出たとき、先生は今までに聞いたこともないようなすばらしいカナリアの歌声を耳にします。
それは、汚らしい小さなペットショップから聞こえるのでした。

その声の主は、ピピネラというメスのカナリア。当時、人間界では、カナリアはオスが歌うものだとされ、カナリア界でも、メスは歌うことを慎むのが慣習でした。
ピピネラは言います「メスは歌えないのではなくて、歌うことを禁じられていた」と。

先生は、ピピネラの波乱万丈の半生を、オペラにしようと考えます。
彼女のバックコーラスに、どんな鳥を入れるか、伴奏はなににするかなど、先生と鳥たちの新しい試みが始まります。



第7話 ドリトル先生と月からの使い
Dr.Dolittle’s Garden

あらゆる動物の言葉を研究している先生。
今度は、虫の言葉を研究し始めました。
ほかの動物たちとちがって、なかなかうまくいかず、先生も半ばあきらめモードに入ったとき、サルのチーチーが、とても興味深い昔話をしました。

「昔々、まだ月がなかった頃」と始まるその物語は、孤独な彫刻家オーソ・ブラッジの物語でした。
また、チーチーは先祖代々つたわる、「家ほどの大きさの虫」の話もしました。
これが先生に再び虫研究へ向かわせました。

ある夜、先生の庭に、予期せぬお客がやってきました。
それは、まさに、家ほどの大きさの“ガ”でした。
ガはどこから、また、なんの目的で来たのでしょうか?


第8話 ドリトル先生月へ行く
Dr.Dolittle In The Moon

大きなガに乗ってとうとう月へ降り立った先生、トミー、チーチー、そしてポリネシア。
そこは地球よりも重力が軽く、また、空気も地球とは違いましたが、やがてそれにも慣れ、先生たちは周りを調べてみることに。
ガを迎えにやった月の生物が、先生になにかしら用があって、先生を月まで招待したのに、肝心の生物が全く姿をみせません。

先生たちが出会った最初の生き物は、しゃべっているかのような植物でした。
事実、月の植物たちは、会話をしていたのです。
先生は、月の植物の言葉、行動について逐一調べ始めました。
しかし、動物は一行に姿を見せません。
夜、先生たちが寝静まってから、まるで偵察しているかのようにあたりを飛び回るのでした。

とうとう、先生たちのまえに、先生を呼んだ張本人が登場します。
その張本人とは、いったいなんだったのか。
また、先生たちは無事に地球に帰れるのでしょうか?



第9話 ドリトル先生月から帰る
Dr.Dolittle’s Return

月の巨人オーソ・ブラッジによって、強制的に地球にただ一人帰されてしまったトミー。
月の重力と、食物の関係で、彼は3メートル以上もの大男になっていました。

先生を連れて帰ることのできなかった自分のふがいなさに情けなくなるものの、先生のいない間先生の家の管理と、その資金調達にいそしむのでした。

先生が月に行ってから1年後、皆既日食の夜、やっとトミーたちは先生からの合図を見つけました。
まもなく、先生が帰ってくると確信したトミーたちは、急いで先生を迎えるための準備をします。そして次の夜、先生とポリネシア、チーチーは、今度は大きなイナゴに乗って、やっと月から帰ってきたのでした。

先生が戻ってきたことを、トミーたちは大変喜びました。

先生は5メートルにもなっていましたので、家の中には入れず、庭でテントの中に身を隠しました。

やがて先生が普通の大きさに戻ると、また昔のように、たくさんの動物たちが先生に看てもらおうと、長蛇の列をつくるのでした。
しかし、先生には、患者を看るほかにも、月での研究を本にまとめるという大きな仕事がありました。動物たちの診療で一日終わってしまう先生。
診察は、トミーにまかせるものの、動物たちに邪魔されずに、なんとか本を書く時間と場所がないものかと先生がマシューに相談すると、マシューはとても意外な「場所」を提案するのでした。
先生が静かに本を書くために選んだ場所とは、いったい・・・?


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