love kimono♪

下駄

母と、2歳くらいの私が写っている写真がある。
今はもうない本牧の写真屋さんで撮ってもらったモノクロの写真で、母は着物を着ている。
着物は、たぶんウールで、羽織もたぶんウール。
絹のいいものなんて、最後にはたぶん持ってなかったに違いない。
亡くなったとき整理したけれど、一枚も残ってなかったから。

小学生の時、母が着物で参観日に来るとうれしかった。
年齢が、他の子のお母さんよりずっと上で、浮いてしまうんだけど、着物着てるとなんだかそれはそれでかっこ良かった。
だけど、大人になって自分が着るとは思ってもみなかった。
だって、決まり事が多くて大変だし、動きにくそう。
だいいち、高くて買えないよ。

だけど、日本人の血か?(笑)やっぱり着てる人を見るといいなあ、と思い、興味はいつもあった。
そんなとき、友人が着物をちょくちょく着始めた。
彼女はもともとお茶で柔らかものを着ていたのだけれど、最近は普段着として綿や紬を着ているという。
着物姿の彼女と一緒に出かけたり、話を聞いてるうちに、私も着てみようかな、という気になった。
好都合なことに、横浜や鎌倉にはリサイクルの着物を売ってるところが多く、まずは激安で買えるところで、こまこまと揃えていった。
着付けは彼女に教わりながら、本を見たりしての独学。
出来はどうあれ、とりあえずひとりで着られるようになり、毎週のように着物を着て散歩した。

着物を着てでかけると、なんで?という顔をされることもあるけど、だいたいみなさん好意的。
やはり日本人の血(笑)のせいなんでしょうかね♪




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