日々精進なり <武蔵野東ラグビー部>

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2013年04月09日

あの頃、心に決めていた。

担任をするのはもう最後。

この学年を卒業させたら、担任ではないお仕事になる。

今までのノウハウをもって、全体の先生方への援護射撃。

そして、特殊な事情を抱えた生徒の問題解決も。

両方とも大切な仕事である。

最後の担任クラス。

思い出がいっぱい。

そして、そこから原石が発生した。

いずれにしても宝石の原石。まだ光を放つ段階ではない。

あの代の卒業生２名が大学で教員免許を取得して、教育実習も無事に終え、

本学園の採用試験も合格。卒業して、母校である本校に奉職してきた。

男性は、ラグビー部のキャプテンだった。

そのキャプテンシーは絶大であり、キャプテン投票でも満票で選出された。

プレーは柔軟性を欠くものだったが、その強烈なキャプテンシーは

うなだれるフォワードに活気を注入し、落ち込むバックスを興奮させた。

私は彼の担任をしながらこんなことを思っていた。

「本校では珍しく優秀な健常児であり、この子を本校で育てられなかったら、健常者を

育てられない学校といわれても仕方ない。だからこそ、この子を一人前に育てて、

健常者が育つ学校だと証明しなければ。」

しかし、彼の兄が本校に在籍し、不登校や家庭での暴挙が見違えるように改善したことから

本校の教育に興味を持って、本校の門をたたいたのだ。

当時、彼の将来の夢は”教員”だった。

最後の担任クラス。そして、彼への責任。加えて彼の夢は”教員”

全ての状況が揃っていた。

レギュラーを目指して努力をしていたが、４年生の時に主務に転身した。

チーム事情もあったようで、熟考の末決断したようだ。

彼は今現在、２年Ａ組の副担任。

現役時代のプレー同様、柔軟性に欠けるが一生懸命やっている。

さぁ、先輩の指導を見て盗んで吸収して、輝く宝石になってくれ！！

それにしても、教え子が職場にいるとこちらも緊張感がある・・・

＜次はもう一人について書きます＞

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