いしころ

いしころ
カルガモが浮かぶ多摩川の河辺
向こう岸には清掃工場

寒空に吹かれながら僕は
川岸の石ころを手に取る

石の平らな面を水平にサイドスローを、風を切るように...

暖かい。
冬晴れの空にゆっくりと照らされた平たい石ころをわたしは思わず握り締めた
そして川岸に寝転がったんだ

箒雲を眺めながら
お日さまを一杯に浴びた
北風みんな駆け抜けた

逆らわない、立ち向かわない。
苦しい時にはお日さまを浴びよう。
コートを脱いでお日さまを浴びよう

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