鬼の居ぬ間に洗濯

鬼の居ぬ間に洗濯

December 11, 2005
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カテゴリ: 聞いてきた音楽
昨日(だっけ?)スタイルカウンシルに書いたのでもう一言。スタイルカウンシルをひっぱるポール・ウエラーがその前につくっていたのがthe jam。日本ではブリティッシュパンクというと、圧倒的にセックスピストルズだが、当時のイギリスでは、圧倒的にthe jamが支持されていた。パンクは、ホワイトカラーとブルーカラーが隔絶して存立し、かつブルーカラーも一定の社会的地位をもつイギリスで、そのブルーカラーと彼らが集うパブから生まれてきたジャンルであり、スタイル。工事現場からそのままやってきたような汚れたシャツにジーンズ、すっかり様式化されたハードロックやヘビーメタルからごちゃごちゃした装飾を全部はぎとったスリーコードで、彼らの不満をたたきつけるようにして歌う。だから、その不満と抗議を直截に表す歌詞を抜いては、パンクは存在しないと言ってもいいと思う。日本で、ジャムよりもセックスピストルズが支持されたのは、まだ日本の市民が、自分たちの不満を政治的な意識に結実させることができず、既存のものを退廃的に崩す方向にしか、意識を向けることができなかったからだろう。
 かくいう自分も、スタイルカウンシルから始まってジャムを聞いたときは、あまりにがさつで、単純な旋律と演奏に、正直失望した。しかし、彼らのプロモーションビデオやライブを集大成したDVDをみて、バイタリティあふれる演奏、それにこたえるファンたちの姿をみて、パンクの存在理由を知り、好きになった。また、驚いたのは、初期のジャムの旋律、リズム、そしてステージ上で足を抱えるように思い切りぴょんぴょん飛び跳ねるパフォーマンスは、ブルーハーツそのものだったことだ。
 つまり、いまも若者の心をとらえてやまないブルーハーツの原点は、鬱屈したブルーカラーの若者たちの代弁者だったジャムにあったみたいなのだ。そして、いま、ブルーハーツへの尊敬をはっきりとあらわし、そのスタイルをひきつぐモンパチらがいる。ジャムの魂がこうやって日本にも脈々とひきつがれ、発展しているのを見るのは楽しい。DVD「コンプリート・ジャム」は必見、必聴。the jamモンパチ





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Last updated  December 11, 2005 12:24:29 PM
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Re:the jamとブルーハーツとモンパチと(12/11)  
いつも思うのですが、音楽の歴史の把握の正確さには目を見張ります。
「まだ日本の市民が、自分たちの不満を政治的な意識に結実させることができず、既存のものを退廃的に崩す方向にしか、意識を向けることができなかったからだろう」
なんて分析は、な~るほどって思いますね。(^^
(December 11, 2005 02:37:54 PM)

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