おんさま日記 onsama

おんさま日記 onsama

情報に惑わされないようにしたい 04/4/25


 国際関係のニュースの中で最近気になっていることが二つあります。

 一つはイラクの人質事件のことです。
 当初気になったのはテレビで救出を訴える家族の映像です。身内を何とかしたいという家族の思いはよく伝わりますが、あまりにも感情的、直接的なので、家族の思いとは別の感情が視聴者に生まれるのではないかという懸念を持っていました。
 ここは日本なのです。日本では自分の思いとは別の次元で集団的な感情が渦巻く国なのです。だから今回のバッシング問題は他国の人たちに理解されないのかもわかりませんね。
 私は事件当初の感想として「自己責任」と書いたことがあります。
 家族が自分の責任でイラクに貢献することを認めていたのならば、「お願い、助けて」とテレビでは言わなかったのではないかと思います。
 私の身内が同様の事件に遭遇したとしたらどう言うのだろうかと考えたことがあります。多分次のように言うのでしょう。(自信はないのですが)

 「私の子どもは、異国のイラクの人々のためにイラク入りしました。そこで人質になったのは残念です。しかし、子どもの思いは拉致している人に通じると思います。イラクの人のための行動ですから、子どもの行動を家族として誇らしく思っています。日本政府は入国した子どもの意思を彼らに正しく伝えて対処してほしいと願っています。」

 実際のテレビカメラの前で言えるかどうかはわかりませんが、子どもの行動を支持・支援するなら多分そういうのでしょう。
 日本の世論は村社会のよって形成されることを承知していますから多分そのように発言するでしょうね。

 自分でよいと思って発言しても、その発言に対して日本の社会は違った見方でとらえることがしばしばです。
 例を申し上げましょう。いじめで子どもが自殺しました。そのことを世の中に訴えます。だけど「訴えるお前が悪い」と家族へのバッシングとして返ってきます。何も悪いことはしていないのに、本当のことを言っているのにそこには住めなくなるのです。
 先生の行動の責任をとって校長が自殺しました。これも変なことですね。心労があったのでしょうか。
 私たちは自らそうならないために、あるいは世論に迎合しないために、情報の裏をさぐり、事実は一つではないことを知るべきだと思っています。

 イラクの人質事件の3名の帰国後の様子は不明ですね。何も言えない状況のようです。自業自得などと言ってはならないことです。政府をはじめとした安易なバッシングに口を閉ざすのでしょう。
 自分の行動や発言に信念や確信があればそれを発言してほしいのですが、それを言わせない世論があるようです。「唇寒し」という困った現実があるようです。
 日本社会は正論を吐くにも工夫がいるというお寒い社会なのだと思っています。

 重要なことは、今回の人質事件の裏に政府の思惑によって情報が操作されているのだろうということです。3人に対してどのようにすればいいのかを裏で調整しているのです。たまたま生きていたのでよかったのですが、もし殺されていたら小泉政権の命脈を絶っていたのではないかと思います。
 なぜなら、「安全」ということで「人道支援」(派兵)しているのに、「安全」でないのなら自衛隊の派遣が間違いだったということになるからです。安全だから派遣するといった詭弁がこの人質事件の解決で隠蔽されました。「費用がかかったから返せ」などという暴論も出てきます。そもそも強引に税金を使ってアメリカの戦略に加担していること自体が異常なのです。その辺を見極めないとイラク情報の本質を見誤ると思っています。

 話が変わりますが、儒教の国、日本では子どもを一人の人格あるものとして大事にして子育てします。その子どもたちが横並びの環境の中で個性を発揮できないという社会でもあります。
 その中で人と違った行動をとると異質な存在として社会から排斥されます。子どもに限ったことではありませんね。大人社会でも同様です。
 他方西の方の国では、子どもは未熟な存在として「人扱いされない」社会だそうです。子は宝ではなくて、大人に従属する扱いを受けます。
 そのどちらがよいのかというつもりはありません。社会には裏と表があるということが言いたかったことです。歴史によってつくられる社会ですから、そこには正も負もありません。文化の違いから決め付けるのではなく、一方的な情報を鵜呑みにしないで、よく考えたいものです。

 目的を持ってイラク入りした3人を挫折させないでと思います。あの事態から本人や家族が学んだことをまた社会に還元してほしいと思っているのです。

 二つ目の情報は北朝鮮問題です。いま爆発事件での国連をはじめとした対応が急がれています。日本政府はどう対応するのでしょうか。私は隣国ですし、人道支援だからすばやく対応すべきという意見です。
 日本の拉致問題は長い目で見ればうまく政府に利用されているのではないかと、そういう思いがします。
 ところで、韓国の拉致被害者は日本とは桁違いの数で500家族だと言われています。ここでもなかなか進展しません。
 総選挙でウリ党がトップに立ちました。韓国では社会が動いている気がします。
 韓国の人は北朝鮮のことをどのように思っているのかという報道に意外な気がしました。韓国の人が脅威に思っている国はどこかという設問に対する答えは意外にも北朝鮮ではないのです。一位はアメリカ、二位が北朝鮮だそうです。
 特に若い人の意識は昔とずいぶん変わってきたそうです。
 金大中氏がまいた種の成果なのでしょう。若い人の意識の変化は教育によるといわれているようです。
 昔、金日成には角が生えているというような教育を受けた時代から、最近は北朝鮮の矛盾・問題などについて学校で教えられていないとのことです。
 日本では国が分断され、憎悪が満ち溢れている国家間の関係と思われがちですが、実際の国民は同じ民族としての統一を望んでいるようです。
 いつまでも以前と同じように国や民族をみていては時代から遅れるのではないか、色眼鏡で見ないで彼らが望む方向に進めばいいと改めて思いました。
 情報は進化するので、山のような情報の中から本筋、よい方向性を見つけていかなければと思います。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: