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アクア特有の職業



水先案内人(ウンディーネ)

観光専門のゴンドラ漕ぎ。女性にしかできない、アクアのアイドル的職業。

この職業が出来たのは起源店(オリジン)である姫屋の創業時期から見て2180年前後と思われる。

初期の頃は約30人しかウンディーネがいなかったが、ネオ・ヴェネツィアが観光都市として人気が出てくるにつれて業界も発展し、物語の時点で約300人のウンディーネがいる。なお初め3社あった起源店で現在も営業を続けているのは姫屋のみである。

ウンディーネが付ける事のある手袋が能力の目安となっており、見習いは両手袋(ペア)、半人前は片手袋(シングル)、一人前は手袋なし(プリマ)である(ただし、第3巻や第6巻で「両手袋」に「ダブル」とルビが振ってあるものがある。おそらく誤植)。これは腕のいいウンディーネほど無駄な力を入れずにゴンドラを操り、手にマメを作ることもなくなるため手袋が必要なくなるからである。
プリマ昇格にはゴンドラ協会が定期的に行う試験(筆記と実技両方)に通る必要があるが、シングル昇格には明確な基準は無く、各水先案内店や師事する先輩ウンディーネの指導方針に任されている(試験内容は「希望の丘」と呼ばれる場所を目的地としたクルーズで、これが試験であること・その位置・行程を口外する事は禁じられている)。

ちなみにプリマへの平均昇級年齢は18歳~20歳で、プリマになると各々が考えた通り名を名乗る事が許される。

基本的に営業ができるのはプリマのみだが、シングルでも指導員のプリマが同乗していれば営業が可能。料金はプリマと比べて格安だが、プリマが漕ぐゴンドラの方が安全かつ確実であるため、需要は余りない。ちなみに作中で灯里は「代金を取らず、お友達として同乗させる」という裏技を時々使っている。

「規則で禁止されているのは<シングル以下のウンディーネによる舟を使用した営業行為>であって、<人を同乗させること>自体は禁じられていないはず」

という反対解釈によるギリギリの裏技だが、周囲の人々の寛容もあって黙認されているようだ。ちなみにこの裏技の考案者は灯里本人ではなく、暇つぶし目的でタダ乗りしようとしたサラマンダーの暁である(アニメではアイ)。

なお、シングルなら補助員としてプリマの漕ぐゴンドラに同乗することが出来る。ただし、アニメにはペアであるアリスがアテナや晃の漕ぐゴンドラに同乗しているシーンがあり、小説版にも同じようにアテナの漕ぐゴンドラにアリスが同乗している。

そして月刊ウンディーネ第3巻(18月号)ではアリスがアテナの同乗の元ゴンドラを漕いで取材に応じている為、かなり臨機応変にこの規則は使われていると思われる。

ウンディーネは全て会社組織によって経営されており、個人営業は行われていない。例え所属ウンディーネが1名であっても、必ず会社組織になっている。全ての会社には“社長”と呼ばれる、青い眼をした猫がいるが、もちろんこれはお飾りで、(理由は用語の“アクアマリンの瞳”を参照のこと)実質的な経営は人間が行っている。

基本的な制服は統一されており、夏はセーラー服のようなシャツ、アンダーにはスリットの入ったワンピース、帽子、靴と指なし手袋、胸元にはリボンがついている。冬服は、長袖のワンピースの上から、首元にリボンのついたケープを羽織る(手袋のデザインも夏とは異なる)。会社毎に、服の模様、帽子、リボン、靴、手袋、およびワンピースのスリットの位置が異なっており、会社毎のアクセントになっている。また、襟や帽子には各社のロゴタイプが入っている。

水先案内店は姫屋(創業2180年)、MAGA(創業2261年頃)、ARIAカンパニー(創業2281年)、オレンジぷらねっと(創業2291年)、奇想館、エンプレス(ともに創業年不明)等がある。そのうち姫屋とオレンジぷらねっとは、双方合わせてウンディーネ全体の約半分を占める大店である。
話のメインには上がらないが、MAGA、奇想館、エンプレス所属のプリマ(但し名前が判っている者のみ)はプリマに昇級したばかりの茜・アンテリーヴォ(元女優でウンディーネに転身・MAGA所属)通り名不明、アイラ・スワン(奇想館所属)通り名は「陽気な小妖精(コロボックル)」、アナスタシア・M・オーガスト(エンプレス所属)通り名は「踊り手(エトワール)」の3名である。

そのうちアイラ・スワンとアナスタシア・M・オーガストは2302年中に引退する。アイラは引退後小学校の教員に就き、アナスタシアは寿退社である。


火炎之番人(サラマンダー)

浮き島とよばれる気候制御装置の番人。
アクアは太陽から遠く離れているため本来はとても寒いが、彼らが浮き島から大量の熱量を放出することで気候を調整している。

なおマンホームと違い人力によるマニュアル調整なので、残暑など季節と若干のずれがある。暁曰く「どでかい釜の番人」。

ウンディーネと同様に一人前と半人前の区別が為されているが、いまだ暁以外のサラマンダーが登場していない(=一人前のサラマンダーが登場していない)ため、半人前の段階でどのような職務上の制限があるのかは不明。


地重管理人(ノーム)

アクアの重力を制御している管理人。
アクアはマンホームより重力が弱いため、重力石と呼ばれる大質量をもつ特殊な石を地中に張り巡らしたパイプに流すことで制御していて、この時に不思議な音がする。重力石を操る端末はパイプオルガンのような形をしており、能力の高いノーム程大量の重力石を1度に扱い、神秘的な音色を奏でると言われている。

彼らの居住区は地下深く、壁面に設けられた家に住んでいて仕事場はアクアの最下層。

また地下深くに住んでいるためか小柄で、夜目が利くが、その代わりに強い光には弱く、外に出る時には黒いマントとサングラスは欠かせない(但しアニメではアルが日中でもサングラスではなく通常の眼鏡を使用している)。

外に出る時は大抵買出しの時ぐらいなので、地上ではあまり見かけることはない。 サラマンダー同様、半人前の段階でどのような職務上の制限があるのかは不明である(重力石を扱う事はできる)。


風追配達人(シルフ)

エアバイクで各種物資を運送している配達屋。
作中には、浪漫飛行社(ウッディーが所属)、海猫運送等が登場する。
ネオ・ヴェネツィアと浮き島は複雑に水路が入り組んだ街で、車は全面的に禁止されているため、彼らの存在は欠かせない。

基本的には物資の運送が主な仕事だが、個人宛のお届け物の仕事も扱っているため、数も多い。なお、シルフに関しては、「半人前」「一人前」などのランク付けが存在するか不明。


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