お霊参り2

お霊参り2

高田寅彦の著書




高田寅彦


「貸金庫から這い出す手」
取引のない銀行から住職のもとへ相談に来た。
それは、店舗内で居たはずの老婆が消えるというものだった。
更に防犯カメラに写っていたものは、白い猫と、ある貸金庫から這い出る
手の映像だった。
貸金庫を利用している女性の立会いのもと、貸金庫を開けると中から出て
きた物は、女性の祖母の遺骨と写真だった。
その写真には白い猫が抱かれていたという。
今では、住職がその遺骨を供養しているとのこと。
”遺骨を貸金庫に入れては、銀行も、遺骨のご本人も迷惑ですよ。
飼い猫だった白い猫は、おばあさんといつも一緒。可愛がられたのでしょうね。”


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