お霊参り2

お霊参り2

山岸和彦の著書





山岸和彦
「トンネルの中で霊を轢いてしまった私」
静岡県のトンネル内であった男性の体験。
深夜の3時ころ、友人を乗せた車でトンネルに進入すると
人が歩いているのが見えた。
白い着物を着て、あろうことかトンネル内を横切った。
よく見ると、頭に三角巾を付けている・・・・
『これはヤバイものを見てしまった』
と思った瞬間に、白い着物の人がクルリと向きを変え
こちらに向かって来た。
彼は思いっきりアクセルを踏み込んで、1秒でも早く
その場を通り過ぎようとした。
フロントガラスから数十センチのところまで来た時に
白い着物の人と目があってしまった・・・・・・女性だった。
次の日から、毎晩、金縛りと得たいの知れない『重み』に悩まされる。
家族に相談しても『飲みすぎだから』の1言で片付けられる始末。
数日後、毎年恒例の菩提寺の草むしりに参加した。
そこで、住職に呼び止められて・・・
『最近、体の具合はどう?』
金縛りと重みがしんどいが、当たり障りのない返事をした。
『じゃあ、はっきり言おう。最近、トンネルとか暗い場所で女の霊を
見ただろう。実は、さっきから君の隣にいるんだ』
彼はビビリまくり、住職に全てを打ち明け、車も見せた。
『この車で霊を轢いちゃったんだな。それで怒って憑いてきた』
さっそく、車ともども供養してもらい、金縛りもなくなったとのこと。

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