今日はおサンポ日和っ

出産

夜中の２時半頃、じわ～っとあたたかい感じで目が覚める。
『！』もしかして、破水！？
慌ててトイレに駆け込んでみる。た、多分破水・・・多分。
何せ初めてなので　よく分からない・・・。
ちょっと武者震い。さあ、いよいよ来るか！？

『・・・でも、まてよ。　さあどうする？』

念のためにと、夜仕事を終えて来てくれた　だんなさんが横で寝ている。
お泊りバッグは準備済みだ。
病院に電話？　・・・陣痛の場合は間隔が短くなってから、破水の場合は？・・・確か、連絡するようにと書いていた。
でも本当に破水？
そんなに出ないもの？　おしっこが少し漏れたの？って程度・・・。
でも念の為にと着けておいたナプキン、なんとか役に立ったみたい。
『・・・。』で、これからどうすれば・・・。
母親学級や本で、破水の場合は入浴はダメだけれどシャワーはOKというのを思い出し、まずはシャワーを浴びることに。

さっとシャワーを浴びて、だんなさんを起こした。
いつもなら、１度寝たらなかなか起きない人なのに　さすがにこういう時はサッと起きるんだなあと感心しつつ。
『ねえ、破水したみたい。今から病院に電話する。』『あ、２階で寝てるお母さんにも言ってくる』と、自分で母に伝えに言った。

破水しはじめて１時間後、車で１５分の病院に向かう。
破水の量が増えてきている。
ナプキンも１番大きい夜用のをつけているけど不安なくらい。
今思うと、生理と破水のタイプが違うのでナプキンではなく、尿パットの方が良かったのでは？　でも、尿パットを買う・・・ってのもちょっと。
せめて、最近売っているショーツのようにすっぽりオシリを包むタイプのものの方がいいかも。
破水の経験者は、私のまわりにはいなかったから　『聞いてないぞ（泣）』って感じ。
時間が経つほど、どんどん水の量が増えてきて１５～２０分に１度大きいのに換えなければならないくらい。　出始めるとどんどん流れ出てくる。

肝心の陣痛は、『あたた・・・』くらいで、１０～１５分おき位。
これまた『陣痛』というものが　どの程度のものなのか見当がつかないので、いたってノンキ。　『あたた・・・』のもうちょっと強いの位と思ってた・・・。
内診の結果、子宮口４cm開いているという事で　病室で横になりつつ陣痛待ち。
この時もずっと生暖かい破水は続いている・・・。

強くならない陣痛に、助産師さんが交代で　フットバスやマッサージをしてくれる。
気がつけば、お昼。
『お昼ごはんどうする？』と聞かれ、『半分の量で』と答えた。
だって、食べれそうだったと言うか、お腹空いてきたし・・・。

お、ごはん食べてたら少し痛みが強くなってきた。
７～１０分間隔。
でも、陣痛のあいだはまだまだ会話する余裕。

そんなこんなで３時のおやつの時間。
これまたどうすると聞かれ、また食べてる～（笑）
ちなみに、紅茶とパウンドケーキ。ごちそうさまでした。

助産師さんに付き添われ階段の上り下り。
！　　だんだん痛みが強くなってきた。
なるほど　本格的な痛みがくると、歩くのも、立ってるのも辛くなるのね。

さすがに、夕ごはんは食べれなかった（笑）
痛みで、それどころじゃない。
内診すると、子宮口は７ｃｍ開いてきた。

いよいよ陣痛室へ。
痛い！痛い！そして汗が出る気持ち悪さ。
助産師さんの　上手ないきみのがしで救われる。
でも、それも束の間。つぎつぎとくる痛み！
陣痛ってこんなに痛いのね。。。
後で聞くと、だんなさんは　私のすごい汗をみて近寄れなかったらしい。
母とだんなさんは、待つのも疲れるので　病室で待ってもらっていたのだけれど、どんなものか心配しただんなさんが、陣痛室に入ってきた。
でも、何となく陣痛といきみのがしの最中をあまり見られたくなくて、病室で待ってもらうことにした。何となく、集中出来なかったんです。

陣痛が強くなるものの、子宮口がなかなか開かない。
でも、この産婦人科は出来るだけ『自然に』がモットーなので、促進剤も使いません。　（えっと、ちなみに浣腸もありません。）
助産師さんがずっといろいろやってくれました。
なんと心強かったことか。

そして、いよいよ分娩台へ！
だんなさんも呼ばれて入ってきました。

そして　本当の破水が起こりました。
ずっとあった破水は少し外側？の分だったらしいです。
さあ、ソフロロジー式の分娩です。
呼吸を吐き出すようにします。
力まないように。
痛くて反り返ると、赤ちゃんも出にくくなるのでおへそを見るように。
だんなさんも、助産師さんに言われるがままに　リズムを合わせて背中を支えてくれました。
痛みは！！。以前本で見た『快楽ホルモン』が出ることを願いつつ・・・。
腰がもげそうで、『早く出てきて！！』

『もう少しですよ、見えてきましたよ』と助産師さん。
分娩台の反対側にあるステンレスの所にうっすらと映っている　赤ちゃんの頭！　　
もう少し！

２００５年２月３日　夜の１０時頃　３，３４０ｇの女の子を自然分娩で無事出産しました。

へその緒を首に１巻きして出てきました。
そのせいか、出てきてすぐは　青白かったんです。
でも、すぐに　泣き声が。

へその緒を切り、体をふいてもらった赤ちゃんは　私の胸の所に連れてこられました。
カンガルーケアですね。　
不思議な気分でした。　
すぐなのに、おっぱいを捜すんですよね。

会陰切開はせずに、自然で・・・やっぱり多少は裂けていますよね。
縫う時がピリピリと・・・。

私自身の出血が通常より多かったそうです。・・・自分ではどの位なのかわからないのですが。

それにしても、『快楽ホルモン』って、きっとあるんですよ。
だって、産む時はあんなに辛いのに（『痛い』って表現とちょっと違うと思うんですけど・・・『痛い』の言葉にもレベルをつけると良いと思います、地震とかみたいに）

よく耳にする『産んでしまったら、痛いのを忘れるよ』

・・・ほんとうだ。
なんだか、まったりと時間が過ぎているだけ。
確かに体の疲労感はあるけれど。　大丈夫。

生まれてきたＨａｒｕの足をさわると、お腹の中で蹴っていたあの足と一緒なのだと思うと、なんだか不思議な気分。
よく出てきたね。

余談ですが・・・出産に立ち会った、うちのだんなさん曰く・・・

私が、想像していたよりも声を出さず　分娩台の向かいにあるステンレスに映ったＨａｒｕの頭が出てきているのを見る余裕があったのにびっくりしたそうです。
よく、ＴＶの出産シーン（ドラマを含む）で叫んでいるのを見てるので　そのイメージと、もっと血だらけ？・・・と思っていたらしいです。
『あんまり、痛くないのかと思った』って・・・。
ソフロロジー式の出産だったので、私自身　呼吸といきみや声を意識しながらだったのです。
それでも　もちろん、声も出てます。
しかも、痛くないはずないですからっっっ！！！

でもでも、なんだか感動したらしく・・・思うところがあったようですので、立会い出産成功！ですね。

出産に携わってくれた人すべてに、感謝！

出産は大変な力が要りますが、そのぶん　目に見えない　たくさんの素敵なことをもらったような気がします。

産婦人科の先生はとてもおだやかでくまさんのような方でした（笑）
そして、助産師・看護婦さん・栄養士さん・・・スタッフ皆さんが、親切で一生懸命でとても熱意のある方ばかりなのでした。
いい産婦人科にめぐり合えたことはとても幸せに思います。

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