走る物流マンの給水所

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Long Island 50km Greenbelt Trail Run

Long Island 50km Greenbelt Trail Run


僕の方は、例の自然人レース@ボストンのあと、先週、ロングアイランド
の50キロトレイルを走って来ました。片道12キロ強のコースを2往復、12キロの前半は比較的なだらか、後半は少々急登箇所もあり、歩きの区間もある、トレイルとしては、まあまあ走れるコースです。

当日は久し振りに「フツー」の天気で、曇りのち晴れ、気温は20度程度とまあ絶好のコンディション。昨年も同じレースを走りましたが、最後の5キロでペースダウンはしましたが、そこそこ「走れた」レースでした。

朝8時にスタート。いつものライバル達も顔をそろえています。
今回のレースは1つも目標がありました。5回走ると4回は負けてしまう、同い歳の男性ランナー(Jayと言います)に勝つこと。いつも10分程度の差なので、何とかなりそうなのですが、今まで彼が撃沈状態の時に2度勝ったのみ。つまり彼がまともに走るとチョイ勝てない、という相手なのです。

一時期のおサボリ状態から、少し練習を積み、体重もベストにあと2キロと身体もかなり絞れてきましたので、一挙に記録更新は出来ないまでも、力のチョイ上の選手を相手に何処まで頑張れるかが今回のテーマでした。

スタートと同時に何名かが先行します。後半型の小生としては、最初の12キロはアップも兼ねた助走区間の積もりです。前半のなだらかなトレイルは木陰の空気もヒンヤリ冷たく、とてもよい気持ち。スピードは特に上がっている訳ではありませんが、すぐ脇を木の枝や背の高い草が過ぎるため、何だか森を駆ける動物の様な気分でドンドン進んでいけます。

ロングアイランドとは名前の通り、マンハッタンの南にある、細長い島ですが、この狭い南北に走るトレイルを走ります。途中、大きな道路が何本か、トレイルを横切るため、走りを中断せざるを得ないのが、玉に瑕。まあ疲れてくると、この時くらいしか休めないので、少し嬉しい気もしますが。。

スタートから14,5番手につきながら、少しづつ順位をあげ、最初の折り返しでは6番手に上がっていました。折り返し区間で全員すれ違いますので、順位と前後の差は一目瞭然です。最初の折り返しで気づいたのは、明らかに自分より先行していた3名の選手が見当たらなかったこと。このコースは矢印などでの表示はありますが、日本のレースほどは丁寧にマーキングされておらず、途中、どっちだっけ?という場面は何度かあります。(自分も4回迷い、後続のランナーに何度か助けられました)

案の定、1回目の復路でミスコースしてしまったその3人とすれ違います。
時計を見ると、20分差!!いつも負けている時間差くらいです。
まあ相手のミスコースで勝ったところで、あまり褒められたものではありませんが、後半必ず、追いついてくる彼らと何処まで競ることが出来るか、2回目も気を抜くわけにはゆきません。

1回目の復路の中盤(20キロあたり)で前を走るJayを見つけました。相変わらずキレイなフォームで無駄なく走ります。いつもはレース中にあまり彼を見かけることはないので(というかいつも彼が前を走っているため)自分も多少はレベルアップしているんだろうと思い、嬉しくなりました。
彼の場合、急登箇所でも淡々と走って登ります。自分は大またで歩くのですが、やはり走りには勝てず、少し置いて行かれ、下りやフラットの箇所で追いつく、そんな展開でした。1回目の折り返しが近づく、急登場面で少し、Jayの速度が緩んだように見えたので、一気に抜き去り、ちょっと早いけど、スパートして、折り返し点を目指します。

中間点にはDrop-Bagが許されているので、後半用のゼリーとアミノバイタルを置いていました。タイムは2時間半程度。キロ6分程度ですが、歩きの箇所も考えれば、トレイルのレースとしては、十分なところでしょうか。

Jayを抜いたので、5位にあがり、2回目の往路も自然と気合が入ります。
JAYとは2分差、すぐその後ろを女性の一位が追走しています。女性の場合、
イーブンペースで走る人が多いので、この辺が後半、追いついてくるんだろうな。。と思いながら歩を進めます。エイドはコースの両端に2箇所、間に1箇所、つまり4キロに一度はあるので、水分補給用のボトルは身につけず、カラで走ります。ただ、日本の様にオニギリやそうめんなんてものは当然ないですから、少しおなかにたまるもの(せいぜいサンドイッチかバナナ)のバリエーションが乏しく、エイドに立ち寄る楽しみはあまりありません。それでも水分を十分補給しながら、30秒程度は立ち止まり、バナナを口に押し込めます。後ろを振り返りますが、Jayも女性ランナーもまだ見えません。

前半にミスコースした彼らとの差は意外と縮んでおらず、どうも気分的に上位を目指す気はなくした様で(自分でも多分そうなる)練習モードに切り替えている様。。それでもその辺のランナーを抜いてくるのはスゴイ。。

2回目の後半の急登箇所はさすがに足に来た様で、歩きの箇所が増えます。
最近は距離は踏んでいるとは言え、日本にいた時の様にアップダウンでの走りこみは十分でないため、太ももが悲鳴をあげます。
間もなく、最後の折り返し区間。トップから3位までの選手と声をかけながら、すれ違います。4位の選手はなかなか見えません。ということはあまり差がついていないかも。。折り返しの何百メートルか手前のところで、すれ違います。190cmはあろうかという大男。歩いて登ってくるのですが、多分常人の走る速度以上のスピード。。折り返しでゲータレードをコップに3杯一気飲み。例の大男を追走です。後ろのJayと女性とはすこし間があき、10分程度の差。Jayに初めて、実力勝ちできるのでしょうか。。

大男君も少々バテ気味で、急登箇所のところでスピードが心なしか、落ちている模様、ところがそこにたどり着くと、自分も進まない(涙)。下りは、自分の足が一杯一杯で追走は難しい。。そうこうする内に、完全に見失い、また一人のレースに戻ることに。真ん中のエイドでラス前の給水。丁度、26マイルつまり、フルのゴール地点。タイムは4時間20分。多少、ペースダウンしていますが、大崩はしていない模様。抜けないまでも、大男を追いかけ、走る、走る。途中、道が分からなくなり、後続を待つが、少し間が空いているみたいで誰も来ない。いくらか戻ると本コースに無事復帰。後半のミスコースは精神・肉体共にダメージ大きすぎです。

最後の給水であと2キロ。昨年はトレイルを出てからが、マーキングもなく、後ろのランナーに指示を仰いでゴールを目指したが、今年はバッチリ?。迷うことなく、一目散にゴールを目指す。あと300メートルのところで、ずっと向こうの前方から例の大男がこっちに向かって走ってくる。。ということは。。こりゃー4位だぞ。ということで、足は全く上がらないけど、気持ちだけ、ラストスパート。総合4位、40歳代1位でゴーーール!!
(大男君、最後にコースアウトしてしまい、私に抜かれてしまいました)

1分後に大男君、ゴール。余分に1キロ走ったとかいいながら、悔しがってました。ところで君は何歳?って聞かれたので、咄嗟に47と言ったら、(歳の割りに)やるねー、という感じのことを言う。礼儀として、あなたは?と尋ねると嬉しそうに52と言う。うそー、それはないべな。まあ、言われて、ご尊顔をじっくり拝見するとしわが深く、そう見えなくはない。しかし、全く無駄のない、引き締まった体と針金のような細い足は、どう見ても、30歳代。
こりゃー、50過ぎても頑張らんといかんなー、とつくづく、思いました。

タイムは5時間16分。来年までに走りこんで、4時間台で一度は走ってみたいです。(目標は高くおいときますね_)
5月のレースはこれでおしまい、6月は予定していたレースがキャンセルとなってしまい、当分、何も予定がなくなってしまいました。
レポートも当分お預けでづけど、少々長めの近況報告でした。。ではまた!!

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