お空のあいちゃん

お空のあいちゃん

おむつ



この日の担当はNICUでたった一人の看護士さんでした。 私はあいちゃんが入院して、はじめて男性の看護師さんに会いました。余談になりますが、日本では、現在、看護師さんの内の4%が看護士さんだそうです。ご存知の方も多いと思いますが、2002年から“看護婦”という言葉が、“看護師”という言葉に生まれ変わりました。 この時、ホテルマンとして働いてた主人が、まさか看護師を目指すなんて、夢にも思っていませんでした。

彼はおむつをもってあいちゃんのところにきました。そして私に“おむつかえてみますか?”ときいてくれました。私が“いいんですか?”と聞くと“ もちろんです。お母さんなんだから”といっておむつを渡してくれました。

はじめて、あいちゃんのおむつを変えました。ほかの子供のおむつは何度も変えた事があるのに、なぜかあいちゃんのおむつは、うまく変えることができませんでした。 看護師さんは、“ここを折るとうまくいくよ”と教えてくれました。1番小さいおむつも、あいちゃんにはぶかぶかでした。

おむつはすぐには捨てずに、重さを必ず測りました。 おしっこがちゃんとでているか調べるためです。うんちもすこしでていました。 ミルクを飲んでいるわけではないのに、うんちがでるのが不思議でした。

おむつを変えたあと、くつしたも白からピンクにかえてあげました。ちょっと、母親の気分を味わったような気がしました。 ぶかぶかのおむつとぶかぶかの靴下。<あいちゃん、はやく大きくなってね。> 私は心のなかでそうつぶやきました。

私があいちゃんのおむつを変えてあげることができたのは、たった2回だけでした。


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: