お空のあいちゃん

お空のあいちゃん

手術の日程



黄疸については、赤ちゃんにはよくある事なので心配はいらない、という説明を先生にしてもらいました。 私自身も、自分が産まれた時に黄疸がでて1週間ほど入院していたと聞いていたので、それほど心配はしていませんでした。

それよりも、手術の日程が決まったと聞いて、そちらに心が動かされました。
“明日の朝、詳しい説明を手術の担当医からしますので、8時までに来てください”と看護師さんから説明がありました。

次の日の朝、私達は病院にむかいました。 私の心は不安よりも、手術がうけられつ嬉しさであふれていました。最初にあいちゃんの心臓に異常があると言われた時、あかちゃんの大きさによっては手術が不可能かもしれないと、言われていたからです。

先生の説明では、手術は合計3回受けるようだとのことでした。1回目の成功率が80%、2回目が90%、3回目が96%とのことでした。 私にとって80%という数字はとても高いように感じました。 1回目の手術は、血液検査に異常がなければ、4日後に行うとのことでした。

私も主人も希望で胸が膨らみました。あいちゃんの体調はこのとき落ち着いていました。点滴のチューブも外していました。 ここ2、3日は薬は投与していないようでした。 元気がよすぎて自分で機械につながっている線を、自分で外しそうになってしまうと、看護師さんは笑って教えてくれました。 だからあいちゃんの手は、線に手が届かない程度に、緩くベットに縛り付けられていました。 “あいちゃん、いたずだしちゃだめよ”と私はあいちゃんに話かけました。


だから大丈夫、手術は成功する。そう、私も主人も信じて疑うこともありませんでした。 受けられなくなってしまうなんて、これっぽっちも考えていませんでした。さよならの時間がすぐそこまで近づいていたなんて、夢にも思っていませんでした。



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