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Apr 19, 2009
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「貝と羊の中国人」加藤徹
「武士の家計簿」磯田道史

帰りの新幹線で読むものを3冊もとめたうちの2冊。

1:「貝と羊の中国人」加藤徹

病院の前には葬儀屋があるのが便利で当たり前という認識の中国人、、、、
「中国人の頭の中はいったいどうなっているのか?」について述べている。
その広く、深い知識はまるで中国の民俗学者であるかのようで驚かされた。

作者は京劇を専門とする学者なのだが、芸術を理解するということは
やはり通り一遍のレベルではないのだなあ、、、、




2:「武士の家計簿」磯田道史
著者はケンブリッジの家族人口学を
日本で研究した速水氏のお弟子さんなのだろうか?

前田藩の会計係り一族の家計簿。ちょうど東大赤門を建築時期に
藩主の書記兼会計係として、奮闘した猪山家のやりくりを中心に描かれている。

武士階級の崩壊にあたって前田藩でのリストラ、金融不安、教育問題
これはしばらくまえにテレビでも紹介されていたが、

庶民の生活がわかって大変面白い。
階級や組織が崩壊するような激動の時代であっても

ヒトの役に立つ仕事をしていたヒトは、生き残れるという言葉で
作者は文を結んでいる




中国では士太夫階級(続くためには代々と科挙合格の者が必要となる?)が
孔子以前の時代から孫文の時代まで脈々と政治の中枢にいた。

漢字だけで文章を書くためには、最低2000は覚えなくてはならないが
彼らは文字を制し、これを簡略化しないことで、自らの地位を保った。

この本を読んでよかった。ずっと疑問だったことが解けた。


歴史上初めてのエッセイも小説も日本の女性の手による。

朝鮮通信使が日本を訪問し、ここでは身分の隔たりなくだれもが字を読めると驚き
自国でも「ひらがな」に相当する訓民正音を作らせた。

中国では発音記号を作ることを阻害することで地位を保った階級が
何千年も政治の中枢にいたということだ、、科挙の廃止までは

いまでは中国語の半分は日本で用いられる単語を
そのまま逆輸入しているらしい。

日本でも武士は崩壊したが、かれらのなかには海軍や官僚になり
家族を支えた。軍人は先の戦争で滅んだが、官僚階級は残っている。

ALSOKの創業家なんかは、こういった階級の典型例かも

親戚はこういった階層論?を専門としていた有名な学者だったらしいが
ちゃんと著作を読んだことがない。今度、読んでみようと思う。























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Last updated  Apr 19, 2009 04:52:41 PM
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