指輪物語について


これらはすべて『指輪物語』に捧げられた賛辞です。
私もこの作品を紹介するのに適当な言葉はこれ以外に見当たりません。
物語は、フロドというホビット(トールキンの創作した小人)が恐ろしい闇の力を秘めた指輪を消滅させるべく出かけた苦難の旅と、この指輪をめぐり、ホビット・エルフ・ドワーフ・人間など「中つ国」に住まうすべての種族をまきこんで行われた大戦争について語られていきます。

まず驚くべきは、この架空の世界の設定の緻密さ、壮大さ。ほとんどカルト的といってもいいトールキンの徹底ぶりは「エルフ語」という一つの言語を生み出してしまったほど。
同じ語句を語るのでも、地方や種族によって呼び名が変わったりするので、一読しただけではやや難解なところがありますが、そこはもうハマってしまえば抜群の面白さです。
読み返せば読み返すほど深みが増す、それが『指輪物語』の最大の特徴ではないかと思います。

それから「ホビット」の魅力。
一言でいえば「純朴」。俗にいう「いい人」。善良なんですよね。
普段は食べることとおしゃべりに全精力を傾けているかのような彼らですが、いざという時の度胸と勇気。そして強靭さと陽気さ。独特のジョーク感覚がもう、最高!
最初はそれほど魅力的には思えなかったんですが・・。彼らの魅力も読めば読むほど味が出てきます。
ホビットの魅力にハマれば、もうあなたはりっぱな「指輪フリーク」になること間違いなし!

さて、「指輪物語」をこれから読み始める方へのご注意、というかお願いです。
・・・「第一巻で挫折しないでください」・・・
物語はいきなり「ホビットについて」とか「パイプ草について」など退屈な説明から始まり、のんきなホビットたちがホビット庄でチンタラチンタラ(?)しています。ここで短気をおこさず、あまり退屈なところは斜めに読み飛ばして先に進みましょう。
その方が再読の時の喜びが大きいってもんです。(この退屈な第一巻が、読み返すとそれはもう素晴らしいのです。)
第一巻の終わりまで行きついたあなたは、もう最終巻まで本を手放せないことでしょう。


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