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青年はサッカー好きな少年だった。その親子三人の家族にお嫁さんがきた。笑顔が似合うお父さんもお母さんも、いっそう目を細めてお嫁さんを迎えた。お嫁さんは、亡くなった母親ゆずりの料理好き。今年のクリスマスには、海老や烏賊がふんだんに載ったスペインのパエリアを作った。さらに、林檎とカリフラワーとソーセージのチーズフォンデュも作った。お母さんも美味しいローストビーフを作った。嫁ぎ先の両親へのお嫁さんからの今年最大のクリスマスプレゼントは多分、生まれて2ヶ月の幼い笑顔。ときどき、大きなプーをするけれど、はちきれそうな元気な男の子。私も、お嫁さんの父親として、そのクリスマスパーティに招待された。林檎と苺を浮かべた、ポルトガルのサングリアをガラスボールに作った。リスボンのファドの店で飲んだのを見よう見真似で。果物のたくさん入った果実酒はまさにフルーティ。甘くて香りが豊かで飲みやすい。赤ん坊の話題に話がはずんで、それだけで足りずに、シャンペンも、ワインもあっと言う間になくなった。やはり、家族は多いほど、いいもんですね。増えた数だけ笑顔があふれ、それだけ楽しさが増すよう。幸せを絵に描いたような、そんな家庭でのクリスマスパーティ。バーバラストライザンドの歌う美しい曲「追憶」その一節を思い浮かべていました。Scattered pictures, Of the smiles we left behindSmiles we gave to one anotherFor the way we were
2005/12/28
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楽しいクリスマスだった。息子が恋人連れて久しぶりに上京。歌とドイツ料理のおいしい店でクリスマスパーティ。芸大、音大のオペラ歌手がクリスマスの歌で楽しいひとときを綴ってくれる。その夜の店の名は新橋のアルテリーベ。 いにしえの恋人? 昔の愛? 歳月をえた恋?なんと訳するのだろうか。http://www.alteliebetokyo.com/外国へ行くと、夜は必ず音楽のあふれた場所を探す。ドイツだと大抵の街にもアルトシュッタト(旧市街)がある。料理も美味しく、歌も陽気で楽しかった。コース料理もいいけど、ドイツのさまざまな一品料理も美味しい店です。歌手には自殺する人が少ないとか。歌っていると「ストレス」がなくなるから?歌っていると「自分の声」に魅せられて幸せになるから?このおふたりも、なんとなくそんな陽気な方でした。お幸せに。そのあと、息子たちと、新橋の小さな大好きな店へ。その名は「酔」新橋の蒸気機関車のそばのヒロタのシューアイスの店の右側の地下にある、小さな小さなカウンターバー。日本酒の銘酒が並び、美味しい水戸の梅を添えてくれる。ここのオムレツが天下一品。銘柄はいつも決まっている。富山の銘酒「立山」成人した息子たちと飲む酒は美味しかった。あまりに美味しくて・・・・ドイツビールと、ドイツワインに更に立山を2杯!息子と別れて電車に乗ったのは覚えているけど、気づいたら見知らぬ駅。終電車に乗り遅れて・・・翌朝、5時、無事帰り着きました。気持ちよく飲んだせいか、二日酔いもせず、今日は一日、テニスに汗を流しました。
2005/12/25
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クリスマスの花ポインセチア。先週、パステルで描いた。単調な赤一色では絵にならない。馥郁とした赤にできるかが勝負の鍵。ポインセチアを見る度に思い出す句がある。かって「童子」の句会に出ていた頃、師匠は才色兼備の辻桃子女史で句会はTBS赤坂テレビ局の中だった。局内に入れる滅多にない機会。ときどき、スタジオをチラッと眺められた。いまは、全く見る気がしない、終わってなにも残らない、バラエティ番組ばかりになったけど。かっては、向田邦子さんなんかが闊歩する「文化」をリードする場所だった。そんな折、ある女性がこんな句を出した。”この恋は ポインセチアの 赤に勝つ!”新鮮で素敵ないい句だった。僕の好きな陽水の歌は、「傘がない。」 傘がないから恋する人に会いにいけない。時は、学生運動はなやかな頃。こんなしみじみした歌がかえって良かった。この句の女性は、何かの折にこう言った。「陽水の歌、大嫌い!」ふーん、そう言う人もいるんだ!それ以来、ポインセチアを見る度にその句を思い出し、そのきっぱりした女性を思い出し、きっぱりしない私は、大好きな陽水を思い出す。この絵を描きながら、そんな連鎖反応を反芻して楽しんでいるうちに絵は出来上がった。
2005/12/19
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月の雫の降る夜は・・ぽろんと鳴るよ。一人なら。ぽろんと鳴るよ思い出が。ふとふりかえる窓の外。誰かが通った風の跡。銀の雫の降る夜は。背中丸めて聴きましょう。ぬくもり外に逃げぬよう。壊れやすいは、硝子の心。そっと両手を添えて拭く。透ける器に何入れよう。壊れやすいは、心の鏡。そっと両手を添えて拭く。磨いた鏡に何映そう。互いに交わした微笑の重みを知らずに過ぎ去った月の雫の降る夜を。
2005/12/09
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舞台はブエノスアイレスの酒場。闇の中からピアノの音が響き出るとスポットライトがピアニストを照らす。やがて左手から酒場の女給が、妖艶に踊りでる。右手からは格好良い船乗りが背広を肩に踊りだす。絡み合う四肢の妖艶な激しい踊り。イタリア移民が故国への郷愁を歌ったというタンゴ。昨夜、セシオン杉並に、アルゼンチンタンゴの楽団がきた。毎年恒例となった、もう10回目の公演。2時間半、エンリケクッチーニ楽団の演奏と踊りに魅了された。ピアノも良かった。バンドネオンも素晴らしかった。この妖艶なダンサーの乱舞も良かった。でも、やっぱり良かったのは、バイオリン。切々と心をかきむしるような調べだった。
2005/12/04
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