メキシカン・アメリカンな暮らし

メキシカン・アメリカンな暮らし

喋れないんだけど、いい嫁




素直に褒め言葉として受け取っていいのやら、、、。
きっとお姑ごん本人は褒めているつもりなんだろうけれど、いつも必ずと言っていいほど否定文がおまけとして付いてくるから、私としては素直に喜べないことの方が多い。
それにお姑ごんのことだ、、、。
『もしかすると、人前でわざと嫁を大いに可愛がる素敵な姑役を演じているだけではないか、、、?』とか、「褒めるフリして、実は嫌味を周りに披露しているのではないか、、、?」とか、どうしても疑心暗鬼になってしまうのである。


お姑ごんと親戚宅に行く度に、

『スペイン語余り喋れないけど、いい嫁よ~。』とか、
『いい嫁よ、スペイン語分からないけど。』

という風に私のことを褒めてくれるのだが、その為か、親戚からもマシな扱いを受けるので助かるには助かるのである。
だが、「いい嫁」として評価を受けているのか、それとも、「スペイン語が分からない可哀想な嫁」として単に同情されているのか時に心配にさえなってしまうのだ。


お姑ごんの嫁になって早5年、、、。
未だに例の「スペイン語余り喋れないけど、、、」と言う言葉が私の頭上を飛び交っているのは、スペイン語を滅多に勉強しない私の責任でもあるのだが、
そろそろいい加減辞めて欲しいものである。

5年も同じ台詞を親戚の間で交わされると、「スペイン語が分からない可哀想な嫁」というレッテルだけでなく、「4年も進展の無いバカ」というレッテルを貼られてしまうではないか、、。(ーー;)
案の定、義理の親戚の一人には『そろそろスペイン語も勉強したら?』ととうとう言われてしまったのである・・・。


しかも困ったことに、最近になってお姑ごんに又一つ台詞が増えたのだ。

『自分の娘のように可愛がってるのよ~、メキシコ人じゃないけど。』

あの~、お姑ごん、、、。
何度もそう繰り返すと、私がメキシコ人じゃないことに不満を感じているように聞こえてしまうじゃないの。
それに、スペイン語はどうにかなっても、メキシコ人には努力してもなれないと思うんだけどなぁ・・・。(^^;)
まあ、私の悪口を言われるよりは確実にマシだろうけれど、、、。
それでも、なんとも腑に落ちないのである・・・。





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