メキシカン・アメリカンな暮らし

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犬踏んじゃった




うちの飼い犬はビーグル犬で、まあ中型犬の部類に入るだろう。
リュックサックの中にも入る程度なので持ち運びには便利なのだが、時に小さいことが災いすることもあるのは事実、、、。
その災いというのが良く人に踏まれてしまうことだが、全く可哀想でしょうがない。
しかも良く踏む人第一位がこれまたお姑ごんなのだが、踏んだ時のリアクションもまたすごいのである。

『何でそこに居るの!!』

飼い犬は踏まれた上にさらに怒鳴られるから、訳が分からぬまま私の後ろに逃げ込んでくるのである。


一度こんなこともあった。
私が洗濯機から残り水をバケツですくいあげている途中に、お姑ごんが『私がやるから。』と言いつつ、バケツの取っ手を掴んだ。
その時、お姑ごんはバケツの取っ手と本体を一緒に掴もうとした為、バケツを持っていた私の手を挟んでしまったのである。
じんじんとした痛みが残ったが、お姑ごんがすまなそうな顔でたたずんでいたのでとっさに痛くない振りをした。

するとお姑ごん、気を取り直したのか、

『そこに手を置くからよ。』

と言うのである。(ーー;)


その瞬間ふと、皿を割ってしまった男が『この皿は今日割れる運命でした』と無責任に弁明するという、大昔に聞いた逸話を思い出した。
たった今の事件といい、飼い犬が踏まれた事件といい、お姑ごんが関わると、責められるのは被害者の方である。
責任転換はいけないと言いたくもなったのだが、その考えが頭脳回線をたどって行くまでに、口に出すタイミングをとっくに失ってしまっていた。
しかも、お姑ごんは鼻歌を歌いながら水を汲み上げ、さっきのことなんてもうすっかり忘れているようだった。


今度もし私がお姑ごんの足を踏んでしまったら、『お姑ごんの足は今日踏まれる運命だった』って弁明したいくらい、、、なんて出来もしないことを考えている私。
結局、私も飼い犬も当分は、挟まれないようにそして踏まれないように警戒するしかなさそうだと、お姑ごんの呑気な鼻歌を聴きながらそう思ったのである・・・。



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