メキシカン・アメリカンな暮らし

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小舅ごんとの金銭トラブル




私の小舅ごんは、昨年30歳を迎えたのだが、彼と知り合ったのは私が夫と結婚してから数週間経った頃なので、知り合ってから彼是10年余りにもなる。

知り合った頃は、彼はまだ大学生だったのだが、その頃から金銭トラブルが多く、クレジットカードローンは既に150万円を上回っていたほど、、、。
それも大学の学費ローン抜きでの話だ。
しかも、毎月私の夫が家計の助けにとお姑ごんに送金していたお金も、小舅ごんが娯楽やお付き合いに使い込んでしまったという始末で、これを知った時には怒りというよりも、口が暫く閉まらないほど呆然としてしまったのである。

そんな中、小舅ごんが当時付き合っていた彼女が妊娠したことが判明し、養育費を稼ぐ為にと大学3年で中退して、カリフォルニア州で私たち夫婦と同居を始めたこともあったが、結局それも長続きはせず、彼が私たち夫婦に残したのは、何本も掛かってくるクレジットカード取り立ての電話であった。

クレジットカードの取り立ての電話に困っているということを告げても、『それなら、電話に出なければいいじゃないか。』と反発する小舅ごん、、、。(ーー;)
迷惑が掛かっているということを分かっていないのか、分かりたくないのか、、、。
例え家族でも、金銭的なことが関わると厄介になるとも聞くが、今も続く小舅ごんとの金銭トラブルのことを考えても、やはり金銭的なことで関わらない方がいいと身に染みて思うのである。


あれから、少しずつ払える借金だけは返して来たと本人は言っているが、最近もまた小舅による金銭トラブルに巻き込まれそうになった。
何でも、車が故障して動かなくなったようで、『通勤などに必要だから、車を一台分けて欲しい。それか、車を買ってくれ。』と言って来たのである。

夫がそれを断ると、『父(つまりは私のお舅ごん)の面倒を見ているから、それくらいは援助してくれ。』と言ってきたり、『母(つまりは私のお姑ごん)が病気になって倒れた時には、海外に居たお前の代わりに母のお見舞いに行っていた。』などと、ことごとく自分がどれだけ車を買ってもらえるだけの権利があるかを主張してきたという具合であった。

確かに、小舅ごんはお舅ごんと同居しているが、今住んでいる家は小舅ごんが『持ち家が欲しい』と言った時に、クレジット歴が悪い小舅ごんに代わってお舅ごんと私の夫が名義人になり、家の頭金はあくまでも私の夫が貸すという前提で購入した家である。

なので、実質的には、お舅ごんと私の夫の家ということになるのだが、家の頭金は勿論返してくれるはずもなく、私たち夫婦はもう既にドブに捨てたお金と考えているところだ。
それなのに、今までも何度も何度も『家のローンが払えないから、今月分貸してくれ。』という感じで小舅ごんは金銭をせがみ、何度か奇跡的に貸したお金を返してもらったものの、殆どはやはりお金が返ってこないままという具合である。
小舅ごんに対して『ノー!』と断ることも出来たはずなのだが、夫の名義で購入したので、夫のクレジット歴の為にも払わない訳にも行かず、結局言われるがままに支払うという弱い立場になってしまったことは、今でも最大の失敗だったと改めて思うのだ。

しかも、お舅ごんは年金からお金を出して、食費や光熱費をまかなっているだけではなく、料理をしたり、庭の手入れをしたりなどと手伝いまでしているので、「小舅ごんがお舅ごんの面倒を見ている」というよりは、「お舅ごんが小舅ごん一家の面倒を見ている」という気もしないでもないのだが、そんなお舅ごんにはこちらから送金をしているので、車を買って欲しいという小舅ごんの要求は私には理解し難いものがあるのである。

本当に困っているのなら助けてもいいかな、とも一瞬心が揺らいだのだが、良く良く話を聞いてみると、また新たにクレジットカードローンをこさえてしまったらしく、何でも、義理の家族(つまりは小舅ごんのお嫁さんの家族)宛てのクリスマスプレゼントに約20万円近くも使い果たしてしまったそうだ。
お金に余裕があるなら幾らクリスマスプレゼントに費やそうがかまわないと思うのだが、確か小舅ごんは低所得者ということで政府からの金銭的援助を受けている身、、、。

それを聞いて口が開いて塞がらないほどのショックを受けたものだが、ただ唯一幸いだと思ったのは、小舅ごんからこちらへはクリスマスプレゼントが贈られてきていないということである。
もし万が一、贈られてきたとしたら、きっともっと見返りに何かを期待されていたのは今までの経験からしても間違いなしだ。

そして、クリスマスプレゼントの他にも、小舅ごんのお嫁さんが新型のデジタルカメラと新型の携帯電話、そして新型の洗濯機に新しいベッドのマットレスを欲しがったので、結婚してすぐに購入したらしいのだが、どうやら小舅のお嫁さんも浪費癖があるらしく、クレジットカード歴は小舅ごんといい勝負が出来るほどに最悪だという、、、。(ーー:)
その他、新しいコンピューターに、ギターヒーローのバンド一式に、DVDやゲームなどと、日常必需品とは程遠い物ばかりがクレジットカードにどんどん加算されていくばかりで、どうやら肝心な車のことはこれっぽっちも考えてもいなかったようである。

しかも、最近はお嫁さんまでメールでものすごい遠まわし表現でお金をせがむようになってきたのだが、小舅ごん同様、『お金がある人がお金のない人の分まで払うのは当たり前』という考えを持っている時点で、金銭的な面では私とは合わないと思うし、お嫁さんとは「これからも付き合っていかなければならない仲」という意味でも、とにかく金銭的な話はなるべく避けるようにしている。

まあ、いちいちヒトのお金の遣い方には口は出したくもないのだが、これがこっちにも被害が降りかかってくるとなると、話は別である。
私はあくまでも義理の家族という立場なので、私の夫のように、直接本人たちにあれこれと言うことはないのだが、こちらが金銭の援助は出来ないというと、『じゃあ、家のローンは払わない!』と半ば脅してきたり、『血縁を助けないだなんて、金の亡者だ!』と突っかかるように批判してくる小舅ごんの行為にはとてつもない不満を感じるのである。

私の夫が『同じ過ちを繰り返すな。』などと小舅ごんの金遣いの荒さに対して説教をすると、『子どもが出来たから。』、『結婚したばかりだから。』、『前の彼女と出来た子どもに養育費を払っているから。』と反発するばかりで、一向に自分の行動を省みない小舅ごん、、、。
人生は何が起きるか分からないからお金は貯めておかないと、という私の夫の忠告も聞かずに、手元に無いお金をわざわざローンを組んでまで浪費を繰り返す小舅ごん、、、。

私の夫も、この長い年月の遣り取りにさすがに疲れてきたようで、『車は買ってやらないし、家のローンの支払いを辞めたら早速退去してもらう。』とやっと強気に出てくれたのが唯一の救いだ。

結局、小舅ごんは私たちから車やお金を期待出来ないということが分かると、またまた私の夫の忠告を無視して、わざわざ見た目がいい車をローンを組んで購入してしまったのだが、その反動がこちらに災いとなって降りかかってこないように今は願うばかりである。

あゞ、小舅ごんよ、30歳にもなったことだし、家庭も持っていることだし、もう少ししっかりしてくれ、、、と思うのだが、そんなことを期待する方が間違っているのだろうか、、、。

早く独立しておくれと、まるで、成人したのにも関わらず親のすねをかじっている我が子に対して親が思うようなことを願ってしまうのだが、小舅ごん、そして今度はそのお嫁さんと、経済的に養う子どもがまた一人増えたような気持ちにさえなると同時に、また一つ不安要素が増えてしまったなぁとため息をついているところである・・・。(ーー;)
















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