aaa

2007/01/26
XML
カテゴリ: 政治
安倍首相が国会で施政方針演説を行ったのだそうです( こちら

まず、安倍首相にとって、「教育再生」が内閣の最重要課題なのだそうです。
一つ前のブログで、「教育」について、巷に言われるような深刻な問題は存在しないことを書きました。
「教育」に関する問題は、学校の週5日制を週6日制にせよと叫ぶのに、では、その6日目にあなたが手を貸してくれませんか、というと、いやオレは仕事で疲れているから土曜は休ませてくれ、学校の先生が週6日働けば良いんだ、と言い出す「教育」に無関心な大人たちの問題なのです。
では、なぜ、そんなに疲れ切ってしまうほど働かなくてはいけないのですか?と聞くと給料が安くてしかもサービス残業をしなければならないからだ、という答えが返ってくるのです。
要するに、最重要課題は「格差是正問題」だということです。
日本人が汗水垂らして働いて得た利益が、企業の内部留保や高級官僚の豊かな老後に回ってしまって、日本全体に配分されていないということが問題なのです。

安倍首相、教育は「国への愛着愛情をおろそかにしてきた」と問題提起しているそうです。道徳教育の充実が必要だとも言っています。

今のお役人さんたち、自己愛に満ち満ちています。
国家財政の赤字がどうなろうと、日本の自然がどうなろうと、ダムは造る、高速道路は造る、自分の老後さえ豊かであれば国はどうなっても良いという感じです。
今の子どもたちは、挨拶もしっかりするし、とても礼儀正しく、学校内で助け合いもします、また、高齢者施設への慰問もしています。
今、小学校でやっている道徳教育は、お役人さんたちにまずやってもらいたいですね。
こういう点では、官僚機構の改革が先なのではないでしょうか?

安倍首相、「戦後レジームからの船出」ということも掲げているそうです。
これは、私には異論ありますね。
「戦後レジーム」、つまり日本国憲法体制は、日本が太古の昔から続けてきた祭政分離による、天皇制と国民主権をかなめとするものです。
ワカタケル大王の時代、また、大化の改新から天武朝の頃など、例外の時期もありますが、その他の時代は、天皇は祭祀を司り、政権運営は豪族や武士によって行われてきているのです。
そして、現天皇陛下も天皇祭祀には非常に熱心だと伝えられています。
祭政分離の江戸時代が300年も平穏に続いたのに、祭政一致の大日本帝国体制は憲法制定より60年と持たずに崩壊し、しかも、日本史上経験の無いほどの大打撃を「あの戦争」により受けたのです。

日本国憲法体制は、日本の伝統に則した体制であって、少なくとも江戸時代300年を越す年月、しっかりと日本人が守り抜かねばならない体制です。
決して、「戦後レジーム」からの後退は許されないのです。

安倍首相は、「21世紀の国際社会で新たな模範となる国にしたい。憲法を頂点とした教育、外交・安全保障などの基本的枠組みの多くが時代の大きな変化についていけなくなった。今こそ大胆に見直し、新たな船出をすべき時が来た」と言っています。
米国の対イラク戦を見れば明確なように、世界の警察と言われ圧倒的な武力をもって一国覇権主義を振りかざした米国でさえ、武力による民主化などという内部矛盾を抱える方法論は、もはや世界で通用させることができなくなっているのです。
日本は、21世紀の国際社会で模範となる国となるために、憲法9条の理念をより徹底させ、世界の先頭に立って、紛争を武力解決することの無意味さを示してゆく必要があります。


安倍首相の掲げる教育政策、経済政策の具体論については、もっと良いアイデアがあるのではないか、とは思いますが、大きく方向性がずれているようには思いませんけれども、「次の50年、100年の時代の荒波に耐えうる国家像」という点では、私とは全く見解を異にします。
安倍首相、戦後レジームは時代の流れについて行けなくなったと口先で言うばかりで、何がどうついていけていないのか具体論がありません。
「憲法」が古い、と言うのなら、「民法」の条文の方がよほど社会の実情、世界の趨勢に則していないのです。
格差問題も少子高齢化も官僚制度も世界平和も環境問題も、戦後レジームを乱す人間がいるから起こる問題であって、憲法改正は、憲法の条文に曖昧さを残さず、より明確に「戦後レジーム」を徹底させるべく行われるべきです。




科学雑誌でおなじみのNewton社e-Learningのご紹介は こちら
理工系受験生向け大学入試問題研究サイトは こちら
「大学への数学」の東京出版発行の書籍のお求めは こちら
横浜市杉田の代々木屋呉服店さんの楽天ショップは こちら




コメント、トラック・バックはこちらへ お願いします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007/01/26 05:26:22 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: