サヨコの土壇場日記

夕焼け

夕焼け





去って行こうとする柿色に
足をすくわれて
取り残されそうになるひととき

やがて群青の闇が
静かに降りて支配を始める
この懐かしさ

そのとき夕暮れが
明日への希望をしのばせた
かあさんのほほえみと
ふわり重なる

「おかえりなさい」
と迎えてくれた
かあさんの声の色




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