話を元に戻すが
こんな事、日常茶飯事なのを知っている私としては、あそこでトイレへ駆け込む勇気は無かったのだ。
寒空に数十分ホームに居た為、私の膀胱は破裂寸前。
そこに電車が到着。
やった~~~!
私は友人と電車に乗り込み席に着くや否や、即行にトイレへと向かった。
ア~救われた~!と尿道口が少々緩みかけ、トイレのドアに鍵をかけようと手をやったのだが、
ナ~ンと!鍵が壊れているではないか!
イタリアの電車内トイレというのは、便器からドアまでが結構離れている。
しかし、もう1分たりとも待てる状態ではない!
片手でパンティを下ろしつつ、もう一方の手でドアを押さえ・・・
と、そこに一人の男の子(20歳位)が入ってきたのである。
普通なら先客がいる事を知り、「アッ、すいません」とか言って出て行くはず。
が、そいつは無理矢理侵入。
そう!こいつこそイタリア初体験の痴漢であったのだ。
か弱い(?)私は恐怖に怯え・・・
と、そんな訳無いだろ!
私はもう1秒たりとも待てない極限状態に来ているのだ。
痴漢なんぞにひれ伏している場合か!
私はそいつの衿首掴み、トイレの壁にそいつのド頭をぶち付け
「こりゃぁ~!われぇ~!何しとんじゃぁ~~~!」と
今一度そいつのド頭を揺さぶった。
美しく(?)、か弱そうな日本女性を狙ってきた彼としては、この私の猛反撃に恐れをなし
「すいません!すいません!」と何度も呟きながら逃げて行った。
私は半下ろしのパンティを上げ、友人の元へと戻り、興奮のまま痴漢事件を語り、車掌へ報告に行った。
車掌は「痴漢がわざと鍵を壊し用を足している隙に侵入するんです」だと。
この痴漢君は次の駅で下車したが、車掌に「アイツよ~!」と叫んだ時には、またまた電車は音も無く発車し、時既に遅しであった。
友人に「ところで、あなた用は足したの?」と言われるまで、
私はすっかり極限状態の膀胱の事を忘れていたのであった。
※この事件は、あくまで極限状態に起きた出来事で、わたくしの人格を表現するものではありません。 まさしく 火事場の馬鹿力 ということです、念の為!

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