賞味期限切れの女

現夫を含むイタリア人男達数人と、ある日本のテレビ番組を見た時の事。
司会者の島田紳助が
「女は25歳過ぎたら、もうお終いやで!それこそ 賞味期限切れ や!最近は25歳といわず二十歳過ぎかもしれん」と、出演者の男どもと一緒に馬鹿笑いをしている場面があった。
確かに日本では、女は【クリスマスケーキ】などに例えられ、「24歳までは(12/24日まで)売れ行きも良いが、25歳(12/25日)過ぎると誰も見向きをしない」などとも言われている。(※このフレーズはアメリカから来たらしいが・・・)
そのテレビ中継の会場に居た人達も、彼の本気ともジョークとも付かぬこの言葉に大笑いをしていた。
余りの馬鹿受けぶりに、私と一緒に居た日本語のわからぬイタリア男達は、私に島田紳助のジョークを訳すよう頼んだので、私はそのままイタリア語に訳した。
≪Sono già scadute le donne di oltre 25 anni ≫
この Scaduta(期限切れ) という言葉、最初このイタリア男達には
「何故に女性に賞味期限切れなどという表現を使うのか?」と不思議がっていたのだが、現夫はこの表現がやけに気に入った様子で、イタリア人の集う場などでは、彼独特のジョークを交えながら、このフレーズを言って島田紳助同様笑いを取っていた。
他のイタリア人達も、このフレーズの新鮮さに笑ってはいたものの、冷静になって会話を始めると
「日本男性は本当にそんな風に考えているのか?確かに若さや肌の張りは衰えるかもしれぬが、女性はいくつになっても期限切れなどということはない」
という意見が大半であった。
「歳を重ねる毎に増す魅力というものは、小便臭い小娘にはかもし出されるものではない!」
といった、素ン晴らしいイタリア男達も多く居る。
日本の馬鹿男どもの多くが、マジに島田紳助風に考えているからか、その対象となる女性達も変に意識し、25歳過ぎて変な若作りをしたり、もしくは女を捨て始める。
最大の欠点は、女性が自信を喪失する事だと思う。
まあ、そんな哀れな女性達を責めるより、テレビの中でのお笑いフレーズを、異次元の世界の事と受け取らず、実社会の通常観念にしてしまう男どもを責めるべきだとは思うが・・・
そんなお馬鹿男どもは無視して、常に自分を磨き、そして一番大事なこと 自分自身に自信を持って
「幾つになろうが女は女!私はまだまだ魅力的!」くらいの根性持って、日本女性達も30歳だろうが、40歳だろうが、50歳だろうが、まだまだ素敵な男達との出会いや恋愛が出来る!くらいの観念を持って頂きたい。
そもそも 美しさ とは、内面から滲み出る 自信 ではないのかと思うPasserottaである。


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