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第二説《旅、生、戦い》外章~ロウの旅~


俺はロウ。
職は・・・まあさすらいの剣士とでもいっておこうか・・・
愛用のバギーで旅をしている。
目的は、とくにないがとりあえず住むとこを探している。



その旅の途中で、マナにあった。



マナ修行中~九日目~

「ふわ~~・・・」
ロウの気の抜けたあくびが草原に響いて聞こえた。
「暇だな、ハジ」
「だねぇ」
「このまんまじゃ腕が鈍っちまうよ・・・」
「そう?んじゃ特訓したら?マナと同じように」
「・・・あと一日で?」
「そう」
「・・・」
「そうか・・・修行か・・・悪くないな」
「でしょ?でしょ?」
そういうとロウは刀を取り出した。
「・・・」
刀をずっと見つめて
「・・・やめよ」
といった。
「ええ~なんでなんで~」
「・・・」
返事のかわりに沈黙がかえってきた。
「それじゃあ・・・むかしばなしでもしようか?」
「なんの?」
「俺のさ」



俺は昔、《名もない村》に住んでいた。
子供のころから、ずっとさ。
だがいつから住んでたのかは覚えていない。
なぜだかもわからない。
その《名もない村》は事件や騒動が絶えず起こっていた。
人殺しや事故、盗難、そんなことは毎日のように起こっていた。
俺が十数歳のとき大事件が起こった。
他のいくつもの村が戦争を仕掛けてきたのだ。
俺たちの村の人々はなぜだかわからず、理由を聞いた。
理由はこうだった。
《お前らの村は治安が悪くいつまで持つかもわからないし、いつ暴動を起こすかもわからない。今のうちに消しておくのさ》
村民は絶望に浸った。
自殺するものも出たし、抗議して殺された人もいた。
その中、俺の親は迎え撃とうと爆薬や大量のを地雷などを相手の進路場所と思われる場所に埋め込んだ。
そして、その進路場所を親とその仲間たちが待ち伏せした。
次の日の朝に案の定、たくさんの兵士が進行してきた。
だが、
読まれていた。
なにもかもが。
地雷が埋めてあった場所の手前で兵士たちは止まり、十数歩下がった。
そして手にあった石をそこへ投げつけたのだ。
その瞬間に親たちの周辺、兵士の目の前が灰煙で何も見えなくなった。
俺はその様子を村の広場で見た。
俺のような子供は避難場所へ待機させられる予定だった。
だが、俺たち十歳以上は兵力があると村に残されていた。
空気中を爆音が通り、煙が上がったのが見えたことを俺ははっきり覚えている。
親に昨晩、作戦があると誇らしげに聞かされたこともはっきりと。
だが、作戦は・・・


その直後に親たちの怒涛の声が聞こえた。
そのあとに遅れて銃声が。
こわかった、胸がはちきれそうだった。
悲鳴も、泣き叫ぶ声も、怒りの声も・・・
そのあとは・・・結局俺らも戦場へは出ずに避難場所の洞穴へ行った。


洞穴から出ると焼け跡が残っているだけだった。
爆撃されたあとの穴、銃撃された跡、血・・・
俺は一瞬狂いそうになった。
だがその一瞬後にはっとわれに返りお母さんお父さん!・・・そう思った。
親のいたところは激戦区だったらしく血の跡も何も残ってはいなかった・・・
残っていたのは・・・大きな穴がひとつだけだった。
空から爆撃を食らったんだろう。
絶句したままその様子を食い入るように見てたなあ、俺。

そのあとは皮肉なもんさ
みんな俺らを-あいつらの生き残りだ!-とか-悪魔!-だとか差別されまくった。
こんなとこからいち早く出たくて俺は村から出るための準備をした。
ここにいたら発狂してしまうし殺されてしまうかも・・・とおもってな。
そんな俺を村の人は心配してくれて食料、この刀、村にひとつのバギー、色んな物をもらった。
そして俺は村の人に見送られながら村を出、師匠に出会い、旅をして、ここに至る。ということさ
あの人たち今はどうなってんだろうな・・・殺されてるかもしれない、それとも生き残っているかも・・・ぜひ、生き残っていてほしいものだ・・・





「なるほどねえ」
もう昼になっていた。
「久しぶりにしゃべりまくったから腹が減った・・・ハジ、狩りにいこうか」
「あいよ」
小一時間座ってたせいか、しばらく立ち上がれなかった。
「・・・くそ」
「あらら」
「・・・・・よし」
五分くらいしてやっと立てた。
「いくか」
「はいはい」
さっとバギーに乗って、森の方角へバギーを向けロウはそのまままっすぐ走り去って行った。



外章 ~ロウの旅~  《完》

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