オランダ ネーデルラントより

オランダ ネーデルラントより

叔母の夢


叔母は小さい頃、孫のように、よく世話をしてくれた。
夏休みに、叔母の家に行くのが楽しみであった。
そんな優しい叔母も、2年前に亡くなった。

叔母の夢をみた。
生前とおなじように、キチンと正座をし、両手を膝においている。
親戚の一人、一人の名をあげ、嘆き、悲しみ
いろいろ心配しているという。

夢の中だというのが、わかっていたので
安心して(?)いろいろ聞いてあげた。

せっかくだから、懐かしいこどもの頃の話しをしたい。
タマゴ料理が好きだった叔母。
目玉焼でも、つくってあげようか・・・

「いけん!あんたは、ここにいちゃいけん!」
え?だって、おばちゃん、これは夢の中だよ。
好きなように、何でもできるでしょう?

「いや、いけん!あんたはよ、すぐにかえりんさい!」
で、ものすごい力でひっぱられて、タクシーに押し込まれる。
「はよ、かえりんさい!ここに、きたらいけんけんね!!」

なんだろう?
なぜなんだろう?

「オランダのスキポール空港まで」
「へい」
とタクシーの運転手は応えた。
ホント?
ホントに、オランダまでいってくれるの?
タクシーの運転手は平然としている。
運転手の白い手袋をはめた手はみえるが、顔は見えなかった・・・
覗いてみようか・・・
でも・・・やっぱりやめとこう・・・

フッと、タクシーのうしろをみると、
餓鬼や、魑魅モウリョウがたくさん追いかけてきた!
後ろに、イッパイはりついている!!
なんだ、ありゃ一体!!
そのうちの一匹に、左腕をつかまれた!
死に物狂いで、ひっぱって、ふりほどいた。

「あの!急いでください!急いで!」
「へい」
タクシーは、もうスピードで駆け抜けていった・・・

ハっと、目が覚めた・・・
いつもとかわらぬ、我が家のベッドだった・・・
悪夢を見たのか・・・
左腕が痛い・・・
アザが残っている・・・!
寝違えたのか、それとも・・・

兄弟達やオフクロに電話をして、聞いてみた。
叔母の死後、親戚中でモメゴトがおこっているらしい・・・
叔母が、夢の中で嘆いていたとおりだった・・・
叔母が、必死で警告してくれたのだろうか・・・・?

それとも、黄泉の国に迷い込んでしまったのだろうか?

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