Vol.7 Blank



Vol.7 Blank

東京での2回のデートを終えた後、
記憶がおぼろげな現在ながら思い出す。

しばらくメールをしていたが・・・・

うまくいかない苛立ちと焦りから俺は少し大人になろうと決めた。
自分からメールをするのをやめたんだ。
去るもの追わず、追えば人は逃げるという理論を信じてみる。

彼女が最後に東京に来たのが確か9月か10月。
11月くらいまで俺はメールをしていたが、12月は一度もメールをしなかった。
あっちからも来なかった。
自分にとって精一杯の抵抗だった。

しかし思いのほか思い出すことも少なくなり、
日々の生活を精一杯楽しもうと努力していた。
その中で俺はお笑いの世界へ飛び出したい、なんて思いもこの頃から再び出てきたんだ。

そして年は明けて1月。
俺は久しぶりに彼女にメールをした。
内容は

「年賀状の代わりに俺が歌ってるおもしろCD送るよ」

というものだった。

そんな重苦しいものでなく、笑いを目指し始めた俺のお遊びの一つ。
だからいろんな友達に送った。

もともと入院した友達のお見舞い用に作ったものだったのだが・・・
友人の家でのレコーディングは不謹慎だが喜びの絶頂を極めた。

それを送ってからまた再び、天国と地獄を繰り返す・・・



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