Performers Radio Station

こちらのアンテナは、自宅南側のベランダから西方に向けて設置しています。
名古屋市昭和区から送信される地元局（ＦＭＡ、ZIP-FM、NHK-FM名古屋）は方向が75度近く違うために完全無視で（特に、ＦＭＡはピアノの音が濁ります）、京都（αステーション：89.4MHz）や FM COCORO（関西圏の外国語ＦＭ局：76.5MHz）を中心に聞いています。
しかし、高層住宅ならば、どこでも魔法のように受信できるかと問われれば、難しいところはあります。
私も、購入前にポータブルラジオで受信できる事を確認してからアンテナを注文しましたので、ベランダにアンテナを設置する際は、前もってポータブルラジオで、どのように聞こえるかを確認される事をおすすめします。
ちなみに、TFM系列の番組を聞きたい時は、Radio80（岐阜エフエム：80.0MHz）や E-Radio（滋賀県の民放ＦＭ：77.0MHz）などで代替してます。

配線用の同軸ケーブルを接続する素子しかないアンテナです。
１素子ですが、素子の長さはＦＭ受信用に最適化されています。
「ミニコンポ等に付属のＴ字型アンテナとどのように違うのか？」
という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
Ｔ字型アンテナですと、蛍光灯のスイッチを入れるだけでもノイズが入る事が多いですが、このアンテナは外部設置型であり、しかもノイズに強い同軸ケーブルを利用して配線を行いますので、Ｔ字型アンテナよりも受信品質は大幅に良くなります。

ミニコンポやステレオのチューナーを購入した時の付録に、Ｔ字型のフィーダーアンテナがありますが、そのアンテナを用いて
「モノラルならば音質は良いのだが、ステレオに切り替えるとシャーというノイズが入る」
場合に、まず検討したいのが、こちらの３素子アンテナ。
ピアノの音にも濁りはない。とにかくシャーという感度不足のノイズが入るだけ。あと、自宅周囲の見晴らしは良いが、全長２ｍを超えるようなアンテナでは設置作業に自信がないならば、３素子でベストな方角を得て、安定した受信を狙いたいところです。
後述の４素子アンテナと比較しますと、ＦＭ放送で使用される 76MHz ～ 90MHz のうち、80MHz 前後の周波数を使用する放送局を受信される場合は、有効かと思われます（周波数によって適切な素子の間隔があるため、全長を延ばさずに素子だけ増やしても無意味な部分があるため）。

３素子アンテナとほぼ同じ全長で４素子。２素子、３素子のマスプロアンテナとは異なり、日本アンテナの製品です。電波を受信する際には、素子数が多いほど狙った方角以外の電波を排除する事ができるので、前述の３素子アンテナと比較して、ＦＭ放送で使用される 76MHz ～ 90MHz のうち、特に90MHzに近い周波数を使用する放送局を受信される場合は、有効かと思われます。

４素子に引き続き、日本アンテナの製品です。
前述の４素子は、マスプロの３素子の全長に１素子をプラスさせたような形ですので、90MHz に近い周波数を使用する放送局用とご紹介させていただきました。
この５素子は、80Mhz前後の受信性能を高めるために存在していると言えるでしょう。
私も、出身地（名古屋市昭和区から直線距離で50km弱）でＦＭを受信していた時には、５素子アンテナを用いていました。

すきまケーブルを利用する際の最大の注意点は、
「普段、ベランダや外部との出入りのために開閉している側とは反対に設置する」
ところになります。
アルミサッシの構造上どうしても解消できないミリ単位の「すきま」を利用して、限りなく細くしたケーブルを通すことになりますので、ケーブルの強度がどうしても弱くなります。
それでも、壁に穴をあけたり、エアコンダクト用に開けた穴まで同軸ケーブルを延ばしてという手間を考えれば、出入りに不自由が生じるかも知れませんが、それにより得られる快適さを思えば、乗り越えられる不自由かと思われます。