MIDNIGHT MOON

MIDNIGHT MOON

1st:疾風~hayate~

オーシャンブルーの灯台 に 朝光が輝く
凄まじき 突風に消された夢 は今、何処に…

疾風に立ち向かい怒る事はできはしない…
添われること無き孤独な身体を 捨てる覚悟も無きまま…

何もかも 飛び立ち風に乗り
それが 儚い戯曲 であることも知らずに
声を枯らして叫び続ける あの灯台の頂上から
繋いでいる祈りも希望も全て
薙ぎ払い潰していく 疾風
其の心には億劫が満ちていたのか
そして広い広い大空は夕焼色に染まり始めた
疾風の去ると共に…

夕闇が染めるにつれて 秘境にある灯台は
静かに燃える青から 灼熱の如し赤へ … 時代は移ろう

郷愁の想いを馳せて 向かった先には
疾風に 焼き尽くされた  故郷の面影
残骸は清き琴線に触れる  虚しき願い…


2005,8.2掲載

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