MIDNIGHT MOON

MIDNIGHT MOON

6th:蒼色の協奏曲


あの遠い青空は面影消し
幻と失せた純粋な瞳
悲しみに包まれていた…

風に靡く夕暮の街路樹
優しく響く 声にならない木々の想い
拙い文章で本音、伝える僕
薄く光るこの橋の上で再び逢える日は来るのかな…?

悲しき音色を奏でる 蒼色の協奏曲
地球(すべて)の不幸を象徴しているようで
鬱々と荒む哀れな僕
暗い部屋で硝子を砕き割り 刃向ったあの日…
今、優しさに気づけたなら 傷つかずに済んだかも知れない

紫陽花、艶やかに映り -爽-と見える
静寂と化した 水面が照らす
「自分を失ったらどうなるの?」
不安げに 疼く僕自身の心 に訊いてみた…

淋しい音色が聞こえる 無人の岬の上で
総ての腐敗を海へと散らす
凛と輝く過去を失った 今、
滅入り果てた 羽を背中に シャドーオーシャンへDIVE!
此処に残った唯一のモノ  血の如く残る涙の滴

己の息吹が潰えたトキ…
新しい何かが始まろうとしている…
「ほら、霧で霞んだ地平線に 陽が射してきたよ…」


2005.9.10掲載


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: